生きづらさからの脱却 アドラーに学ぶ (筑摩選書)

  • 筑摩書房
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感想 : 24
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  • 本 ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480016256

感想・レビュー・書評

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  • 『嫌われる勇気』をさらに深掘りして理解したい場合にオススメしたい一冊。『嫌われる勇気』と比べると平易な内容ではないが「アドラー心理学」により具体的に触れることができる。

    アドラー心理学では、ある事象の因果を捉える場合に、原因ではなく目的として考える。

    「不安であるから何かをしない」のではなく「何かをしないために不安でありたい」というように。

    アドラーの直接引用だけではなく、岸見さんの言葉としても回避的な生き方に対する踏み込んだ考えには耳が痛い思いになったりする。とはいえ、優しすぎる今日ではこのような思いが貴重な機会になることに間違いない。

  • 目から鱗でした。自分が一番苦しかったときに読んだら痛くて痛くて耐えられなかったかもしれないけど、元気になった今だから読めたし、生きづらいと感じてた自分からすっと抜け出せたような気がする。自分の内面や他人(ひと)に対する考え方が変わった。まだ変わっていない部分もあるけど、これから少しずつ変えていけると思う。岸見先生の優しいけど厳しい語り口だからこそ、きちんと読もう、この人の話を聞こうと思えた。

  • 発達障害と診断を受けこれからどう生きていけばいいか情報収集している中で見つけた一冊。
    読めば読むほど、今までの自分の価値観・既成概念・思い込みが崩れ去っていく。
    今まで上手くいかないことを育った環境のせいにしていたことに気づいた。また環境や自分の特性のせいで将来を悲観していた私に「ライフスタイルは選ぶことができる」と教えてくれた。

  • 大ベストセラーとなった「嫌われる勇気」と「幸せになる勇気」でアドラー心理学に触れ、興味と共感を抱く中で手に取った一冊。

    2冊の「勇気」は、教授と若者の対話という形式だった。
    アドラー心理学の入門書としてとても読みやすく、没入しやすい良書と感じた反面、アドラー心理学の真髄には至っていないんだろうなと感じた。

    そして本書を読むことでその感覚が正しかったと確信した。

    「勇気」2冊と比べると根気のいる内容だが、それでもアドラー心理学の一端を垣間見るといったところだろう。

    「人生の悩みは対人関係の悩みであるす」

    本書をもう一度しっかり読み込んで内容を咀嚼しつつ、さらにアドラー心理学への理解を深めていきたいと思う。

  • アドラーやギリシア哲学、三木清等の哲人の言葉から人生に対峙することを学ぶ。

  • アドラー心理学について数多くの入門書・解説書を執筆している著者が、人生を生きづらいと感じている読者に向けて語った本です。

    神経症的ライフスタイルとコンプレックスに関するアドラーの説が、数多くのわかりやすい例をあげて解き明かされているので、アドラー心理学の解説書として読むこともできます。とはいえ、本書は単なる解説書ではありません。人生の中で立ちすくんでしまい身動きがとれなくなってしまっている読者が、みずからの立っている場所を確認し、一歩を踏み出すための勇気を与えてくれるような本だと思います。

  • 何かがうまくいっていない時、そのことの原因を自分以外のものに求めることができれば楽になるだろう。しかし、アドラーはそう言わない。これからどうするか?だけが重要なのであって、今の問題がどこにあるかがわかれば、そして、これまでとは違った生き方を選ぶ勇気を持ちさえすれば、運命の主人になることができると言う。

  • 自分がこれからどう生きるべきかという指針をくれる本。まさにこの本は宝の山。必ず悩みに対する明確な答えをくれる。

  • 読んでると辛くなることもあるが、自分の視野を広げるという意味では面白い本だった

  • 同僚から借りた本。アドラー心理学の格好の入門書!

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著者プロフィール

1956年生まれ。共著書に『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)、訳書にプラトン『ティマイオス/クリティアス』(白澤社)ほか。

「2020年 『自然と精神/出会いと決断』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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