中国の強国構想

  • 筑摩書房 (2013年2月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784480015662

みんなの感想まとめ

この作品は、中国の近現代史を多角的に分析し、歴史的経緯や思想の変遷を探求しています。各章は、時代ごとの重要なテーマを対になる二語で表現し、改革開放以降の中国における多様な歴史観の台頭を示しています。特...

感想・レビュー・書評

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  •  論文の加筆修正からなっているようで、各章は時代を追って進んでいるものの、重点は異なる。書名からの予想と異なり、中国人が自国を強国と見なす意識について分析しているわけでは必ずしもない。
     他方で、各章を通じて言及されるのが、改革開放以降の中国では、近現代史について以前よりは多様な見解が現れてきているということである。反帝反封建の革命を評価する「革命史観」から、清末以降の民主・法治・自由という近代国家を目指す努力という視点から見る「近代化史観」。李鴻章、辛亥革命の中での立憲派、汪兆銘、蒋介石、民主同盟、華国鋒等への再評価(さすがに汪兆銘への評価は、特に大陸では一定の限界があるようだが)。筆者は「近年の中国の歴史学界は中華人民共和国建国以来稀にみる百家争鳴の時代を迎えている」「(華国鋒の再評価の文脈で)現代史学界のこの新しい動向は、単純化された中国現代史の再評価につながるものである」と述べている。
     また、各章のタイトルがそれぞれ「法と正義(義和団期)」「改革と革命(辛亥革命期)」「反日と嫌中(万宝山事件直後の日中関係)」「親日と愛国(汪兆銘政権)」「弱国と大国(カイロ会談期)」「憲政と独裁(戦後すぐの国民党・共産党・民主同盟の構想)」「中国モデルと普遍的価値(改革開放以降)」と、対になる二語からなっている。各時期を、それぞれの二語のどちらか一方でもない、その中間を揺れ動く又は両面を持つものとして筆者はとらえているようである。共産党すら、中華人民共和国建国当初は一定の憲政と社会主義への緩やかな移行を構想していた(この構想は毛沢東によりすぐに潰えたが)とのことである。

  • @スタバinルクア

    軽く通読 歴史的経緯の説明が主であった。

    以下抜粋

    後退する日本人の中国イメージ
    2011年言論NPOと中国日報社による日中共同世論調査
    日本⇒中国
    84.3%良くない印象を持っている
    理由54.4%「資源確保に対する自己中心的態度」 48.4%「尖閣諸島問題」
    中国⇒日本
    理由「過去の戦争」78.6%「尖閣諸島問題」39.8%

    イメージの逆転
    「侵略国家」「覇権国家」は日中国交正常化から40年前に中国が日本に対して抱いていたイメージ

    近年の中国でのベストセラー「中国には手本がない」

    「日中友好」から「戦略的互恵関係」の時代へ

    小泉総理の靖国参拝以来の「政冷経熟」の関係

    1997年新しい歴史教科書をつくる会 設立
    2001年文部省検定合格
    メンバーによる一般向けの歴史書ベストセラーのニュース
    +小泉総理の靖国参拝

    袁偉時の論文「日本の教科書指摘する前に、自国の教科書」
    ⇒掲載した週刊誌は休刊

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著者プロフィール

1962年北京に生まれる。1993年東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、早稲田大学社会科学総合学術院教授。主要著書に『中国の強国構想』(筑摩書房、2013年)、『対立と共存の歴史認識』(共編、東京大学出版会、2013年)などがある。

「2022年 『超大国・中国のゆくえ1 文明観と歴史認識』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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