日本語の深層

  • 筑摩書房 (2011年7月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784480015242

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  • 【書誌情報】
    『日本語の深層――〈話者のイマ・ココ〉を生きることば』
    著者:熊倉 千之(1936-)
    シリーズ:1,760円(税込)
    Cコード:0381
    整理番号:
    刊行日: 2011/07/13
    判型:四六判
    ページ数:256
    ISBN:978-4-480-01524-2
    JANコード:9784480015242

    過去を示す「た」で結ばれる文章の中に「る」「ある」など現在形の文章が混入することに、なぜ私たちは矛盾を感じないのか。それは、話者の意識に現前し、話者の現在に喚起される日本語特有の「過去」だからである。この生々しい現前を尊ぶ感性は、記述の根拠を話し手の“イマ・ココ”に置く視点を育み、話者の心の中に生起する物事を感受し合う言語文化を醸成してきた。“イマ・ココ”に始まるまったく新しい日本語論。
    https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480015242/

    【目次】
    第1章 日本語の空間―話し手の「ココ」(膠着語としてのやまとことば
    話し手の視点)
    第2章 日本語の時間―話し手の「イマ」(「現実」を認知する感性
    語りの「イマ」と物語の現在)
    第3章 感性の共鳴―日本語の社会性(紫式部の構想力
    他者への感情移入―能楽のワキ
    物語の声―浄瑠璃の太夫)
    第4章 語り手不在の「三人称小説」と作者の声(近代小説の「非文法」、あるいは日本語の「仮構」
    短篇集『古譚』―中島敦の遺書
    日本語の冒険)

  • 私自身,言語学など全く明るくないが,日本語と外国語の差異などを「論理」をもって理解できる内容であると感じた.
    1章,2章はいわゆる古語,活用などの話が多いため,とっつきにくいかもしれない.高校卒業してすぐ,大学1年生などが読むと言葉に対する視野がぐっと広がるのではないか.

    私事で言えば,今英語を本気でものにしようと練習しているが,単純比較,翻訳できない難しさ,に何かしっくりくるものをこの本は与えてくれた気がする.

    また,他の言説を読んだことはほぼないのでわからないが,中島敦,夏目漱石の著書に関する持論も最後に読めたのは面白かった.
    それまでの章と趣を異にするため,あるいは2分冊にしても良かったのでは,と感じたが,内容は面白く,高校生で読んだ中島敦をもう一度読みたいと思った.

    「ことば」って面白い.

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著者プロフィール

1936年盛岡生れ。サンフランシスコ州立大学卒業。カリフォルニア大学(バークレー)でPh.D.(日本文学)取得。ミシガン大学・サンフランシスコ州立大学などで日本語・日本文学を教える。1988年の帰国後、2005年まで東京家政学院大学・金城学院大学教授を歴任。著書に『日本人の表現力と個性―新しい「私」の発見』(中公新書、1990年)、『漱石のたくらみ―秘められた『明暗』の謎をとく』(筑摩書房、2006年)、『漱石の変身―『門』から『道草』への羽ばたき』(筑摩書房、2009年)、『日本語の深層―〈話者のイマ・ココ〉を生きることば』(筑摩選書、2011年)など。

「2015年 『『源氏物語』深層の発掘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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