「窓」の思想史: 日本とヨーロッパの建築表象論 (筑摩選書 27)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480015297

作品紹介・あらすじ

建築物に欠かせない「窓」。この身近な建築表象を歴史的にふりかえってみたとき、どのような相貌があらわれてくるのだろうか。日本とヨーロッパの様々な文物を織り交ぜながら、その土地に住まう人々が窓の造形に込めた感情と思想の来歴、文化構造の相違と影響関係、そして文明的意味を探る。

感想・レビュー・書評

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  • 深夜テンションというのも助けてなのか、おもしろすぎて死にそう。

  • レビューはブログにて
    http://ameblo.jp/w92-3/entry-11151480648.html

  • すごくザックリ言うと、ヨーロッパの窓は外敵を意識した閉じる窓、日本の窓は自然に開放した広い窓。ヨーロッパは押す、日本は引く。ヨーロッパは発信、日本は受信。窓だけでなくて、いろんなことにその思想が染み込んでいると。
    窓という建築のパーツそのものの本ではなく、窓を通した民俗的背景にだいぶページが割かれています。
    導入部は非常に楽しく読めたのですが、終盤はウインドウズ(OS)とかモバイル機も窓だ、などという話に展開してしまって、強引さを感じました。日本が頑張れるぞ、ということを伝えたかったのかもしれませんが、本書の趣旨としては9章で終わってしまってよかったのでは。

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著者プロフィール

1944年香川県生まれ。現在、関西大学名誉教授、ワイマル古典文学研究所、ジーゲン大学留学。ドイツ文化論、比較文化論専攻。
主要著作
『魔女とカルトのドイツ史』(講談社現代新書)、『ナチスと隕石仏像』(集英社新書)、『「笛吹き男」の正体』(筑摩選書)、『図説 ヨーロッパの装飾文様』(河出書房新社)、『現代ドイツを知るための67章』(明石書店、編著)、『ポスト・コロナの文明論』(明石書店)など多数。

「2023年 『ベルリンを知るための52章』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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