ぼくは12歳

  • 筑摩書房 (1985年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784480020291

みんなの感想まとめ

テーマは、12歳の少年が詩を通じて表現した内面の葛藤と孤独です。彼の作品には微笑ましい一面がありつつも、深い寂しさが隠れており、読者はその背後にある思いを考えさせられます。詩の中で「ぼくはしなない」と...

感想・レビュー・書評

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  • 詩のほうは刺さるものもそうでないものもあったけれど、後半はすごく考えさせられた

  • 著者は12歳で自死。
    生き続けていれば、さらに深いレベルで悩んだことだろう。そう思っても、やはり生き続けて欲しかった。それこそ、自他の命のために。

    命。
    自分の中にあって、肉体を通して発現してくる、全くもって不思議なもの。だから、その不思議な命を自分だけのものと思ってはいけない。この世界への存在理由が親という「縁」を通してなされたのだし。

    時々、しみじみ生かされているという感覚や、導かれているという感覚が訪れてくるが、若い時はそのような感覚はなかった。生き続けることの一つの意味が、それらの中にあると思っている。
    自分が死ぬ時、どんな感慨の中、逝くことになるのだろうか。その日を楽しめるような生き方をしていきたい。

  •  私の原点である一冊。
    小6の夏、美しい詩を残し、自死してしまった在日の岡真史くんのことを知った私は、彼の詩にのめり込み、彼と同じ12になったとき、「死のう」と決めて過ごしていた。暗かった11の時。

    『 からしをぬったよ 
      体に 
      そうしたらふつうになったんだ
      よっぽどあまかったね
      ぼくの心って       』

  • 図書館本。「十歳までに読んだ本」で紹介されていたので。・・・両親の手記が辛い。

  • おすすめ。
    #詩 #鋭い感性 #こころよい

    書評 https://naniwoyomu.com/49308/

  • 「ひとり ただくずされるのを 待つだけ」
    という言葉を残して自殺した12際の少年の残した詩集。
    その孤独な感性には、あまりにもシンクロするところが多く、何度、読み返したかしれない。何度、自分自身の自死を夢見たかしれない。
    でも、その時代を乗り越えて、自死への夢は持ち続けているものの、今も生き続け、その夢にはどういう意味があるのかと考え続ける日々だ。
    そして、同じような夢を見る子ども(そのまま育ったかつての子ども)たちを死へ向かわせないためには、どうすれば良いのか、そういった気持ちが何らかの犯罪に向かうのではないかとの思いもあり、どうすれば防げるのか、何が必要か、考えている。

  • 「ぼくはしなない
    ぼくは
    しぬかもしれない
    でもぼくはしねない
    いやしなないんだ
    ぼくだけは
    ぜったいにしなない
    なぜならば
    ぼくは
    じぶんじしんだから」

  • 中学生の時、みちでバッタリを読んだ
    なぜかずっと心にのこっていて29歳にして詩集を読んだ
    いまのわたしには 時間 がとても響いた
    短い言葉で言い当てた人間の本質が怖くもあった
    両親と読者の往復書簡が印象的だった

  • 死について考えることが多くなったら、よんでみてほしい。

  • 12歳で自殺した子の詩集だから最後まで読んだ。
    寂しい心だ。

    「『星の王子様』を読んで」の、「ぼくは大人になっても」が切ない。いや、彼は12歳のころにはもう大人になってなくちゃならなかったのかな。

    産休は産後8週間。ただし、就労者が希望し、医師の許可が出た場合は産後6週間で仕事に復帰できる。
    母親の手記を読んだ感じだと、生後3年の間、彼は人間の赤ん坊が必要とするだけの、たった一人からの献身的な世話を得られなかったようだ。母親に対して遠慮がありすぎるのを、不思議に思わなかったの?なぜ?
    この母親の文章は、読むのがかったるいけど、これだけ書けるなら境界知能ではないでしょ。自分の仕事に懸命になりすぎて、息子に割くエネルギーや時間が足りなかったのかな。

