超AI時代の生存戦略 シンギュラリティ〈2040年代〉に備える34のリスト

  • 大和書房 (2017年3月18日発売)
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  • 本 ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479795612

感想・レビュー・書評

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  • 時代の変化が激しい中で、その時代を広くとらえた本書は自己のモチベーションを高めるものとなりました。

  • これからの時代の見方について、スキルと、心づもりを表したもの
    見慣れないカタカタ用語で読み進むのが、大変でした。

    超AI時代の生き方
    超AI時代の働き方
    超AI時代の生活習慣 が構成です。

    印象に残ったのは、

    これからは、スペシャリスト
    優位性をアピールする
    テクノロジー恐怖症とどう向きあうか

    です

  • バーナード・べケット『創世の島』があまりに良かったので、AI絡みに助走を得て本書を読もうとしたが、、やはりダメだった。

    なぜ不快感がわくのか自分でもよくわからないのだが、気になるのに、著者の言葉遣いが苦手で素直に文章が頭に入ってこない。
    動画だと話を聞いてもそんなに違和感はないのに、結局著書は一冊も読み切れていない。

    カタカナを多用する人は、意識高い系だけではなく、根っからの研究者(日常的に英書を読むので頭の中が日本語と英語でごちゃまぜになっている)もいるのはわかっているのだが。
    百歩譲って、彼の「言葉遣い」が苦手なのはそういう次元の話だけではないのだと思う。…魔法?
    突飛な論理展開?言葉選択の感性や無邪気さ?(例えば、目次の章立て。見るだけで酔いそう…)

    またしばらく積読行きだが、きっとこの気持ち悪さが私に欠けている類の感性だからこそだと思うのでいつかはちゃんと読みたい。

    (蛇足。賛否両論ありそうですが、この人の父親があの人だからこそ、不思議な感慨をもって、読むことを放棄しないのかもしれないと思ったりもする。

  • 結局何が言いたいのか分からなかった。(私が馬鹿なだけなのかもしれない)グローバルとローカル。現代で必要なのは資格を取って大きな分野中で競走するレッドオーシャンよりもオンリーワンを活かしてナンバーワンになるブルーオーシャンの方が活躍しやすいのは分かる。AIに合理的な仕事をさせて、人間にとって必要な非合理的な行動は人間が担う方法と、AIを支配する側の人間になる方法。そのどちらも良くてあとは個々人の仕事のやりがいとそれに伴う報酬(ギャンブル的な報酬、コレクション的な報酬、心地良さの報酬)を吟味して職業を選択する必要がある、というのも分かる。でも、結局私たちはどうしろと言うのだ。「遊び」が取り入れられた職業を選択すべきとあったが、新卒で企業に勤めるとなるとそれは土台無理な話になる。起業でもしないと無理だろう。じゃあ私たちは企業に背を向けて起業するべきなのか(決してギャグじゃない)というとそういうことでもない。企業に勤めている人でも企業を利用して自己実現を成し遂げた人もいるし、企業理念を成就させたいと本気で思ってる人もいる。だから「遊び」を活かせる場所はどこなのかは一概に言えないし、正解はどこにも存在しない。私たちは今AIの洪水が押し寄せる汀渚に座していて、波に向かってダッシュ&サーフィンするか全力で逃げるか、あるいは波に飲み込まれた時なりの対策を練って浮き輪か酸素ボンベでも用意するかの選択を迫られている。この本はそういう危機みたいなものをチラつかせただけで解決策は何も教えてくれなかった。(そういう本なのだ、と言われたらそれまでなのだけれど…)
    あと、横文字多すぎてよく分からない部分が多かったし、文脈が微妙に間違っているところも目立っていて残念だつた。
    軽い好奇心?程度に読むのが吉かもしれない。

  • 超AI時代の、生き方、働き方、生活習慣…

    でも生き方も働き方も分けられない、ということが話されています。

    それが、著者の言う「ワークアズライフ」。

    超AI時代ー著者の時代観が論じられています。

    スマホ

    スマートフォンの浸透がとても多きなパラダイム変化になったことについて。

    映像の世紀は、大衆発信の時代を終え、「人はインターネット上に第二の言論・視聴覚空間を作り、住所を持ち、SNSを生み、社会を形作った。…デジタル空間にもう一度生まれた。」

    「集団への体験共有」から「個人の能力拡張」への変化でもあるとのことです。

    私は著者の前著をまだ読んでいないのですが、

    このダナミックな変化を「魔法」と呼んでいます。

    本書全体としても、テクノロジーと人間の関係について、人間がAIなどの技術の奴隷になる、という考え方があることを鑑みつつも、より肯定的に人間にとっての魔法として新技術をとらえることを強調していました。

    新技術と人間

    また、人間vs.機械、ではなく、

    人間vs.機械親和性の高い人間、あるいは、

    古典的人間vs.デジタル人間、

    という話も興味深かったです。

    例えば、本書は2017年に出版されたので、約7年ほどたちまたアメリカ大統領選挙の年になっているのであらためて考えさせられたのが、
    赤いアメリカ(トランプ支持)と、青いアメリカ(当時のヒラリー支持)の対立。

