思考の整理学 (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
3.70
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感想 : 2771
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480020475

感想・レビュー・書評

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  • あとがきにあるように、この本はハウツーを目指していない。
    冒頭からずっと比喩的な表現が続きます。
    読んでいてもアタマは整理はされないし、詰まる所思考を扱った文学的な読み物でしかないです。
    読んで面白くなければ、価値のない代物。
    著者が携わった、モーティマーアドラーの「本を読む本」の方が読む価値が高いです。

  • 外山先生の言っていることは至極明快。
    1.早起きしろ、朝の頭はリセットされていて勉強に向いている。
    2.頭の整理には忘れることが大事である。
    3.メモをとり、規則をつくって整理しろ。
    その他、日常の行動規範にかかわる様々なエッセイである。


    この本の帯にかいてあるキャッチフレーズは、
    「2年連続!!東大・京大で一番売れた本」

    こういった生き方・学び方的な本が日本のトップ大学で一番売れてしまうって大丈夫なのかと思う。
    悪い本ではなかったけど、感心した部分は一つもなかった。

  • 自分では飛べないグライダー人間と自分で飛べる飛行機人間。
    朝飯前の活動。朝と夜では脳が変わる。朝は楽天的である。
    思考の整理、生み出すために寝させるのが必須。
    適度のスポーツは頭の働きをよくする忘却法。

  • 難しい話が多く難易度が高く感じた。
    一般人向けに優しい伝え方を希望。
    朝に考えて、一晩寝かせて、内容を要約するためにとにかく書き出してみるといい。
    という内容は読み取れた

  • なんか昔読んだけど、んー刺さらなかったな
    高校生の時にあまりにも過大評価されてるから読んだけど、もうなんかへーって。言いたいことも書いてあることもわかる。けど自分にこれ関係ある?ってなった。なんか無駄に理屈っぽく書いてこねくり回してるけど、じゃあなんやねんって、ひろゆきが読んだらあなたの感想ですよねで終わりそう。学者の悪いところ出てる気がする。なんかもっと他に書くことなかったんかな。もうあんまり内容も覚えてない。
    なんかグライダーの話良かったなぐらい。ほとんど記憶に残んないから今日まで思い出せなかった。

    これのいいところ誰か具体的に教えていただきたい。
    自身の実感に伴わない作品だった。

  • 2010/06/24
    再読

  • 短絡的な感想にはなるが大変な良書。
    もっと若い頃、10代の時に読んでおけばよかったと後悔する。
    何回も読み直そうと思う。

    2020.05.01 1回目

  • 何も印象に残らなかった。

  • わかりやすいとは思ったけど
    面白いと感じるには
    僕にはまだ早いかもしれない

  • この本は次女が作文の課題で使われているものですが、読み始めたら面白かったので読み通してしまいました。
    書かれた時期は今から凡そ30年前で、私が大学生の頃です。

    コンピュータが学生の間では使われ始めていますがインターネットはまだ一般的でない時代ですが、著者である外山氏は、コンピュータ時代には人はどのような姿勢で仕事をしなければいけないか等、現代にも通じる素晴らしい洞察をされています。

    思考をいかにすべきかについて、具体的にどのような場所で、どのような姿勢で行うかについてのアドバイスは役に立ちました。

    以下は気になったポイントです。

    ・人間にはグライダー能力と飛行機能力がある、受動的に知識を得るのが前者、自分でものごとを発明・発見するのが後者である(p13)

    ・知識も人間という木の咲かせた花である、花が咲くのは地下に隠れた根にも大きな組織があるから(p14)

    ・朝の頭のほうが、夜の頭よりも優秀である。夜散々てこずった仕事は、朝になってもう一度取り組んでみる(p23)

    ・いくら苦労しても、酵素を加えなければ麦はアルコールにならない。頭の中の醸造所で時間をかけるのが大事(p33)

    ・文章を作るときに優れた考えがよく浮かぶ三つの場所として、馬上・枕上・厠上(三上)がある(p37)

