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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784480018199
作品紹介・あらすじ
この国において、政府やメディアなど権力の「大本営発表」への批判精神が皆無なのは八十年前と同じ。知識人も庶民もしっかりとした歴史を見る眼を持たず、歴史に無関心なため、いま再び「情報敗戦」に直面しているのだ。正しい歴史観を持たない限り、日本は今後も新たな敗戦への道をひた走るだけだろう。松本清張や辺見庸、アレントやサイード等々、内外の知識人たちの遺してきた貴重な史論や思想を手掛かりに、日本社会に隠された「情報のカラクリ」を暴き、歴史の虚実を検証する。
みんなの感想まとめ
権力による情報の改ざんとその影響を鋭く描いた本書は、歴史を正しく理解することの重要性を訴えています。著者は、過去の知識人たちの思想を引用しながら、日本社会がいまだに「大本営発表」に依存し、歴史に対する...
感想・レビュー・書評
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まずタイトルにある「情報敗戦」とはどういうものかという明確な定義もなく、いわゆる戦後史観に基づく「日本終わってる論」に終始しているところから面食らってしまう。確かに体裁は類書に見られる品のかけらもないものではなく、一定の史実に沿った記載がなされるものの、「司馬(遼太郎)史観」に対する「(松本)清張史観」なるものをベースとした持論・自思想に則った内容であり、ニュートラルな学術的論考とは言い難い。そもそも、引用は多数あるものの、ほとんど新聞やインターネットブログ(!)、小説作家の言(⁉︎)なところからお察しである。
確かに文体としては読みやすく、そこまで露骨な下品さはないためさらさらと読むことはできるが、読書体験としてどうにも居心地が悪い。凝り固まった歴史観で語るお偉方のご老人が延々と語るアレに近いものがある。「反ワク」など明らかに陰謀論一歩手前の話まで論に組み込んでしまっている点は、無垢な読者にはなお有害とも言え、なぜこのような本を筑摩選書で発刊させてしまったのか理解に苦しむ。
そのため全体を通してタイトルに期待される観点での通底した分析はなく、あくまで時系列的に戦前から近代までをなぞる形式となっているのみで、何の話をしているのか、何に向かって論を進めているのかがわからない、コラムのような内容となっている。歴史を下敷きにした、ある一著者の一人語りを読むといったくらいでの消費的な付き合い方で手に取る方がよい一冊。なお、通読して結論に導かれていく構成でもないため、どこから読んでも良いし、どこで辞めても良い。何となく気分が悪くなってきたらそれは読書家としてある意味で正常なアラームが鳴っている。そのまま本を閉じて全く差し支えない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
東2法経図・6F開架:210.6A/N41j//K
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辺見庸、加治康男、関曠野、松本清張、カレル・ヴァン・ウォルフレン、エドワード・サイード、ハンナ・アレント、ターガート・マーフィー、チャルマーズ・ジョンソンらのコメントを適宜挟んで、「大本営発表」だけを信じて路頭に迷った我が日本人が未だに同様な情報欠如の状態に置かれていることを、様々な事例を挙げて論評している楽しめる著作だ.「ニチベイ」の現状を客観視できない政治家や官僚を罵倒しているが、情報を公平に開示しないマスコミの姿勢も問題だ.解説の中で司馬遼太郎の史観を徹底的に貶めているのに拍手.「結章」に出てきたブラウンとカズンズの話も良かった.
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最初は軽い印象で始まったが、徐々に本質的
「情報→歴史」は権力者により、常に改ざんされる
事実を知るとともに、権力者の意図を探ることが大事
批判の視点は「反権力」「反権威」が不可欠
1.昭和2・26事件への昭和天皇の対応
①重臣を殺されたことへの怒り→青年将校
②廃位の懸念 大正皇后は三笠宮を推す
2.日本型ファシズム=神道
家父長制と天皇制が結びついて
独伊と異なるファシズム
3.松本清張の歴史観・昭和史観
司馬遼太郎とは全く異なる歴史観がある
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日本のあらゆることに対して批判的に述べる著者の考え方もあっても良いのであろうが、本当に日本だけがこうなのであろうか?
日本のもっとも醜悪面と海外のもっとも優れた面を比較して日本を批判している様に感じてしまい、読後感は良くなかった。
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