櫂(全) (ちくま文庫)

  • 筑摩書房 (1985年12月1日発売)
4.00
  • (1)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 14
感想 : 2
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784480020178

みんなの感想まとめ

女性の苦悩と強さが描かれたこの作品は、主人公の喜和が直面する理不尽な運命を通じて、同時代の女性たちの法的な弱さを浮き彫りにしています。彼女は夫の不貞に耐え、妾腹の子を育て上げる中で、経済的には恵まれた...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 再読。夫の不貞にも耐え妾腹の子を育てあげさえした喜和が、最終的に一方的に離縁される理不尽、同時代の女性たちの法的な弱さは言うまでもない。
    しかしさらに印象的だったのは、離縁前は経済的に豊かな家の本妻であった喜和が、それでも大病で入院するまで炊き立てのご飯を食べたことがなかったという描写である。女主人などとはいっても、炊事の差配に追われ、家の食客(これも男)たちよりも食事の順番は後で、口にするのは冷えた飯になるということ。
    しんっっそこ無理。耐えられない。地獄すぎ。ありえない。生きる意味とは?こんな思いをしてきた全ての女性たちの周りの男たちを全員爆殺してやりたい。

  • 「藏」が思いの外面白かったので読む。最近ようやくこのての本を読んで面白さを感じられるようになった。
    この作品は作者の半生を知っているとなお面白くなる。店名や人物名でおや、と思うところがある。是非とも作者のことを調べてから読んでほしい。
    自伝的な小説だと紹介では書かれるが、解説にある通りフィクションとして読むこともできる面白さがある。名作というよりも秀作といえる構成の上手さに驚く。
    是非とも一読を。

全2件中 1 - 2件を表示

この本が好きな人におすすめの本

著者プロフィール

1926年高知県生まれ。『櫂』で太宰治賞、『寒椿』で女流文学賞、『一絃の琴』で直木賞、『序の舞』で吉川英治文学賞受賞。おもな著作に『陽暉楼』『錦』など。2014年没。

「2016年 『まるまる、フルーツ おいしい文藝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

宮尾登美子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×