    ・ことばでも、流れと動きを感じるのは、ある速度で読んでいるときに限る、わかりにくいところを思い切って早く読んでみると案外分かったりする(p63)

    ・人間は意志の力だけですべてを成し遂げるのは難しい、無意識の作用に追う部分がときにはきわめて重要である。セレンティピティは、われわれにそれを教えてくれる(p71)

    ・第一次思考を、その次元にとどめていたのであれば、いつまでたっても、たんなる思いつきでしかない(p77)

    ・切り抜きをつくるときには、必ず、掲載の新聞・日付などの記入を怠らない(p81)

    ・ノートの利用価値を高めるには、見出しをまとめて、索引にしておくとよい(90)

    ・同じ問題についての本をたくさん読めば、あとになるほど読まなくてもわかる部分が多くなる。前の本と逆の考え方や知識があらわれば、諸説が分かれているとわかる(p94)

    ・思考の整理とは、いかにうまく忘れるかである。たえず在庫の知識を再点検して、すこしずつ慎重に臨時的なものを捨てていく(p127,133)

    ・思考の整理は、名詞を主とした題名ができたところで完成する(p142)

    ・気心が知れていて、しかも、なるべく縁の薄いことをしている人が集まって、現実はなれした話をすると、触媒作用による発見が期待できる、セレンディピティの着想も可能になる(p158)

    ・朝、目を覚まして起き上がるまでの時間のほうがより、良いアイデアが生まれる(p173)

    ・ものを考えるには、ほかにすることもなく、ぼんやり・あるいは是が非でも力んでいてはよくない、というのが三上の考えによっても暗示される(p174)

    ・文章上達の秘訣は、三多である、看多(多くの本を読む)、做多(多く文を作ること)、商量多(多く工夫し、推敲する)(p175)

    ・いい考えが浮かぶものとして、三中(無我夢中、散歩中、入力中)がある(p177)

    ・自分だかの「ことわざ」の世界を作り上げる、このようにすれば思考の体系をつくりあげることができる(p189)

    ・仕事をしながら、普通の行動をしながら考えたことを整理して、新しい世界をつくるのが飛行機型人間である(p196)

    ・産業革命は、機械で工場から大量の人間を追い出した変化であった、人間らしい仕事を求めて人々は事務所へ立てこもった。この状態が西欧において200年続いたが、コンピュータの登場でこの聖域はつぶれようとしている(p212)

    ・これからの人間は、機械やコンピュータのできない仕事をどれくらいよくできるかによって社会的有用性に違いが出てくる(p214)

    2014年4月6日作成

  • 3ページで一章くらいなので、電車でも手軽に読めるのは評価できる。


    ケド、読んで何も得られなかった。
    こういう系統の本って、「やらなきゃいけない事」とかは整理してまとまっているんだけれど、「どうしたらできるか」っていう点がかけてて腑に落ちない気分になる。

  • 帯に騙された本

  • 新しい発見や「なるほど」と思うようなことが書かれているが、やはりこういう本は退屈だ。
    何が学びたいことがあるときは、それに関する本を10冊ほど用意し、一気に読むと良い。重なる部分が重要な箇所だということがわかるし、だんだんスムーズに読めるようになる。とのこと。

  • この作者は本当に比喩表現を使ってわかりやすく説明することに長けているな、と思います。特に前半のグライダー人間の部分、これはとても深刻なのを読みやすく、わかりやすく訴えかけていました。
    ただ、私の集中力の問題ではありますが、後半で飽きてきて雑に読んでしまいました。また1、2年後くらいに読みたいです、その時は飽きずにじっくり読めるかもしれません。

  • 『思考の整理とは、選択的忘却である』

    この本では3、4つのテーマが繰り返し書かれている。(なのでこれさっき読んだな、からの眠気がすごかった)

