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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784480015518
みんなの感想まとめ
古代世界をテーマにした本書は、物の背後に秘められた人類の歴史を探求します。大英博物館のコレクションから選ばれた100点の「モノ」が、200万年にわたる人類の足跡を語り、特にメソポタミアやエジプト、イン...
感想・レビュー・書評
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本書のテーマは「古代世界」。使い道の分かるものから、分からないものまで、人類史を語る「モノ」を紹介。縄文土器も入ってます。
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博物館フェチで考古学ファンの私は、当然のことながら、大英博物館の展示物をして世界の「歴史」を語らせようとするこの企画に全面的に喝采を送りたい。同じような企画が日本の国立博物館にもあって然る可きだとも考える。ただし、事件史や人物史を想起させる歴史とは言わずに、人類史という可きだとは思うが。
私の関心はご存知の通り、弥生時代後期である。よって、古代までの人類史に注目が行くので、それまでの関連遺物にだけ注目するのを許して頂きたい。
どんな遺物にしても膨大な情報が詰まっているのだから、素晴らしい案内人を得れば、素晴らしい物語が紡ぎ出されるのは理の当然。
先ず素晴らしいのは「オルドゥヴァイの手斧(タンザニア、120ー140万年前)」である。この手斧の形はあらゆる博物館で見ることができる。まさに100万年の超ロングセラーだ。しかもそれよりも40万年ぐらい前の人類最古の打製石器(オルドゥヴァイの石のチョッピング・トゥール)よりも遥かに美しい。「この手斧を作るには綿密な集中力と計画的な創造性が必要であり、それは我々の祖先の世の中に対する見方と彼らの脳の働きとに多大な進歩があったことを示唆している」(51p)この手斧を作る技術は、より良い衣食住を整え、世界に旅することを可能にした。暖かいサバンナからより寒い気候の中で生き延びることになっただろう。技術を可能にした会話力は、大きな社会を作っただろう。
びっくりするのは14番目に登場した「ヒスイの斧(イングランド、BC4000-2000)」である。120万年間の間に形が変わっていないことだけではない。びっくりしたのはもちろん、磨製されているとか素材とかの加工技術の進化のことではない。それだけの進化ならば、120万年は長すぎる。これは使われた形跡がない。信仰の対象として持ってこられた。何処からか?ヒスイはその場所だけではなく、石そのものを特定する。イタリアのアルプス山脈の2400m級の山の上の巨礫を火力採掘法で剥ぎ取って出来たことを自ら証明した。しかも、数世紀に渡り、同じ石から採った兄弟石まで存在するのだ。信仰というものが、それほどまでに永い時と、長大な旅を作らせる力を持つことを、一つの遺物が証明するのである。なぜ、此処から?著者は言う。「おそらくその場所ならば、地上のわれわれの世界と神々のいる天空の領域との中間から石を採取できるからだろう」(140p)
第一巻では日本からは唯一「縄文の壺(BC5000)」が紹介される。人間のモノづくりの最大規模の躍進の一つとして、縄文時代に世界最古の「土器」が作られたことに言及される(1万6500年前)。日本では縄文土器といえば、先ずはその奇抜で美しい装飾について言及されるが、大英博物館はそこに関心は行かない。土器は調理法を改革する。日本はおそらく「スープ発祥の地、シチューの祖国」らしい。また、英国人は「ヨーロッパではこれまでずっと土器や陶器を作った人々は農耕民で、農耕を通じてのみ人間は一つの場所に定住することができたのだと考えてきました。農耕民ならば余剰食物を蓄えて、冬の間も生き延びられたからです。一年を通じて一つの場所に留まって初めて陶芸ができるようになる。なにしろ、土器は持って移動するには厄介な代物ですから。しかし日本の例はじつに興味深い」(103p)日本の地理的と世界気候変動の偶然がもたらした四季がはっきりした豊かな自然が、定住を可能にした。よって、日本は世界にかなり遅れて稲作文化を受容することになる。ところで、私見ではあるがその伝統が争いのない日本列島を実現したのだと私は思っている。1万5000年以上の伝統を、たった数千年間の間に覆してきたのが日本人ではある。しかし、この伝統はまだ生きている。と私は信じている。
その他、最初の文明の特徴を表すラベルやら、科学と文学の始まりを表す粘土板やらパピルス、布や金貨や仮面や銅鈴に、面白い物語が内包しているのだが、それは是非読んで欲しい。私も第二巻までは紐解こうと決意した。
2016年1月10日読了 -
太古のモノは様々なことを語ってくれる。大英博物館に行きたくなる本。
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2010年にBBCラジオで放送された番組を本にしたもの。大英博物館のコレクションから、人類の歴史200万年を代表する100点を選んで、音声で解説したというから驚き。
100点は本にすると全三巻に渡っており、本作は200万年前~紀元前300年までの初めの30点が記されている。本なので綺麗な写真も当然掲載され、ラジオ番組による音声だけの解説から想像するよりはぐっと近づきやすい。
