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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784480017987
作品紹介・あらすじ
なぜ聖書にイエスの笑いがなく、『ユダの福音書』でのみイエスは四度笑っているのか。『寅さんとイエス』の著者が、現代聖書学の成果を踏まえて謎を解明する。
みんなの感想まとめ
イエスの笑いの不在に焦点を当てたこの作品は、聖書におけるイエス像を新たに問い直します。正典にはイエスが笑うシーンが全く描かれていない一方で、外典『ユダの福音書』では彼が四度笑う場面が存在します。著者は...
感想・レビュー・書評
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とてもおもろかったし、タイトルが秀逸だと思った。
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正典にはイエスが笑ったという記述が一切無いという視点自体が新たな気付きであった。キリスト教を作り上げてきた組織にとってあるべき崇拝対象としてのイエスに似つかわしくないと思われる感情表現は削られていったのだということだ。外典であるユダの福音書ではイエスは四度笑っているが、著者はそれを引くのではなく、これまでの聖書研究を元に正典からイエスが笑ったであろう箇所を取り上げ、人間である笑うイエスを描いてみせる。そこには人を惹きつける魅力的な人間イエスが垣間見える。私のイエス像がまた少し深いものになった。
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イエスは人でもあったので当然喜怒哀楽があったはずだけど笑ってるシーンは聖書に出てこない。外典では笑ってるけど、まぁ嫌な奴になっていて、グノーシス派はろくなもんじゃないと思った。
新約聖書の見どころ読みどころであるイエスの頓知バトルの中には、どう考えても真顔でやってる会話じゃないよね、一本取られた〜って苦笑いしてたりドヤったりしてたよね、というのが読み込みで見えてくる。第一、人と飲んだり食べたり喋ったりが好きで、弱きを助け強きを挫く男だったイエスが笑ってなかった訳ないじゃん、という著者の力強い語りに圧倒された。
軽い語りの中で今、神について考える切迫した意味が感じられた。この世界には救いようのない悲劇が溢れているけれど、イエスがそういう奴であったなら神もまた本来はそういう良い奴の筈なのだ。
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