    牽引される事でしか飛べないグライダーを量産するのが、今の教育であると著者は警告している。今の「優等生」と呼ばれる人達は、グライダーとして優秀なのであり、自力で飛ぶ飛行機として優秀な訳では無い。自分で学ぶ力、所謂「自学力」がとても低く、これは「優等生」であればあるだけそうなのであるらしい。

    また、思考の整理とは単純化することではなく、メタに昇華していくことであるらしい。その中で全部をそうするには時間が足りなすぎる。何を残すか、何を熟成させるか、知識の多さだけが優秀さではないのである。

  • 自分は思考がまとまらないタイプで、考えてることをまとめてくれてありがとう!っていう本。

    生きていく上で身につける知恵、攻略本みたいな感じ。学校では教えてくれなかったけど、ある程度の年齢になると、大体コツがわかってくる事をうまくまとめてあるなという印象。これも人それぞれなので、わかる〜ぅ!って感じで読める!笑

    日頃から「考える」ということ、についてあまり深く考えていない、面倒くさいので避けていた傾向にあることは自覚していた。それによって失っていたチャンスもある事に気付けたので応用できる所は反映させていきたいなっ!っていう軽く背中を押してくれる本!

  • 図書館の書庫から引っ張り出してきてもらった。
    でも自分には合わなかった。
    ただの独り言をまとめただけだと感じた。
    数ページでよく眠れる本

  • 実證的でないただの思ひつきのすすめ
     本書の欠点は主に2つある。
     1つ目は比喩(アナロジー)が多過ぎる。冒頭のグライダーのたとへは適切でない気がするし、慣性の法則と残像はまったく違ふ。アナロジーは単に類似した関連のない事柄でしかない。谷崎の文章読本みたいだ。
     このたくさんの比喩や、《水栓の水といっしょに、流れるように忘れてしまっているかもしれない。》《妙案の雲のようにわく朝があるに違いない。そんなとき、起きてからなどと思っていては、大半は雲散霧消してしまう。》といふギャグは著者が英文学者だからか。
     2つ目はあくまで我流であること。昼寝して一日に二度の朝をつくる方法は、試してみても寝醒めの不快感が残るばかりで私には全然合はなかった。スクラップやカードノートなども、ディジタル化が進んだ今では古い。
     最初読んだ時は、考へを寝かせておくだのなんだの、すでに私が知ってゐる事ばかりだと思った。最近気づいたのは、本書にあるやうなふっとわいてきた考へは単に思ひつきでしかなく、間違ひやトンデモを生みやすいといふ事だ。本書に出てくる、桃太郎が優生学上の知識を具体例で示したといふのもかなりの珍説である。丸谷才一などもさういふ思ひつきが多いと思ふ。まあ本書にも書いてある通り、論文の題材が何も思ひつかない人文系学生のための本である。

  • 自己啓発本ぽい感じ。大学で卒論のテーマを決めれない人、具体化⇄抽象化が苦手な人が読むとヒントがあるかも知れない。

    メモを寝かしておいてまた整理するのがいいというのは、確かにその通りだと思う。ひらめきの仕組みが潜在意識であり、忘れた頃に起こるというのは確かにそう思う。

  • 私の理解不足だとは思うのですが、
    至極一般的な内容だなと思ってしまった。
    今すぐ何かヒントが欲しい人には向いていない本です。
    メモを持ち歩く事、
    は今すぐ始めてみようと思いました。

著者プロフィール

外山 滋比古(とやま・しげひこ):1923年、愛知県生まれ。英文学者、文学博士、評論家、エッセイスト。東京文理科大学卒業。「英語青年」編集長を経て、東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授、昭和女子大学教授などを歴任。専門の英文学をはじめ、日本語、教育、意味論などに関する評論を多数執筆している。2020年7月逝去。30年以上にわたり学生、ビジネスマンなど多くの読者の支持を得る『思考の整理学』をはじめ、『忘却の整理学』『知的創造のヒント』(以上、筑摩書房)、『乱読のセレンディピティ』(扶桑社)など著作は多数。

「2024年 『新版 読みの整理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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