SF少女マンガ全史 昭和黄金期を中心に (筑摩選書 0276)

  • 筑摩書房 (2024年3月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784480017949

作品紹介・あらすじ

1970-80年代はSF少女マンガ黄金期だった。黄金時代を中心に、数多い名作を残してきた作家たちの歩みとその魅力を、SF評論の第一人者が語りつくす。



伝説の名作・大作は

こうして生まれた!



SF評論の第一人者による徹底解説



1960年代から少女マンガの時代が始まり、70年代半ばになると優れたSF作品が続出、SF少女マンガ黄金期が到来する。岡田史子、竹宮恵子、萩尾望都、山岸凉子、山田ミネコらが頭角を現し、SF的想像力で少女マンガを大きく変えていった。そこにはどんな創作上の冒険があったのか。70年代半ば~80年代の黄金期を中心に、ファンタジー的作品も含め、揺籃期から現在までのSF少女マンガの歴史を、SF評論の第一人者が語りつくす。読み継がれるべき、おすすめ作品ガイドとしても必読の書。

みんなの感想まとめ

テーマは、1970-80年代のSF少女マンガの黄金期に焦点を当て、その歴史と魅力を深く掘り下げた内容です。著者は、岡田史子や萩尾望都などの名作家たちの作品を通じて、SFが少女マンガに与えた影響や、創作...

感想・レビュー・書評

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  • 網羅性があって、非常に資料価値が高い本のように感じました。ネタバレはあるので、注意です。

  • 長山靖生著「SF少女マンガ全史」について | 萩尾望都作品目録インフォメーション(2024.06.02)
    https://hagiomoto.info/?p=799

    「SF少女マンガ全史」書評 広い目配り、黄金期ひもとく|好書好日(2024.06.15)
    https://book.asahi.com/article/15305858

    異世界、宇宙人…ぶつかる価値観の先にあったもの 『SF少女マンガ全史』の評論家・長山靖生さんがハマった衝撃:東京新聞 TOKYO Web
    https://www.tokyo-np.co.jp/article/335291?rct=shohyo

    筑摩書房 SF少女マンガ全史 ─昭和黄金期を中心に / 長山 靖生 著
    https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480017949/

  • たまたま図書館の新着の本として見つけました。少女マンガをずっと読んできた訳でもないし、SFにずぶずぶにハマっていたきた訳でもないし、一回スルーしたのですが、サブタイトルの「昭和黄金期を中心に」という言葉と表紙に掲載されている萩尾望都の「百億の昼と千億の夜」の表紙に惹かれて手に取りました。その作品、ぎりぎり少女マンガSFに最接近した瞬間なので。結果、読んで正解でした。少女マンガと書き手たちが、そのフィ=ルドで自分の表現を模索する時にSFという発想がいかにそのクリエーションを豊かにしたか?という記録でした。ほぼほぼ読んだことない作家、作品でしが、知らなくても作家ガイド、作品ガイドとして十分に楽しめました。あとがきにあります。「SFは夢。少女マンガも夢。でも夢以上に、現実を生きることを支えてくれるものが、どこにあるでしょう。作者は自身と向き合って作品を書きますが、読者はそこにほかならぬ自分自身の課題を発見することになります。もちろんその”発見”は自分の過去や今に限ったことではなく、未来の発見であることも少なくありません。人間は自分自身とまったくかかわりのないものには心を動かされません。感動とは要するに”これは私のために描かれた作品だ”と思える作品との出会い、”これで私は変われるかもしれない”という可能性との出会いです。」昭和の読者たちが(男女問わず)どう可能性を感じてきたか?の歴史でした。そして萩尾望都の存在。遅まきながら「スター・レッド」はともかく「銀の三角」「バルバラ異界」はいつか読まなくちゃ。そして萩尾望都に対する熱さと竹宮恵子に対する冷たさも印象的でした。「一度きりの大泉の話」「少年の名はジルベール」からの本書、パスはバシッと繋がります。

