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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784480021281
みんなの感想まとめ
物語は、華やかなカーニヴァルの中で運命の恋人を探すブランビラ王女と、彼女に恋する三文役者ジーリオ・ファーヴァの不器用な恋愛を描いています。色彩豊かな描写と、場面転換の中での複雑な人間関係が織りなすスト...
感想・レビュー・書評
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◼️ アーネスト・テオドール・アマデウス・ホフマン「ブランビラ王女」
さまざまな物語が描かれ、登場人物が成り代わっていくー。ホラー要素のある物語の作家ホフマンの想像性あふれるファンタジー喜劇。
「くるみ割り人形」「砂男」のホフマンは19世紀初頭、46歳で亡くなるまでの最期の数年間に集中して作品を著している。仕掛け人形に想像上の怪物と、不気味で西洋的ホラーなイメージはホフマンに拠っているところも多いのではと思われる。
ローマのお針子ジアチンタは請け負っているカーニヴァル用の豪華な衣裳を、吸い込まれるように身につけてみる、と、王女さまのように美しく気品のある姿となるー。そこへ悲劇役者ジーリオが訪ねてくる。自信家で口がよく回り葉が浮くような言葉を連ねる、にしては子供っぽくドジなところもあるジーリオにあれこれ言うジアチンタも好意は持っているようだー。
この後、主にジーリオの体験を軸にして、幾多のファンタジーを交えながら物語が展開されていく。ジアチンタも絶妙な存在感で、現れたり消えたりする。特徴はキャストの二重性、とでも言おうか、ジーリオがその影を追いかけるエチオピア出身のブランビラ王女、その婚約相手のアッシリアの王子、さらには過去の王国の王と妃の物語も重なる。魔法をかけるようにジーリオを導く街の山師チェリオナティ含め、多数の出演者が何重ものキャラクターや性質を現出させ、出口の見えないような話を進めていく。
物語としての性格は違うが、バス事故で亡くなった人に成り代わっていく、というオルハン・パヌクの作品「新しい人生」を想起した。
つながる部分はともかくとして、著者は伸びやかな発想をふんだんに使って・・かなり遊んでいるのではないかと思う。訳者あとがきにも独特のアイロニーはあるが、深刻な意味はないとあった。
かつての神秘的な王国ウルダルのオフィオッホ王とリリス女王、王の後を継ぐために蓮の花から生まれたミューティリス王女。魔術師ヘルムート。死の宮殿。その想像性で上手に読者を惹きこんでくる。
とは言え、あまりの自由度に読むのに少し時間がかかったのも確か。さほど意味合いは考えずさらさらと読むのに適しているようだ。また、エピソードごとに区切って読み聞かせすれば子供は興味を持ってくれる、かも?
ミドルネームの1つ「アマデウス」は敬愛するモーツァルトから取ってペンネームにしたらしい。モーツァルトが後世の音楽家に影響を及ぼしたように、文芸作品が近代的になり量産される時代を前にして、ホフマンの作品も後の作家たち、読む人のイメージになんらかの記憶を残したのか、なんて考えた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
奇想天外妄想暴走小説
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うーん…まったくわけがわからないというか、集中して読めない。
舞台にしたら分かりやすくなりそう。
ホフマンって、なんとなく寺山修司と同じ匂いを感じる。 -
くるくる回る世界。
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綺羅びやかで怒濤の語りにぐるぐる巻きにされる感じが癖になります。読み終えた時には台風のような狂騒劇が取りすぎて、んん?なんだったんだ?と呆然としてしまいましたが、とても可愛い話でした。劇関係の言葉はニュアンスがよく分からないかったり、入れ子がぐるんぐるん目まぐるしいので、ちょっと理解できてない部分もあります。ラストの大団円でのピストーヤ候の台詞は、まるで読者に語りかけるかのようで、読んでいてあたたかく感じました。「だからその気なら、すくなくともある意味では、劇場は観衆になかを覗かれるウルダルの湖だと考えてもいい。」
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集英社の世界文学全集に載せられているのと同じものです(挿画も)。ホフマンの、最晩年の長篇。なにしろ「百面相」ホフマンですからねぇ、プロイセンの司法官、画家、音楽家、批評家、小説家……。E.T.A.ホフマンのAは、あのアマーデウスなんですから。「訳者あとがき」に「……そのドタバタ喜劇にすべからく抱腹絶倒するのがよろしいのであり、話はまずそれから、なのではあるまいか。」とありますが、まったくそのとおり、と引用しておきます。
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ドイツ後期ロマン派の代表作家の晩年の作。幻想小説。物語は、多くの登場人物が一人二役を果たし、こんがらがった複雑な展開を見せるが、軽妙な語り口に引っ張られ、すらすらと楽しく読める良作。
それにしてもホフマンはドッペルゲンガーが好きだなあ。
著者プロフィール
E.T.A.ホフマンの作品
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