    持たざるローカルに所属する人々と、今の時代の主導権を握る機械親和性の高いグローバルで活躍するTech業界の人々。

    8年近くたった今、その構図はさらに先鋭化しているのかもしれません。技術が複雑になるにつれて、理解への差もどんどん広がることは否めず、私自身も自分の中のかなり限られた情報と知識の中で生きていることを実感します。

    **ワークアズライフ**
    一日中ワークでありライフである、それを切り分けられない生活とそれを許容しなければならない環境に移ってきた、と論じられています。

    それは個人的にも、コロナでさらに加速され、具体的に普遍的になったように思います。

    雇用され、労働し、対価をもらうというスタイルより、好きなことで価値を生み出すスタイルに転換することが重要、と。

    「人生価値を仕事と仕事以外の両方で生み出し続ける方法を見つけられたものが生き残る時代」。

    多様化した社会、つまり、全員違う方向に行っても生産性を保つことができる社会、といいます。
    「これからやらないといけないことは、全員が全員、違う方向に向かってやっていくことを当たり前に思うということ」

    「共通のプラットフォームが生まれ、コミュニティが多様化していくため、機械化以降にもった自己実現や自由意志はあまり今の時代に即しているとは言えない」

    今の時代は、より空の思想ー主体性のない人間観がありだと。

    具体的には、

    仕事になる趣味を3つ持つこと。

    自分の信仰心自分にとっての絶対的なものー価値基準を、近代の自由意志などに代わる信仰として持つこと。

    報酬とストレスで考える、という視点は新しく、納得しました。

    「自分で信じた道を淡々とやって、自己実現もしくはストレスフリーな環境をいかに実現していくか」

    自分にとっての報酬を知って、それを活用して取り組むためのヒントとして、

    遊びをデザインするーギャンブル的、コレクション的、五感の快感
    フレームワーク ゲーム的:問題、解決、報酬
    まず自分がやっていることで何が残っていくのかを意識すること。

    自分らしさへの対処法として、

    「世界を狭める考え方」を知る。コミュニティを決めるほうが個性を探すより大事かもしれないといっています。

    コミュニティを、探すだけではなく、作る発想についても話されています。
    責任を持てるサイズは30人。

    何かで一番になろうとしたら、今はグローバルレベルで戦わないといけない時代。

    ローカルなコミュニティは自分の存在意義を感じるためにも大事みたいですね。

    どういう文脈でやっているかを意識する、というのも興味深い視点。
    グローバルとローカルのどっちをもとにしているのか。

    また、誰もがトップにもなれる、と。

    逆に、資格を取っても業界でトップレベルでないと意味がないといいます。

    つまり、ニッチで1位を取る。自分の戦略的なローカルを持つことなのかもしれないですね。

    100人いたら1位は1人ではなく100人が可能、というのは重要な視点だと思いました。

    どう時代に取り残されずに生きていくかという点で皆が気になるのが、機械との付き合い方について。

    - ツールを使う
    - 中間の工程をあまり気にしないこと
    - 機械にできることを極力やらないこと

    始めと終わり、大事。

    そして、自分の優位性を他者に伝えることも欠かせない。

    「どんな人が何を必要としているのか、自分は何とつながっていくべきなのか、というメディアのお客さんと発信源の関係をしっかり作っていかないと、うまく仕事にならない世の中になっていくと思う」

    人間と機械の役割分担についても意識する視点が参考になります。

    「人間を動かす(プログラミングする)ための言語というのは人間のほうがうまく話せるから、これはやはり人間が伝えるべきで、その抽象的なレイヤーは人間が使って、すごく具体的で数理的なレイヤーはインターネット上で共有可能にしておくことがベストだ。そのトレードオフは絶対起こる。」

    人間中心主義から脱人間。

    計算機発展以降、ヒトは世界を観察し解釈を与えうる唯一知性ではないこと。

    そして、一人一人が低コストで別の世界を目指すことができるようになり、

    やがては、現実に記憶する時間と、各々の現実に帰属する時間をすみ分けながらうまくやっていくのでは、と論じられています。

    貧者のバーチャルリアリティは少しディストピアな気もしましたが。
    人類の適応とは、この、もはや人類が共同幻想を持たない、という変化を受け入れることらしいです。

    個人的に考えさせられたことの一つは、過去はなかったことにできない、過去の上に成り立つ世界、文脈を知って、今を知る思考力を、私も身につけていきたいということです。

    たとえば西洋の近代思想が生まれる前の自己統一性や自由意志が確立していなかった時代に戻るのではなく、

    それを経て、また今、無為自然のような人間観をあらためて打ち出す、ような。

    頭が追い付いていないところもありましたが、

    変化を歓迎できるように、新しい技術や支店に引き続き好奇心をもって関わり、新時代を楽しみたいです。

  • ワークライフバランスからワークアズライフへの転換
    マインドセットの変換点

    「人間vs.機械(AI)」ではなく「人間vs.機械(AI)親和性の高い人間」です
    「AIが仕事を奪う」
    これは否定論肯定論双方ありますがどちらも正しいということです。
    これからはAIや機械に親和性の高い人が仕事を得て親和性の低い人が機械化された残りの仕事を奪い合う形になるということです。