  • 懐かしい名前の漫画家が満載!是非読んでみたい過去の作品がズラリ❗是非復刻してほしい。

  • 前橋市立図書館から借りて読了。借り手ではなく勉強がてら読まんといけないなと

  • 少女漫画の黎明期から現在に至る、少女漫画史。軸は、SF。

    すげえなあと思う。改めて。
    大家ぐらいしか名前を存じ上げないが、少女漫画の方が、方が、と言っては失礼かもしれないが、真面目にSFと取り組んでいた。
    著者が博学で、文章の組み立ても上手くて、乾いた文章なのだが面白く読める。
    改めて読んでみたいなあ、と思うものもあるんだが、昔の漫画と今の漫画では全く表現方法が違うし、そもそも少女漫画をほとんど読んでないので、今更と思うところ。

    一方で、じゃあ少年漫画がどう言う感じでSFに向かい合ってきたかを、読ませて欲しいとは思う。

  • 2024-10-27
    少女マンガの成立までの概要に始まり、70〜80年代の黄金期を代表する作家/作品をまとめて紹介。紹介だけでなく、ざっくりとした作家論/作品論も興味深い。自分にとってもほぼリアルタイムだが、あとから追いかけて読んだものも多く、前後関係など初めて知ったことも多かった。
    にしても、やっぱり萩尾望都は特別。
    参考文献は嬉しいが、出来れば人名索引も欲しかったところ。

  • 初期から現在までいろいろと
    具体例をあげて説明してくれているのですが
    ちょっと講義的すぎて…すみません。
    たしかに雑誌「LaLa」や「ぶ〜け」の
    SFっぽい少女マンガが好きでしたが
    子どもだったんで。
    ただ楽しんで読んでいた気がします。

    『少女マンガの宇宙』図書の家/編集(立東舎)
    という本のほうが、私は楽しめました。

  • 懐かしい先生方のお名前がでてきて、また彼らの作品を読み直したくなりました。
    ただ、とある先生ばかりに紙面を割いている点が引っ掛かりました。
    もう少し中立的な立場で論じられなかったものかと、残念に思いました。

  • 中央

  • 少女マンガの草創期から現代まで、SFマンががどのように描かれ発展してきたかを、全体状況と作家論で語る。SFといっても幅広く、本格SFからファンタジー作品まで含む。私も10代から20代にかけて少女マンガをよく読んでいたので、懐かしい作品や作家に再び会った気分だ。萩尾望都、大島弓子、岡田史子、高野文子…どの人も個性的で読み応えのある作品を描いた。おっと、萩尾望都は今も現役で「ポーの一族」を描き継いでいる。早速、読んでみよう。

  • 表紙の十蘭に驚いて手にしました。
    『花の二四年組』は山田ミネコ先生が初めに言ったことは知りませんでした。しかも現在の使われ方とニュアンスが違っていることも…。
    『最終戦争』シリーズが子供の頃から大好きなので久しぶりに取り上げられた文章を目にして嬉しかったです。

    「昭和黄金期を中心に」と副題にあるように少女マンガの歴史から活躍した先生方、その作品を取り上げていますが萩尾望都先生に比重がかなり置かれています。
    読んだ当時に読み取り切れなかった背景が色々と解説されているのでそれらを踏まえて再読してみようかと思いました。

  • 全史というのはさすがに大仰に過ぎるし、内容を見ても名前負けしていると思う。全史でもなければ、批評というわけでもない。作品名の列挙と、あらすじの説明だけで本書の半分以上を占めているのではないかと思う。体感的には2/3から3/4くらいだが。

    では、コミックガイドとしては優秀なのかといえば、はるか過去の作品が多いこともあって、ネタバレもされている。それ自体が悪いことだとは思わないが、ガイドとしては使いづらいだろう。

