日本思想史と現在 (筑摩選書 0272)

  • 筑摩書房 (2024年1月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784480017833

作品紹介・あらすじ

過去にどのようなことがあったために、いま私たちはこのように感じ、思い、考えるのか。碩学による「日本」をめぐる長年の思想史探究を集成した珠玉の小文集。

感想・レビュー・書評

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  • 「はじめに」によると、「あなたがどこのどなたであろうと、どこかでその内容に意味が、そしてできれば驚きや刺激がある文章、ひそかに、それを目指してきました」とある。

    成功しているであろう。

    冒頭の福沢諭吉論からして急所を掴まれる感がある。かの有名な「天は人の上に人を造らず」は、当時にして「儒生の常談」だというのだから。

  • 本を上手く選ぶ方法は、出版社、書名、目次でとのこと。期待した内容ではなかったのは、目次の未確認故か。題名で選ぶとハズレることが多いような。ただし、面白い短編もいくつかあり。さすが有名学者という印象。

  • 日本政治思想史の研究者である著者が、さまざまな機会に発表した文章を集めて収録している本です。

    日本の社会や政治の分野において、ジェンダーをめぐる問題に対する関心がいまだ低いままであることを指摘しつつ、政治学や政治思想史の研究シーンにおいても同様の問題が見られることに目を向けるところに、著者の政治思想史の研究がアクチュアルな関心と密接に結びついていることがうかがわれます。また、書評やそれに類する文章も多く収められていますが、溝口雄三ほか編『中国思想文化事典』(2001年、東京大学出版会)に対する忌憚のない批評を通して、著者の「思想」へとかかわる姿勢が見られるように思います。

    ほかに、中国思想の研究者である島田虔次の業績についてまとめた文章や、丸山眞男をめぐる硬軟織り交ぜたさまざまな文章などもあって、興味深く読みました。

  • 【本学OPACへのリンク☟】
    https://opac123.tsuda.ac.jp/opac/volume/719827

  • 富山市立図書館
    121.0/ワヒ/2024

  • 東2法経図・6F開架:121A/W46n//K
    東2法経図・6F指定:121A/W46n/Nakada

  • 目次

    1 その通念に異議を唱える
    2 日本思想史で考える
    3 面白い本をお勧めする
    4 思想史を楽しむ
    5 丸山眞男を紹介する
    6 挨拶と宣伝
    https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480017833/

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著者プロフィール

渡辺 浩(わたなべ・ひろし):1946年、横浜生まれ。東京大学法学部卒業。東京大学法学部教授、法政大学法学部教授を歴任。現在、東京大学名誉教授、法政大学名誉教授、日本学士院会員。専門は日本政治思想史。著書『近世日本社会と宋学』(東京大学出版会、1985年、増補新装版2010年)、『東アジアの王権と思想』(東京大学出版会、1997年、増補新装版2016年)、『日本政治思想史 十七~十九世紀』(東京大学出版会、2010年)、『明治革命・性・文明――政治思想史の冒険』(東京大学出版会、2021年)など。

「2024年 『日本思想史と現在』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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