躁と鬱

  • 筑摩書房 (2014年5月1日発売)
2.67
  • (0)
  • (0)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 32
感想 : 5
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784480015983

みんなの感想まとめ

本書は、神経症に関する哲学的な視点と著者の臨床経験を融合させた内容で、躁病とうつ病の相互作用を深く掘り下げています。特に、孤立や生リズム障害がうつ病や躁病の発症にどのように寄与するかを明らかにし、症状...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • まず第一に、うつ病も躁病とともに、「孤立」と「生リズム障害(不眠)」にはじまる。第二に、うつ病では、関係・価値の「喪失」幻想による「空虚」のさ中から、その回復を求めての絶えざる「手遅れ的焦燥」が、ないしは絶望の挙句の「深淵への墜落」が、無限の連鎖をなす。他方、躁病では、関係・価値の「獲得」幻想による「悲壮な多幸」から、その獲得実現にむけての絶えざる「先取り的焦燥」が、ないしは歓喜の挙句の「天空への飛翔」がやはり無限の連鎖をなす。そして第三に、この連鎖は悪循環をなし、さらなる生の「疲弊・興奮」を呼び、それにより事態はさらに悪化し、躁うつ病像が拡大再生産されてゆく。(『躁と鬱』森山公夫)

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1934年東京に生れる。1959年東京大学医学部卒業。精神科医。陽和病院名誉院長。

「2020年 『うつ病と躁病 【新装版】 現象学的試論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

森山公夫の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×