思考の整理学 (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480020475

感想・レビュー・書評

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    「感情的になった手紙は、一晩おいて、翌日読み返す」

    「読んで感心するところ、違和感を抱くところ、わからない部分を書き出す。」←映画も同じ

    「調べる時、まず、何を、何のために、調べるか明確化する」

    カード方式、ノート方式、積読法
    積読法は、とにかく関連文献を片っ端から集める!

    勉強法
    学校の時間割がベスト。適度に休憩時間を挟む。

    散歩もよし!

    とにかく書いてご覧。

    「思考は、なるべく多くのチャンネルを潜らせた方が、整理が進む」

  • 面白かった。外山先生のような文章を書きたい。頭がいいなあと感心する。

  • なんか昔読んだけど、んー刺さらなかったな
    高校生の時にあまりにも過大評価されてるから読んだけど、もうなんかへーって。言いたいことも書いてあることもわかる。けど自分にこれ関係ある?ってなった。なんか無駄に理屈っぽく書いてこねくり回してるけど、じゃあなんやねんって、ひろゆきが読んだらあなたの感想ですよねで終わりそう。学者の悪いところ出てる気がする。なんかもっと他に書くことなかったんかな。もうあんまり内容も覚えてない。
    なんかグライダーの話良かったなぐらい。ほとんど記憶に残んないから今日まで思い出せなかった。

    これのいいところ誰か具体的に教えていただきたい。
    自身の実感に伴わない作品だった。

  • How to 本でもなく、そこに向かうための思考について「想念」の形で綴った本である。
    古い本ではあるが、昔からずっと変わってなく、人間は同じことを危惧されているとわかる本。

  • 自分はグライダー人間だ。飛行機人間になりたいと思った。
    学生の時に帯に釣られて買って読了出来ず、10年越しに読了したが難しかった、何回も読んで少しずつ噛み締めて味を覚えたい本。積読より優先してまた読みたいと思う。

    頭を柔らかく、考えてる枠から出て思考して初めて面白くなることを思い出さされた。

  •  2015年頃に読んだ本を再読しました。
     今回の再読で学んだのは、①あれもこれも教えない指導法もある、②勉強の目的を明確にする、③収斂思考と拡散思考は別物である、の3点です。

     ①について「~もある」と書いたのは、「あれもこれも教えない」と「懇切丁寧な指導」は二者択一ではなく、TPOによって適切に使い分けていくべきものだと考えているためです。
     教わる側が自分なりに考えていかなければならない類のものもありますし、その過程で得られるスキルもあるとは思います。ですが、私の経験上、この世の仕事の決して少なくない部分を占める「作業系」のような仕事や、右も左もわからない新入社員への教育については、具体的なやり方・仕事の仕方等、型の部分を丁寧に教えてあげる必要があるように感じています。

     ②の「勉強の目的を明確にする」については、個人的な経験から、すごくスッと入りました。
     世界史の勉強をしようと思い立ち、書籍を買って読んでみるが、膨大な知識に頭がついていかず、結局ちゃんと理解しないまま、熱が冷めてしまう――私自身、このようなことを3~4回は繰り返しています。
     勉強する目的を絞れば、少しは身についていたかもしれません。少なくとも、「今、パレスチナで何が起こっているのか理解するために中東の歴史を頭に入れる」くらいまでは明確にしておく必要がありそうです。

     ③を雑にいうと、「一つの正解を求める思考」と「一つの正解から別のものを導き出す思考」だと理解しました。
     前者の思考にそれほど苦手意識はありませんが、後者の思考は少し自信がないので、これからも、日々の仕事を誠心誠意行うほか、ブクログで感想を書くことで、拡散思考のスキルを伸ばしていきたいと思います。
     ただし、二者の間に優劣はなく、これもTPOによって使い分ける必要があると考えます。収斂思考が必要な場面もあるので、二者択一的に考えないように気を付けたいです。

     上に記した3点以外にも、「自他の思考を肯定する」「一気に読む・書く」等、色々なことを学べましたが、これらについては、いずれ再読した時に深堀りしようと思います。

  • 1983年に初版とは思えない、今の状況にもぴったり当てはまる

  • 良書。1980年代に出版された点を踏まえ、40年経っても物事の本質は変わらない点を再認識。もう一度読み直します。

  • 2023/12/31二回目

  • 内容古いかな?と思って読みましたが、全く問題がなかったです。 頭の中を整理する方法が具体的に書いてある、日本以外の例も載っている、英語に関わる作者である、この辺りがよかった。高校生になったら読んだ方がいい本。もっと早く読みたかった。 また読み直す本

