ケルト幻想物語 (ちくま文庫 け 1-2)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (467ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480021540

感想・レビュー・書評

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  • 再読。魔女や悪魔、王道の王子様やお姫様の出てくるものまで幅広く伝承を収録。個人的には「おとぎ話」色の強い王子様ものや冒険ものが好きだった。

    「十二羽の鵞鳥」の話は、アンデルセンの「白鳥の王子(野の白鳥)」の元ネタは、四羽の白鳥じゃなくてこっちかあ!という内容でした。

    魔女が盗むのはたいてい牛の乳だし、人間と駆け引きした悪魔は大体ひどい目にあわされるし(人間のほうがびっくりするくらいゲス!)いっそ悪魔のほうが気の毒になるパターンも多い。

    伝承だから、とくに教訓もなく「え、それだけ?」っていう終わり方のものが多いのも、むしろ良いですね。

  • どのような中身の本なのか。興味深いです。

  • 魔女が魔法使って体半分の人間作ってまでやったことが、人の家の山羊の乳を絞ってちょっとずつ盗むということ。もうね、たまらないです。
    大層な魔法使って山羊の乳。
    つまり、現代で魔法使って金銀財宝を奪えたらなあと思っても、時代が変わって生まれてれば所詮山羊の乳を盗みたいと思うんだ、と考えるとたまらなく楽しい。
    そういう価値観をどんどん知りたい。

  • 悪魔や幽霊などの話を集めたファンタジックな昔話の短編集。

  • ケルトに伝わる妖精以外の幻想譚。それはそれで豊穣な民話世界である。

  • ノーベル文学賞を受賞したイエイツのアイルランドの伝承を集めた短編です。神話、伝承は戦慄するような残酷さがあって面白い。予定調和や教育的な教訓は要らない。

  • 7/25 読了。
    アイルランドのイメージっていうのが自分の中でどこか東北とかぶる部分があって、なんでかなと思っていたのが、こうした伝承からわかるのかもしれない。妖精学者の話は特に日本でいう狐憑き、犬神憑きと共通する点が多くて面白い。

  • ケルトの妖精の物語など地方に伝わる伝承を集めた短編集。

  • アイルランド、と言えば妖精伝説。
    ヒースの荒野を歩きたくなるファンタジー好きにはお勧め。

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著者プロフィール

英文学者・比較文学者。明星大学名誉教授。うつのみや妖精ミュージアム名誉館長。金山町妖精美術館館長。著書に『妖精学大全』(東京書籍)、『ケルト妖精学』(筑摩書房)、『帰朝者の日本』(東京創元社、近刊予定)、訳書にW・B・イエイツ編『ケルト妖精物語』(筑摩書房)、ウィリアム・シェイクスピア『新訳 テンペスト』(レベル)、アーサー・コナン・ドイル『妖精の到来――コティングリー村の事件』(アトリエサード)ほか多数。

「2021年 『コティングリー妖精事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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