やはり、人類初期の文明発祥地であるメソポタミア、エジプト、インダス辺りの品物が多い。
ただ一点だけ、我が日本の縄文式土器が紹介されている。(しかも世界で最古の壺らしい。)紀元前5000年頃の物とされている。この壺は時代を下った後の日本人に発見され、その後誰かが内側に金箔を貼って茶器として利用していた物を大英博物館が収集したという。確かに写真に写る壺の内側は金色に輝いている。
さらに、旧約聖書に出てくるノアの箱船にそっくりの話が、紀元前7世紀のメソポタミアの粘土板に書かれていたというから、驚き。
超有名は、ロゼッタ・ストーンは第二巻に出てくる。
あそこ(大英博物館)はとにかく世界中からいろいろな物を集めて展示しているが、無料というのは気が利いている。 -
「泳ぐトナカイ」に衝撃。紀元前11000年前の人類が、マンモスの牙を使って作成した彫刻作品。単純に出来栄えに脱帽しました。実物見たら、もっと驚いたんだろうし感銘を受けたんだろうな、と思います。
過去の人間をなめてはいかん。
オーパーツを語るときに未来からの干渉が出てきますが、そんな人たちにはこの「泳ぐトナカイ」見せてやりたい。そして、過去をなめるなよ、と言ってやりたい。なんの理論もないけれどさ。そもそもオカルト方面の話なので、違う話なんですけどね。 -
女子栄養大学図書館OPAC▼https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000069286
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ふむ
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歴史
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元はイギリスでのラジオ番組だったのを本にしたもの。よく画像抜きでやったものと思う。
この第一巻は、まず大英博物館のシンボルとしてエジプトのミイラを皮切りに、200万年前の石器から孔子の時代の銅鈴までを扱う。品が良くて、堅苦しくなく、ホントに博物館を訪れているみたいに楽しめる。
この時代だとどうしてもエジプトとメソポタミア近辺が中心になるが、日本(縄文土器)やケルトみたいな周縁地域にも複雑なモノを作る文明があったことがわかる。 -
モノ史
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モノは言語で書かれた資料より雄弁かつ正直に歴史を語る。日本でも2015年に開催された展覧会の元ネタとなった、大英博物館がBBCと企画し2010年に放送されたラジオ番組、NHKでその中から30話分くらいを日本語化したのを聞いたがとても面白く、残りのモノたちの話も知りたくて手に取った本(英語がすらすらわかればラジオのほうもちろん聞きたいんですが)。第1巻は紀元前300年までの世界の歴史を30のモノから読み解く。ただの破片みたいな石斧とか、おもしろーいだけに見える稚拙な彫りものが何てたくさんのことを教えてくれることか。でもモノは全ての人に語りかけてくるわけではない。ことばを引き出すのは、モノに丹念に向き合う大英博物館の人たちだ(もしかしたらそこに「解釈」が入る危うさはあるかもしれない。遅れてると馬鹿にされていたヨーロッパ北部の話をするときはマクレガーさんの筆致がかばい気味な気もするし)。あと科学の進歩っていうのも重要だな。1巻で気に入ったエピソードは、全部おもしろいのだけど、「アイン・サクリの恋人たちの小像…これは考えすぎではないか」「ウルのスタンダード…実物を見たけど本当に美しい青だった。描かれた情景も上手い」「フラッド・タブレット…解読したジョージ・スミスって偽名っぽい」「パラカスの布…かわいいけどよく見ると怖い」「オクソスの二輪馬車の模型…かわいい」です。ほんといい企画です。
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資料番号:011463684
請求記号:209マ -
昔も今も作るものの形は非常によく似ている。
ページが進むにつれ精巧で複雑さを増していくのが面白い。 -
130526 中央図書館
大英博物館の収蔵物から、えりぬきを美しい図版と、その時代の人々、製作者に想いを馳せるエッセー風の解説で紹介している。
大英帝国が、世界を手に収め、その全体についての歴史を含めたミニチュアを所有している、と改めて気付く。 -
日経プラスワンに紹介された
大英博物館の所蔵品を取り上げ
世界史を振り返る -
第1部 何がわれわれを人間にしたのか
第2部 氷河期後ー食べものとセックス
第3部 最初の都市と国家
第4部 科学と文学の始まり
第5部 旧世界、新興勢力
第6部 孔子の時代の世界 -
2012年6月23日読了
大英博物館館長の著者が、大英博物館に収蔵されている遺物を100選んで、それぞれについてやさしく解説しています。
1つ1つの章は短いのでよみやすいし、写真もついています。実際に大英博物館に行ったとしても、これだけ展示物の背景を聞くことはできないとおもいます。全3巻なので、続刊も楽しみです!
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