  • これまで先達が感覚的に行なってきたであろう、思考を整理するコツを抽出してまとめ、具体的に明文化した本。

    以下、想像的思考をするための覚え書き
    ・思考は朝にやれ
    ・素材を複数ストック(混合、カクテル)して、寝かせておく(発酵)
    ・触媒として個性を発揮するべし、生み出すのは元素ではなく化合物
    ・テーマは「ひとつでは多すぎる」、頭の中を占有されてしまうから
    ・複数の素材をストックしておくと、偶然の発見(セレンディピティ)が起こりやすくなる
    ・異なる事柄に類似性を見出すことで思考の助けとする(アナロジー)
    ・忘却によって思考を整理するべし、時を経ても残ったものこそ良きアイデア
    ・同種集団ではなく他の専門分野を持つ者同士でブレインストーミング

  • もっと体系的にまとまっているのかと思っていましたが、思ってたんと違って散らばってましたが、これはこれで面白かったです。

    学生に向けた本のようです。学校の授業のような受動的に知識を得るグライダー能力と、ものごとを発明・発見する能力。グライダー人間が量産されているが、どちらも大切な能力。本書は知識を活用できるグライダー兼飛行機人間を作るための本とのこと。

    アイデアを寝かせて熟成させること、別の分野とかけあわせて化学反応を起こさせること、思考を抽象化することなど、私はなんとなく試行錯誤のなかで身につけたり、一部書籍などから学んでいたこともありましたが、たしかにこういった思考に関するあれこれを大学生のうちから知っておくと良かったかも。

    カードのメモのひとつひとつに出典をつけたり見出しをつけるなど、せっかくのインプットを活かすには細かいけどこういうことが大事なんだよなぁ。

  • 包丁を錆びさせない方法は、湯に浸してから乾いたふきんでふいておけばいい。


  • 冒頭の、グライダー人間と飛行機人間の喩えの意味を理解するのに暫く時間を要してしまった読解力のない私……(汗)

    滑空のみしかできないグライダーではなく、自力で上昇できる飛行機のような人間となるべきだという理論は分かるけど、飛行機だってエンジンの力を使って飛んでいるわけだから、人間が自力で飛んでいるかと聞かれたらそうではないよね?と感じた。
    (ただの屁理屈)
    昨今もてはやされている、思考力特化型・強化型の教育理論についても、私は、そんなのは選ばれし者だけがすれば良いと思ってしまうから多分教師には向いていない。

    あとがきの、西欧人が「AはBである」と断定するのに対して、日本人は「AはBであろう」と推量でぼかすことが多いという点については同意したなぁ。
    確かに、どちらも言わんとしていることは「A is B」なのに、印象は違ってくる。
    何でもかんでも断定してしまう口調ではなく、他の意見の存在を否定しない「であろう」という表現は、私は嫌いじゃないけどね。
    「くらげなす、ただよえる」島、良いじゃないですか。中立だから・曖昧模糊だからこそ輝ける分野だってあるはずです。


    思考の整理の方法についての外山先生なりの考えが非常に参考になる。
    だけれども、これをいざ実践できるかと言ったらそれが難しい!
    この手の本を読むときに、毎回、「でも、結局自分なりに確立してきた考えが1番良い」という結論に落ち着いてしまうのは私が強情だからなのか。

    それはそうと、この本の新装版が2月に出版されるのね。買うしかないっ。

  • 序盤はなんだその発想は、全然知らない価値観だ…。って思いながら読んで、中盤少し複雑になり、思考を整理するとは?を噛み砕きながら解釈しながら読み進める。後半に入ると急に理解が進み、読み進める手が止まらなくなる。そんな不思議な本でした。考えることについて考えさせられたし、すぐ実践できるTips集では無かったもののもう少し日々の暮らしに自分なりの思考を加えて深めていきたいなと思った。そしてこの本私が生まれるより前に出版されたんですね、衝撃。

  • 学生向けの本。
    ただし、大人になっても思考の整理は必要。
    新たな気づきができた。

  • 昔はそうではなかったのに、最近は「正解」を重視する読書をしていたことに気づけた。
    こうやって感想を書くのも、筆者の意図に沿っているかを気にしてしまっていた、
    しかし、自分の新しい解釈を創り出していく、拡散的読書が、表現の生命を不朽にする絶対条件という部分を読んで勇気が出た。
    もっと自由に読んでいいんだと改めて思えた。

  • 高校生が読むならちょうどいい。いい大人が読むには遅い

  • 面白かったし、思ったより複雑じゃなかった。
    生きるヒントを得られた気分になれる本

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著者プロフィール

外山 滋比古(とやま・しげひこ):1923年、愛知県生まれ。英文学者、文学博士、評論家、エッセイスト。東京文理科大学卒業。「英語青年」編集長を経て、東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授、昭和女子大学教授などを歴任。専門の英文学をはじめ、日本語、教育、意味論などに関する評論を多数執筆している。2020年7月逝去。30年以上にわたり学生、ビジネスマンなど多くの読者の支持を得る『思考の整理学』をはじめ、『忘却の整理学』『知的創造のヒント』(以上、筑摩書房)、『乱読のセレンディピティ』(扶桑社)など著作は多数。

「2024年 『ワイド新版 思考の整理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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