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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784480015969
みんなの感想まとめ
医療倫理や医療現場の課題を深く掘り下げた対談が展開され、医師の倫理が技術の進歩にどう追いつくべきかが考察されています。臓器移植や尊厳死といったテーマに触れ、患者や家族との対話を重視した倫理観が強調され...
感想・レビュー・書評
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医療と哲学の抱き合わせにとてもシンパシーを感じた著作。脳死と植物人間の“見た目“の違いも知っているようで知らなかった。
タバコとビールは独占してはいけない、という話やエビデンスに現れない愛煙家の主観の話は、喫煙者のパートナーを持つ非喫煙者である僕の心を軽くしてくれた。
合気道の達人が手を触れずに相手を投げ飛ばす技は、段位を持つ自身から見ても「眉唾もの」と半ば思っていた。しかし、本書にある“時間操作“の概念を当てはめてその術理を紐解くと、確かにな、と納得させられる面があった。
呪術廻戦に登場する「事前に作成したコマ割りに沿って動く」最速の術式も、作った動きを違えると硬直してしまう。
相手が想定していた動きを認識して力の方向を操作すれば、動かずして相手を崩すことも可能なのかもしれない。
数年ぶりに合気道がやりたくなった。
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筑摩選書
岩田健太郎 内田樹 鷲田清一
「医療につける薬」
医療倫理や医療現場の問題点をテーマとした対談。対談の視座は、臓器移植、尊厳死、再生医療など医療技術の進歩の速さに、医師の倫理が追いついて いないということ。
倫理は ルールや規範でなく、医師としてあるべき行動なのだと思う。医療契約やインフォームドコンセントのような書式的な倫理基準でなく、患者(家族)との対話や他の専門家と協働したチーム医療について 倫理という言葉を使っている
倫理を全うするには、医師に余力が必要になるが、どうすれば 医師に余力ができるかは 話し合っていない
内田樹氏の言葉が秀逸
「ありがとうは、あなたの〜健康と長生を願う祝福の言葉。人間は そういう祝福の言葉を定期的に受け取らないと生きていけない」
専門家への提言として、なるほどと思った言葉
*知らないことは ネットで調べればよいのだから、知識の総量よりネット情報の真偽を見極める能力の方が大事
*質問ができないということは、人の話が聞けない、ということと ほぼ同義
*自分は医者としてここまでしか言えないけど〜その問題を他分野の人と一緒に考えるのが、信頼のおけるプロ
*チームで何かする時にまず必要なのは、チームの異なる領域のプロが一番こだわっていることを知る。相手のこだわりを把握して満足させてあげれば、意見をまとめるのも楽
*いかに優れた専門家であっても、他の領域のプロと組まなければ何一つできない〜アイデアを持っていても、他人に訴え、動かす技術がなければ実現しない
*学歴、性差別のもたらす悪影響を軽減するには〜話題にしないこと〜その人が公正であるか、判断力が優れているかなど 人間的資質そのものを論ずればいい
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たばこ、酒が自分を変化させるきっかけになる。
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内田樹と鷲田清一だから期待しすぎたのか、面白い話題が少なかった。鷲田清一は老害が出てるのかと思うほど。聞き手が医者だったので遠慮してきつい批判は避けたのか。とにかく物足りない内容だった。
その中でもいくつか。
ガンは三種類あると考えられている。1大きくならないガン、2ゆっくり大きくなるガン、3バーッと大きくなるガン。このうち検診で見つける意味があるのは2だけであるのに、医者はそれを考えられない。
著者はTPPでも日本の医療は変わらないという。アメリカ型の医療は世界的に見ればマイナーで、他の国も導入したいとは思わないのではないか?日本にもアメリカ型のパッケージは受け入れがたいので、浸透しないのではないか、という。それで済むならどんなにいいか…
凍死も餓死も楽な死に方である。凍死はだんだん眠くなってきて、感覚が鈍ってくる。餓死もつらいのは最初の三日間だけで、内蔵の機能も少しずつ落ちてきて排泄もなくなり、ゆっくり死ぬことができる。脳死は死ぬ一歩手前の状態で、植物人間とは違う。植物人間は自然に呼吸し排泄もして、寝ている状態である。脳死は電気や薬で無理に呼吸させ排泄させている。移植のために臓器を新鮮に保たねばならないから、バンバン水分を点滴するから身体がぱんぱんにむくんでしまう。 -