    じゃあいったいこの本はなんなのか、といえば著者の思い出と、おなじような趣味を持った人間たちとの知識の再確認である。要はオタクくさい振る舞いがなされた内容で、特に新たな知見が得られるわけではない。脈絡なく著名な哲学者や美術史の知識を出してきて、特に議論を深めるわけでもない浅はかさも、いかにもオタクくさくて辟易とする。
    さすがに著者も、いまさら萩尾望都や高野文子を持ち上げて価値の再発見を謳っているつもりはないだろうが、だからといってオタク第一世代の陳腐なノスタルジーに付き合ってられるほど、いまの若い読者は暇ではないだろう。

    とはいえ、取り上げられている漫画群は名作と呼ばれているものも多々ある。さすがにいま読むとしょうもなく感じるものも混じっていて注意が必要だが、先に挙げた萩尾望都などは本書でも大きく頁を割いているだけあって、未読の方でも楽しめると思う。

  • SF少女マンガの通史であるが、サブタイトルに「昭和黄金期を中心に」とあるように主に1970年台から80年台にかけて活躍した作家が中心の構成となっている。
    2024年に「SF少女マンガ全史」と題して出す本であるからには、米沢嘉博の「戦後少女マンガ史」「戦後SFマンガ史」の2冊には書かれていない80年台から現在に繋がる流れを期待したいところだが、
    90年台以降の作家については第1章の「SF少女マンガ概史」で清水玲子やよしながふみなど幾人かがざっくりと紹介する程度で、2章以降の個々の作家や作品の論評ではほぼ言及がない。それに対して、大島弓子や岡田史子、内田善美、高野文子といったSFマンガというとちょっと疑問符が付く作家に紙幅をかなり割いており、「全史」というぐらいならもっと取り上げるべき作家はいるだろうにと思わざるをえない。何せ高河ゆんやCLAMPすら全く出てこない。80年台以降の「リュウ」あたりから始まって「ウィングス」や「ZERO-SUM」などに続くSF・ファンタジー作品の流れはほぼ無かったことにされており、今現在、マンガを読んでいる若い層からすれば「おっさんのノスタルジー」以外のなにものでもないだろう。(老害という気はないが、マンガ評論とか書く人、ガロ・COM系と(いわゆる)24年組あたりで価値観が止まってる人多い気がする)

    とはいえ、古き良きSF少女マンガのガイドブックとしては悪くない。とくに第4章まるごと使った萩尾望都評は萩尾望都の本を出している著者だけあって読み応えがある。ただ、竹宮惠子への記述がけっこう悪意を感じるのは著者が萩尾望都推しの所為か。

    人名と作品名の索引がないのもマイナスポイントかな。

  • 昭和の黄金期のSF少女まんがの多くは読んでいた。なつかしの書評。萩尾望都に1章割き評価高いが、竹宮恵子の評価が低い。

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著者プロフィール

評論家。1962年、茨城県生まれ。鶴見大学歯学部卒業。歯学博士。文芸評論から思想史、若者論、家族論など幅広く執筆。1996年『偽史冒険世界 カルト本の百年  ちくま文庫』(筑摩書房)で大衆文学研究賞、2010年『日本SF精神史 幕末・明治から戦後まで』(河出書房新社)で日本SF大賞、星雲賞を受賞。2019年『日本SF精神史【完全版】』で日本推理作家協会賞受賞。2020年『モダニズム・ミステリの時代』で第20回本格ミステリ大賞【評論・研究部門】受賞。他の著書等に『鴎外のオカルト、漱石の科学』(新潮社)、『「吾輩は猫である」の謎』(文藝春秋)、『文豪と酒  酒をめぐる珠玉の作品集』(中央公論新社)、『文豪と東京 明治・大正・昭和の帝都を映す作品集中公文庫』(中央公論新社)のほか、編集に携わる形で、『女神:太宰治 アイロニー傑作集』『魔術師:谷崎潤一郎 妖美幻想傑作集』(以上、小鳥遊書房)、『羽ばたき 堀辰雄初期ファンタジー傑作集』、『詩人小説精華集』、『魔術 芥川龍之介 幻想ミステリ傑作集』など(以上、彩流社)を刊行している。

「2026年 『幻影の都市 室生犀星 憂愁夢幻傑作集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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