大乗経典の誕生 仏伝の再解釈でよみがえるブッダ (筑摩選書)

  • 筑摩書房 (2015年10月13日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784480016287

みんなの感想まとめ

大乗経典の成立に関する深い洞察が展開されており、特にブッダの死後の仏教の変遷や、伝統仏教との思想的対立が詳しく描かれています。著者は、初期経典と大乗経典の違いや、大乗仏教の成立過程に焦点を当て、仏伝が...

感想・レビュー・書評

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  • 趣旨:大乗経典創作の"ネタ"(着想/記述の大枠)は「仏伝だ!!
    →大乗経典は、ブッダ滅後300年以上経過してから、仏伝に準拠して作られたのではないか(例:法華経)


    ブッダ「が」語る言葉を伝承する系統→伝統仏教
    ブッダ「を」語る言葉を伝承する系統→大乗仏教
    └ジャータカ(本生譚)
    └アヴァダーナ(業報譬喩物語)
    └その他


    仏滅→根本分裂〈上座部・大衆部〉→枝末分裂〈二十部派〉


    歴史「を」作ったブッダ
    歴史「が」作ったブッダ=仏伝 ※歴史=部派

    ・大乗経典成立にかかわる要素
    「口伝」から「書写」への移行
    正法滅尽への危機意識(cf.日本における「末法元年」は1052年)

  • 固有名詞と一般名詞の仏陀と菩薩。個人崇拝と宗教の普遍化。仏伝の再解釈というメインのモチーフは、深くは肯定できない。そこまでの説得力は本書にはない。しかし、大乗仏教の成立の起源に迫ろうとする問題意識は大変に興味深い。あとがきは興醒め。

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著者プロフィール

1960(昭和35)年、京都生まれ。佛教大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。ミシガン大学に客員研究員として留学。博士(文学)。京都文教学園学園長・京都文教大学学長(2021年12月現在)。第42回日本印度学仏教学会賞、第12回坂本日深学術賞を受賞。
主な著書に『法華経成立の新解釈』『進化する南無阿弥陀仏』(大蔵出版)、『大乗経典の誕生』(筑摩書房)、『菩薩とはなにか』(春秋社)、『鎌倉仏教』(KADOKAWA)、『南無阿弥陀仏と南無妙法蓮華経』(新潮社)などがある。


「2023年 『なぜ仏教は多様化するのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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