宮沢賢治全集 (7) (ちくま文庫 み 1-7)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 424
感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (632ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480020086

感想・レビュー・書評

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  • 岩波文庫の銀河鉄道が谷川徹三によって恣意的に変えられてる。本来の作品を読みたくて定評のある筑摩文庫の全集で読む。こちらの方がスンナリと納得してさせてくれる。

  • 宮澤賢治作品を教科書以外でマトモに読んだことがなかったので、1回ちゃんと読んでおこうと思い手に取る。「銀河鉄道の夜」「セロ弾きのゴーシュ」といった有名作品を読むことができてまずは良かったと思う。内容は不思議な感じで、寓話的といえば寓話的だが、中身があるようなないような作品も多い。そんななかで、個人的に気に入ったのは「セロ弾きのゴーシュ」。細かい作品解説は専門家に譲るとして、ただただ物語として好きになった。基本的にネガティヴな感じがしないのも良い。主人公のオーケストラにおける従来の立場とか、動物たちへの態度とか、そういう部分はけっして好感触一辺倒ではないのだけれど、読み終えたらなんともいえない幸せな気分になれる。「銀河鉄道の夜」などと比べて、わかりやすいのも良いのかもしれない。作者の人格まで伝わってくるような感じもした。全体的にみればどうかと思う部分もないわけではないけれど、やっぱり各篇が慈愛というかなんというか、著者の独特の眼差しで溢れていて、やっぱり童話作家としては一流なのだと思う。

  • 宮澤賢治全集の童話編の一部。風の又三郎、セロ弾きのゴーシュ、銀河鉄道の夜などが収まっている。
    実は文学講座でこの巻の中の、フランドン農学校の豚という童話を講義で読むことになっていて読んでいる。農学校で飼われているブタさんが八つ裂きにされて肉にされるまでを描いた生命を戴くという意味を思い知らされる知られざる名作童話である。
    宮澤賢治の童話はどうか全部を読んでみたらいい。そうしたら植木雅俊博士の訳された法華経をダイジェスト版でも良いので読まれるといいと思いますわ。

  • この本に収録されている銀河鉄道の夜の異稿は一読の価値があります。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/268610

  • もともと宮沢賢治はとても好きだが、セロ弾きのゴーシュは本当に良かったラスト

  • 銀河鉄道の夜、最高!!!

  • ブルカニロ博士が登場するところや台詞が好きなので。

  • 『ぼくらの頭脳の鍛え方』
    文庫&新書百冊(立花隆選)192
    趣味の本

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著者プロフィール

1896年(明治29年)岩手県生まれの詩人、童話作家。花巻農学校の教師をするかたわら、1924年(大正13年)詩集『春と修羅』、童話集『注文の多い料理店』を出版するが、生前は理解されることがなかった。また、生涯を通して熱心な仏教の信者でもあった。他に『オツベルと象』『グスグープドリの伝記』『風の又三郎』『銀河鉄道の夜』『セロ弾きのゴーシュ』など、たくさんの童話を書いた。

「2021年 『版画絵本 宮沢賢治 全6巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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