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- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480015280
作品紹介・あらすじ
世界各地のチャイナタウンには関帝廟があり、そこには関羽が商業の神として祀られて、華人たちの心の拠り所となっている。「三国志」の武将が、なぜこのような信仰の対象となったのか。「義」「信」を尊ぶ中国人の精神との関わりを手がかりに、歴史上の一人物である関羽が、「義」「信」を体現する象徴へと大きく変貌を遂げるまでを描き出し、中国の民衆が関羽に託した思いを探る。
感想・レビュー・書評
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歴史でいえばマイナーな時代にあたる三国志時代の敗者にあたる武将が神になっていく過程を描いた本。関羽は超絶的な強さよりも損得感情を排した義人だからこそ神になれたという事。曹操の元を去るエピソードは命懸けの時代に成し遂げた快挙といえる。惚れ抜いた関羽を快く見送った曹操も英雄だと思う。
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三国志の「三絶」のひとり「義絶」関羽の物語が、正史からどのように肉付け、洗練されてきたのか。歴代王朝ではどう評価され、民間信仰でなぜ武神から財神になったのかを語る。余り細かくなくていいなら、同氏の『三国志』(中公新書)でも少し触れられているので、そちらでも。
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道教の廟で一番多い関帝聖君がなぜここまで人気を博すようになったのか。史実と物語の差、唐代までは他の三国時代の人物と比べて突出するほどではなかったことまで事細かく解説。
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