刺さる言葉 「恐山あれこれ日記」抄 (筑摩選書)

  • 筑摩書房 (2015年5月13日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784480016195

みんなの感想まとめ

多様なテーマを扱う本書は、恐山の神秘的な魅力と著者の仏教的視点を交えたエッセイ集です。恐山に対する先入観を覆すような温かい描写があり、温泉や観光の一面も紹介されています。著者が院代としての経験を通じて...

感想・レビュー・書評

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  •  恐山にはおどろおどろしいイメージを持っていたが、本書を読むと、温泉もたくさんあっていいとこじゃん!と思ってしまった(苦笑)。
     今は外国人観光客が多いとか。
     ただ、硫黄分が強いので電化製品がすぐ壊れるとか、冬場は閉山されて寺の皆さんは都会の別院に住んでらっしゃるとか、いろいろご苦労はあるらしい。

  • 霊場恐山の院代に着任した著者が解説したブログ「恐山あれこれ日記」のなかから、編集者が抜粋したものを一冊の本にまとめています。思想家の内田樹がこの方法で多くの本を刊行していますが、両者の考えはもちろんさまざまな点で異なっているものの、どこか思考のリズムに近いものがあるように感じられます。「ブログを書く」という型が、思考をかたちにしていくことに影響をおよぼすのでしょうか。

    内容は、「あれこれ日記」というタイトルが示すように多岐にわたっており、恐山にまつわる出来事を紹介したり、著者自身の日常の体験のなかから読者の興味を引くようなものを語ったりしているものもあります。他方で、『善の根拠』や『仏教入門』(ともに講談社現代新書)にまとめられるような、著者自身の仏教および禅にかんする思想がつづられているものもあり、まさに硬軟とり混ぜた本になっています。

    「刺さる言葉」という本書のタイトルは、編集者が提案したものをそのまま採用しているそうです。恐山をおとずれる人びとの信仰のかたちが率直に述べられたことばを紹介している記事などは、タイトルの通りに感じられるかもしれません。

  • ふむ

  • 硫黄ガスのせいでパソコンは半年で動かなくなる。電化製品諸々寿命が短いそうです。さすがの霊山。
    恐山については一章だけ。あとは、著者の仏教的な視点からのブログ記事抜粋。だんだん、「言葉」であらしめられた「認識」を解体されていくかんじある‥‥
    そんな峻厳な記事の中、たまにクスリと笑わせてくれます。

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著者プロフィール

1958年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、大手百貨店に勤務。1984年、曹洞宗で出家得度、同年、大本山永平寺に入山。以後、約20年の修行生活を送る。2003年に下山。現在、福井県霊泉寺住職、青森県恐山菩提寺院代。著書に、『語る禅僧』(ちくま文庫)、『日常生活のなかの禅』(講談社選書メチエ)、『「問い」から始まる仏教――私を探る自己との対話』(佼成出版社)、『老師と少年』(新潮文庫)、『『正法眼蔵』を読む――存在するとはどういうことか』(講談社選書メチエ)、『出家の覚悟――日本を救う仏教からのアプローチ』(スマラサーラ氏との共著、サンガ選書)、『人は死ぬから生きられる――脳科学者と禅僧の問答』(茂木健一郎氏との共著、新潮新書)など多数。

「2023年 『賭ける仏教 出家の本懐を問う6つの対話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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