リリス (ちくま文庫 ま 5-1)

  • 筑摩書房
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感想 : 55
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  • Amazon.co.jp ・本 (523ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480020918

感想・レビュー・書評

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  • 私が読書を始めたきっかけになった一冊。
    想像力を掻き立てる描写が随所に活きていて、本当に面白い作品。
    純粋にワクワクドキドキできた。

  • 読むのに時間がかかった。頭で「どういうこと?」と考えていると、全く先に進めない。理解を放棄しないとムリ。

    宗教的、哲学的な内容を含んでいるようであり、ファンタジーと言ってもあまり気軽におつき合いできる内容ではない。読後感は、すっきりせず、消化不良。

    でも、もう一度読む体力は無い....

    幻想的な描写は美しいけど、ちょっと装飾過多な感じで、やっぱりサクサク読ませてくれない。

  • 大学時代、友達に貸して貰いました。
    一言いうならば、難しい…!!
    ゆっくり読みな、と言われたけれど、寧ろゆっくりとしか読めません…!(笑)

    キリスト教ドグマの寓意性、が含まれているそうです。
    だけど、それを深く考えるのではなく、音楽を聞くように話を読むらしいです。(あとがきより
    私的には難易度が高かった…!
    確かにファンタジーで瞑想的で、面白い、と思うシーンもありましたが、話の全体を理解するには何度も読まないと…否、何度読んでもイマイチ理解できない。

    不思議の国のアリスの作者ルイス・キャロルに影響を与えた作品ということにも驚きです。
    世界を行ききする感じが、アリスとリンクするのかもしれません。

  • 個人的にファンタジーの最高傑作だと思ってる。
    他のファンタジーにもっと凄いのがある、と感じる方が多いのは納得できるけど、
    でも私はこの作品が本当に大好きで、私の中でこれを超える作品には出会えないだろうと思う。
    ストーリーは、ある青年が、たまたま入り込んでしまった「もう一つの世界」で出会った
    美女を追い求めて旅をするというもの。
    この小説は、例えば指輪物語のような(ある意味)明快な冒険譚ではなくて、
    生とは?死とは?本当に生きるということはどういうことなのか?魂の行き着くべき場所はどこなのか?
    といった、哲学的・宗教的な要素が多分に含まれた小説。
    ものすごーく説教的なファンタジーとなっているので一般的にはとっつきにくいだろうなぁ。
    でも、マクドナルドの創造力は本当にすごい。
    彼の世界も彼の思想も、物語から溢れ出んばかりに伝わってくる。
    こんなに色鮮やかに世界を描く人っているんだなあ、と感嘆させられた。
    …なんだか気持ち悪いくらいべた褒めしてしまったけど、それくらい価値のある作品だと個人的に思う。

  • 英国ファンタジー小説の原点のような作品。内容が細部まで理解できたどうかはさておき、チャプターが細かく区切られているので思いのほか読みやすい。ぶ厚いけどね。

  • 個人的には傑作。

  • むか~し、『帝都物語』の荒俣宏の名前でうっかり手にした時は酷くガッカリしながら読んだなー

  • 宗教すぎてついていけなかった。
    ヴェインくんはなかなかどうしてクズでカス
    美しく成長したからローナのことが好きになったとしか思えないのに、ローナに愛されて当たり前だと思っている節があり、
    それどころかアダムやほかのすべてに愛されて当然としている厚顔さがすごい

    タイトルは『リリス』だけれど、たいしてリリスは重要でもなければ魅力的にも描かれていない、残念

  • トールキンやルイス・キャロルへ大きな影響を与えたという英国の幻想作家のジョージ・マクドナルド。リリスとは誰か?読んでいくとアダムの最初の妻だという記述があった。ある時は美女。あるときは雌豹。あるときは老婆。主人公と一緒に不思議な世界を探検しよう。

  • 挫折

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