文学と悪 (筑摩叢書)

  • 筑摩書房
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本棚登録 : 17
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480013644

作品紹介・あらすじ

本書は、エミリ・ブロンテ、ボードレール、ミシュレ、ウィリアム・ブレイク、サド、プルースト、カフカ、ジュネという八人の作家を論じながら、文学と悪の関係をめぐって、バタイユが自分の根本理念を展開してみせたものである。

感想・レビュー・書評

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  • この本は8人の作家に関する評論で、それぞれ読んだことがなくてもある程度の理解はできるのと、バタイユの翻訳としては比較的読みやすい方。
    過剰な形、悪の極限の形態が論じられていきます。
    文学に興味のある方にはお勧めします。

    大分県立芸術文化短期大学:
    美術科(メディアデザイン) 教員 於保政昭

  • バタイユの至高性、悪について、思想的な輪郭を得ることのできた一冊。『バタイユ入門』の著者が〈あとがき〉でまず薦めていたから読んでみたのだが、やはり初心者には難解である。これでも全著作のなかでは、論理的でわかりやすいほうなのであろうが。内容はタイトルどおり、一応文学を素材にしているのだが、とりあげられた文学を読んだことのない身にとれば、隔靴掻痒で消化不良な部分も少なくない。行きつ戻りつして時間をかけ、ようやく言わんとすることが掴めた思いがする。最後に吉本隆明の精確な〈解説〉によって、バタイユの核心に近づく助けが得られた。ただ本書だけでは不完全な理解のままなので、次には、バタイユが自分の思想をストレートに表現したものに挑戦するのが順当であろうか。

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著者プロフィール

▼著者
ジョルジュ・バタイユ(1897-1962)

20世紀フランスの総合的な思想家。小説、詩も手がける。
生と死の狭間の感覚的かつ意識的体験に人間の至高の可能性を見出そうとした。
その視点から、エロティシズム、芸術、経済など、人文系の多様な分野で尖鋭な議論を展開した。キリスト教神秘主義、シュルレアリスム、ニーチェ哲学などに思想の影響源がある。

「2018年 『太陽肛門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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