    あらゆるものを「ググればわかる」「一度は自分で解いてみたことがある」レベルにしておく
    本書でも書かれているのですがなんでもできるゼネラリストはAI時代には不要になっていくとあります。
    そのためにも自分の興味ある能力を伸ばせと。
    ただそれは平均的な能力がある前提なんですよね。
    だって少なくとも読み書きができなかったらググることすらできませんから。
    解いたことのある問題を増やしてどのような質問にもある程度対応できるレベルにしておかないといけないと思います。

  • AI時代における人としての働き方や生き方が著者目線で解説された本。
    頭いいなとか思うことも多いが、それ以上に仕事というか人生を楽しんでるんだろうなと思った。

    特に印象に残ったのは以下。

    ・1日中何らかの人生を生きている
    ワークがライフでない時点で、言葉が実生活と矛盾している
    ・仕事になる趣味を3つくらい持つ
    ・知能ではなく身体性に固有値があるのだから
    外見に気を使うべき

  • AIをはじめとしたテクノロジーを軸に書かれている本だけど、内容は落合陽一的人生哲学みたいな感じだった。

    他の本でもよく書かれているけど、テクノロジーの発展により、趣味とか日常的に行っていることが仕事になる時代になっていくらしい。(インフルエンサーとかまさにそれ。)
    そのことから仕事を仕事として捉えるのではなく、趣味の延長(というか快感の得られるもの)として捉えるワークアズライフを落合陽一は提案している。

    仕事を楽しむコツとしては適度なストレスと報酬(コレクション的報酬・ギャンブル的報酬・心地よさの報酬)が重要らしい。わかるかも。
    趣味を3つ持つこと、自分から発信すること、趣味がどのようなコンテクストでうけるのかを意識して取り組むこと、何かで1番になることも大切らしい。

    AIに奪われない仕事はクリエイティブな仕事だと言われているけれど、AIは1を10にする仕事がむしろ得意だから、人間は趣味や知識のフックを組み合わせてターゲットを絞った価値を生み出していくべきとのこと。
    初めて読んだ2020年の当時はよくわからなかったけど、0から1を作る複合的なものの見方は人間にしかできないと思うので納得できた。

    以下、当時読んだ時のメモ。
    -----
    落合陽一が好きという割には情熱大陸をみたりツイッターでフォローしているくらいしか彼の情報を得ていないので読んでみた。
    一応AIをはじめとしたテクノロジーを軸に書かれている内容だけど、落合陽一的人生哲学みたいな内容だった。他の本でもよく書かれているけど、テクノロジーの発展により、趣味とか日常的に行っていることが仕事になる時代になっていくらしい。(インスタのインフルエンサーとか見てるともうそういう時代がきていると思う。)だから仕事を仕事として捉えるのではなく、趣味の延長(というか快感の得られるもの)として捉えるワークアズライフを落合陽一は提案している。仕事を楽しむコツとしては適度なストレスと報酬(コレクション的報酬・ギャンブル的報酬・心地よさの報酬)らしい。わかるかも。趣味を3つ持つこと、自分から発信すること、趣味がどのようなコンテクストでうけるのかを意識して取り組むこと、何かで1番になることも大切らしい。
    あとはAIに奪われない仕事はクリエイティブな仕事だと言われているけれど、AIは1を10にする仕事がむしろ得意だから、人間は趣味や知識のフックを組み合わせてターゲットを絞った価値を生み出していくべきとのこと。正直ここはあまりよく分からんかった。

  • VUCA時代における落合流の生存戦略

    ・ワークアズライフ

    ・ブルーオーシャン
    →サーベイが重要。淡々とやり続ける。やっている事を疑わない。隣の芝生は見ない。

    ・「べき」論の脱出
    →尊敬してない人には年上でも敬語は使わない。話してる最中にスマホいじってOK

    ・ゲーミフィケーション
    →報酬の設定から問題設定と解決を立ててみる

    ・ギャンブル性
    →射幸心を煽るものがなければ即断捨離

  • ◉「好きな遊びを考えたり、好きなことでアウトプットしていることを分析すると、それが「その人らしさ」を作るということだ。」(P75)

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著者プロフィール

メディアアーティスト。1987年生まれ。JST CREST xDiversityプロジェクト研究代表。
東京大学大学院学際情報学府博士課程修了(学際情報学府初の早期修了)、博士(学際情報学)。
筑波大学デジタルネイチャー開発研究センターセンター長、准教授、京都市立芸術大学客員教授、大阪芸術大学客員教授、デジタルハリウッド大学特任教授、金沢美術工芸大学客員教授。
2020年度、2021年度文化庁文化交流使、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)テーマ事業プロデューサーなどを務める。
2017~2019年まで筑波大学学長補佐、2018年より内閣府知的財産戦略ビジョン専門調査会委員、内閣府「ムーンショット型研究開発制度」ビジョナリー会議委員,デジタル改革関連法案WG構成員などを歴任。

「2023年 『xDiversityという可能性の挑戦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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