日本と西欧の五〇〇年史 (筑摩選書 0275)

  • 筑摩書房 (2024年3月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (432ページ) / ISBN・EAN: 9784480017918

作品紹介・あらすじ

西欧世界とアメリカの世界進出は、いかに進んだのか。戦争五〇〇年史を遡及し、近代史の見取り図から見逃されてきたアジア、分けても日本の歴史を詳らかにする。



西欧の暴力・科学・信仰の一体化は

どのように世界を拡大し、

悲劇を生んだか



日本が対峙させられた西欧精神の深層を

500年の歴史から読み解く著者畢生の一冊



西欧の歴史は休みない戦争の歴史であり、特に16-18世紀は「軍事革命」の300年だったと言える。西欧はそれを奇貨として、宗教改革によって強化されたキリスト教信仰と「新大陸幻想」に駆られて、新世界の発見・拡大に躍り出る。その歴史はスペインとポルトガルに始まり、オランダ、イギリスを経て、アメリカの「脱領土的世界支配」に至る。そして今日、中国の勃興を背景に流動化する国際秩序は、「新たな中世」の到来を告げているかのようだ。世界覇権をめぐる500年の争いを俯瞰し、日本が立ち向かうべき「現実」の正体に挑む著者渾身の一冊。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

西欧とアメリカの世界進出、そしてそれに対峙する日本の歴史を500年にわたって俯瞰することで、著者は複雑な国際関係の本質を探求しています。特に、戦争がもたらす歴史の流れや、信仰と暴力、科学が絡み合う西欧...

感想・レビュー・書評

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  • 大東亜戦争肯定論をこっそり批判しているが、西欧文明の根底となっているキリスト教批判をベースとして書かれている。ただし敗戦後 靖国神社を解体しろというGHQの意見に反対したのは日本のカソリック協会だったと知って少しだけカソリックを見直した。

  • ヨーロッパとアメリカの世界進出はいかに進んだのか。
    世界覇権をめぐる500年の争いを俯瞰し、日本が立ち向かうべき現実の正体に挑む著者渾身の一冊

    図書館スタッフ

  • 西尾先生も亡くなってしまわれた。

    西欧とは何か、米国とは何か、日本はそことどう向き合って来たか。

    歴史家のような細かい定義に興味はないと言い切る。歴史のうねり、流れを理解したい。
    アジアは何万年もの間、穏やかであった。空間的な拡大を望まず、生きてきた。
    ところが350年前、突然、異質な文明が海の向こうに突然出現した。

    戦争の度に大きくなり、戦争の中で変容する国。
    領土拡大の野心はないが、情報と金融で世界を支配しようとする国。

    米国である。
    西欧の忌み子。そう受け取ったな。
    米国には、国際関係は存在しないと断言する。その辺は、中華と似てるのか。

    西欧は、モンゴルとイスラムに圧迫され、青息吐息であったが、終末思想に焦燥的に追い詰められ、大洋に出た。
    西欧とは、信仰と暴力と、科学が三位一体になった、そっか、これも異質なんだ。しかも傍迷惑な。
    視野狭窄な野蛮人が、野蛮な正義に基づいて世界中を席巻した。

    日本は。

    太平洋という天然の要害に守られ、その波から逃れ得た。

    日本は確たるイデオロギーがない文化であり、虚心坦懐、自分を無にして相手を受け止める。維新後、西欧文化を鏡として必死に追いつこうとし、それを認めない異文化にボコられた。

    日本は。
    この先、そんな世界とどう接していくのか。

  • なぜ米国の歴史を見るのか。なぜ日本の歴史を確認し転換点を確認すべきか示唆してくれるエッセイだ。

  • 【本学OPACへのリンク☟】
    https://opac123.tsuda.ac.jp/opac/volume/714351

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著者プロフィール

西尾 幹二(にしお・かんじ):1935年、東京生まれ。東京大学大学院修士課程修了。ドイツ文学者、評論家。著書として『国民の歴史』『江戸のダイナミズム』『異なる悲劇 日本とドイツ』(文藝春秋)、『ヨーロッパの個人主義』『自由の悲劇』(講談社現代新書)、『ヨーロッパ像の転換』『歴史の真贋』(新潮社)、『あなたは自由か』(ちくま新書)など。『西尾幹二全集』(国書刊行会、24年9月完結予定)を刊行中。

「2024年 『日本と西欧の五〇〇年史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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