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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784479798231
作品紹介・あらすじ
『経済は地理から学べ!』著者、最新刊!
「世界各国の地政学」「環境問題」「日本の課題と未来」……。東京大学の地理・入試問題は、これからの時代を見通すための「骨太の教養」だ!
代々木ゼミナールのカリスマ講師にして、東大地理マニアの著者が、過去20年の入試問題から、徹底的に厳選!
おもしろすぎて、ためになる最高の知的エンターテインメント!
感想・レビュー・書評
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とにかく言語化の練習になります。
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選書番号:194
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- ウィリアム・スミスが提唱した化石を用いた地層同定の法則により、異なる場所で同じ化石が見つかる地層が同時代のものであることが確認された。
- この法則は地質学の発展を促し、地層の順序を研究する陪序学へと進展した。
- 本書ではウィリアム・スミス・クラークとは別の人物としてのウィリアム・スミスが紹介されている。
地質時代の区分
- 地球の歴史は約46億年前から「先カンブリア時代」に始まり、古生代(約5億4000万年前~2億5000万年前)、中生代(約2億5000万年前~6600万年前)、新生代(6600万年前~現在)に区分される。
- 新生代はさらに古第三紀(6600万年前~2300万年前)、新第三紀(2300万年前~258万年前)、第四紀(258万年前~現在)に細分化される。
人新世についての議論
- 「人新世」は人類の活動が地球環境に大きな影響を与え始めた時代を指し、開始時期については16世紀、18世紀後半、1950年代と様々な意見がある。
- 具体的な例として、16世紀の大航海時代、18世紀後半の産業革命、1950年代の核実験やプラスチック生産が挙げられ、それぞれが地層に残した物理的証拠が重要視されている。
生態系変化と人類の影響
- 大航海時代における植民地拡大や産業革命の影響で生態系が変化し、これが地球規模の環境変化を引き起こしたことが記載されている。
- 特に16世紀からの人類活動が地球環境に与える影響の大きさが強調されている。
地域性と環境問題
- アジア地域は広大であり、モンスーンの影響により「モンスーンアジア」と「乾燥アジア」に大別される。
- 乾燥地帯では植生が乏しく、露天掘りが容易なため、鉱山開発が進む背景が説明されている。
環境保護と感染症
- 環境保護や自然生息地の修復が病原体監視や感染症予防に必要であるとの見解が述べられている。
- 「One Health」のアプローチが求められ、これは人間、野生動物、環境の統合的管理を意味する。
気候変動と熱帯低気圧
- 気候変動が熱帯低気圧の強度や発生頻度に影響を与える可能性が指摘されており、これは自然や社会の変化と関連している。
- 世界的な熱帯低気圧の経路が示され、これにより気候変動の影響が具体的に理解される。
プラジルの畜産業と環境負荷
- プラジルの畜産業拡大が気候変動、生態系の保護、水資源の維持、社会的な問題に多くの環境負荷を生んでいることが強調されている。
- 家畜の飼育や飼料用穀物の生産のための森林伐採が進んでおり、これが生物多様性の喪失や温暖化を引き起こしている。
経済と食生活
- 経済成長に伴う食生活の変化が見られ、特に動物性食品の消費が増加することによる環境問題が指摘されている。
- アフリカやブラジルの事例を通じて、過剰な放牧や熱帯林の破壊が生態系に及ぼす影響が述べられている。
日本の農業と国際市場
- 日本の農業が国際市場での競争にさらされており、高品質な農産物の輸出が強調されている。
- 特に青森県のりんごの輸出拡大に向けた取り組みが紹介され、品質管理や販促活動が重要視されている。
著者プロフィール
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