    まだ幼い息子に対して、彼がどんな人間なのかを理解しようとするのではなく、彼に自分たちを理解することを要求する…。彼等の置かれた環境からしたら無理もない点もあるのかも知れないけれど、親としては身勝手だな。頭でばっかり考えて、地に足が付いてなかったんじゃないの。

    本当は子供を失った親御さんを責めるようなことは言いたくないけど、まあ、私が生まれる前の話だし、いいか。

  • 「ひとり
    ただくずれさるのを
    まつだけ」

    十代のころ、この一片を新聞で目にして。
    衝撃をうけた。
    たった12歳で自殺した少年はなにを思ったのだろう。

    本書は少年の詩集もそうだが、未知の若い人々と、が秀逸。
    世の中に戸惑う不器用で勇気のない人々のやりとり。なぜこの詩に惹かれたのか。何度となく読み返しては反芻して。自身と向き合い、真摯な少年の鋭すぎる刃に憧れるも、12歳にして悟った少年と自分を比べ、何者でもなかった自分を知る。
    善いこと、体裁の良いことの違い、真実のまわりに当たり前に存在する嘘への戸惑い。白黒つけられない曖昧さを受け入れることが大人であると頭ではわかりつつ拒むこともできず、心の奥底に溜まる澱みを本書はかき乱して甘酸っぱい気持ちにしてくれる逸品です。

  • 「新」じゃない方を大昔に読んだ。
    今読んでいる「生きることの意味」の著者の息子さんだったということを知り、もう一度読みたいな、と思っています。

  • くずるさるのを待とう

  • 12才になったとき、父に勧められて読みました。
    衝撃的すぎる本でした。私が日常的に詩を読んだり書いたりするきっかけになりました。ですが、気軽に読むような本ではないです。感受性が豊かすぎる人だと引っ張られてつらくなる本かもしれません。新版になりご両親と読者との書簡が掲載されるようになりましたが、正直ここはいらなかったのでは・・・と思います。純粋に詩と作文、真史さんの写真だけで十分な本だったのではないかと思います。余計な部分はありますがやはり後世に残していくべき作品だと思うので☆5にいたします。

  •  ネット―サーフィン中に知って以来気になっていたのだが、遂に購入。(きっと生涯)忘れられない言葉(詩?)が多い。

  • ひとつひとつの言葉を丁寧に読みました。
    素直な気持ちと現状が胸に入ってくるような感じが切なかった。

  • はなくんからもらった本、やっと読みました。

    脱帽です。この一言に尽きる。

  •  ある意味、自分の原点ともなりうる詩集。この詩集にであって、大学時代のテーマや、その後、生存権や教育権、労働権のこと、そして社会保障や平和、今では、死刑制度のことなども考えるようになった。

     感性のみずみずしさ、純粋さゆえに、現実とうまくかみ合っていけないように思える。当時は「理由なき自殺」という報道が増えた時期でもあった。
     私が大学生の時、彼の父であり作家の高史明氏の講演を聞いた。
    うろ覚えだが「自分を客観視してしまう自分」の存在などの話を「親鸞」に引き寄せて静かに語られていたのが今でも印象に残っている。
     なぜ、彼が自殺してしまったのか、実際のところはわからない。
    ただ、純粋に生きようとしていたことが、現実にはギャップがあり、もがき生きられなくなってしまった。そんな社会があるのだと思う。

     ちがうかも知れないけれど、尾崎豊の詩を聴いていても、同じような感覚を覚える。

  • ずっと昔、まだ子供の頃、読んで忘れていた。
    最近、「僕は宇宙人だ」ってフレーズが浮かんで、ん十年ぶりに思い出した。
    当時、私も死にたいと思ってたから、12歳で逝った彼は英雄だったかもしれない。
    また読み返したいけど、手放したようで本が残ってない。残念。

  • 自分のアイデンティティを掴みたくて掴みきれなくて、溢れる感情を言葉に遺した少年の潔さ。

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