うむ、この三人なら、おもしろくならないわけがない。と思っていたら、そのとおりでした。
個人的には三人での鼎談よりも、鷲田さん、内田さんそれぞれとの対談のほうが好きでした。ただ、内容が詰まりすぎていて、一度読んだだけでは足りないなぁ。
物腰がやわらかい姿勢、考え方のなかに、正しいものがある気がする。そんな思いをつよくした本でした。 -
『予防接種は「効く」のか?』が良書だったので作者読みしている。
本書に関しては、対談している当事者には良い刺激になったのだと思うが、読んでる側は少し目が滑る。バックボーンが共有されていない以上、仕方が無いか。いわゆる「へー、すごい」本。 -
3人の個性が現されて面白く読めたが、話がうまく噛み合わないまま進んでいる部分もあり、それはそれで本書の味になっている気がする。鷲田先生は「対話とは、相手を打ち負かすのが目的のディベートと違い、相手の言葉を受けて自分が変わる覚悟ができているようなコミュニケーションである」と述べられているそうだが、本書の内容はこの一言で表されると思う。デジタルが流行りであるが、アナログに戻って考えることも大事である。
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鷲田先生との対談の中にでてきた内容が一番印象に残っている。
「哲学はあらゆる学問の基礎」
哲学は「大学の中で唯一、専門を持たないアマチュア学」と表現されていた。医学でも、そもそも治すとは何なのか、正常と異常の違い、健康と病気の違いはどこにあるのかなどは哲学の領域に属する。
盲目的に病気を治すことよりも
何のために患者を治すのかもう一度深く考えることが
医療者にとって大事なことだと感じた。
哲学の話に限らず、3人の先生方の対談を通して、
自分の知らない言葉をたくさんもらえたいい本でした。 -
特に第3部の安楽死・尊厳死に関わる対談を読みながら、森鷗外の『高瀬舟』を思い出していた。
罪人の話を聞いた護送の同心の逡巡は、まさにこの安楽死・尊厳死に関わる問題点を明らかにしたものであった。鷗外の慧眼に改めて感服させられると同時に、この問題の抱える難しさが浮き彫りになったと思う。医療だけで考える問題ではなく、広く議論されるべき問題であろう。 -
論理的で優秀な医者だからこそ陥る罠がある。だからこそ哲学が必要なのかも。
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岩田先生は、なんやかんや言われているけど現代の日本医療がこれまでの医療の歴史のなかでベストであると考えています。
そういわれればそうかもしれないなあと思います。
医療に対する不満はいくらでもありますが、不満のない完璧な制度などありえません。
どの国でも大なり小なり問題をかかえています。
昔よりもずいぶん患者本位の医療になっていること。
国民皆保険で平等に医療を受けることができること。
アクセスフリーでいつでも診てもらえること。
その結果、平均寿命も世界1、2位を争うくらい長寿になっていること。
介護まで保健でカバーされており高齢になっても手厚いケアがうけられること。
確かに世界の国で、こんなに恵まれた医療・介護を行っている国はないかもしれません。
http://ameblo.jp/nancli/entry-11916806456.html -
14/07/30。
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話題は医療に留まらず。
お医者さんと先生って、「大人」の象徴だったなあと改めて思った。
権威って振りかざしてはいけないけれども、軽んじるのはもっといけないことだと実感した。
「頼りにしています。尊敬しています。」という気持ちを感じながらの方が、応えようと思うもの。 -
基本、対話本って苦手だし、雑誌の対話部分も大半は読み飛ばしてしまうんだけど、これはさすがに素晴らしい内容だった。このお三方ならまあ、当たり前の話かもしらんけど。医療倫理といえばってことで、尊厳死のあたりを中心に会話が進んでいくけど、やっぱり基本は二元論ではあきませんぜ、ってとこ。あらためて納得でした。
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岩田健太郎、内田樹、鷲田清一の対談集。
普段から親和性の高い三人だけあって会話がうまく噛み合ってコロコロ弾んでいる。
読んでいると誰の言葉かわからなくなったり、それでも違和感を感じなかったりする。
内田樹や岩田健太郎は「いつもの話」ではありますが、それでも読み応えがあることには代わりありませんでした。 -
題名にちと期待しすぎたか。岩田健太郎氏の個人的ウキウキ対談本という感じかしら。「僕」の話はええから、もっとそこ掘り下がらないかしらと。広く浅く。スパーリングのような読み物。
著者プロフィール
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