ザ・ベスト・オブ・サキ 1 (ちくま文庫 さ 2-1)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480022295

作品紹介・あらすじ

残酷さとユーモア、とぼけた語り口、簡潔な文体で、心の暗部を描き出すサキ。新訳4篇を含む86篇を発表順に編集して2冊で贈るサキの決定版。本巻には、人間の醜聞を次々と暴く、言葉をしゃべる描の話『トバモリー』をはじめ、『ハツカネズミ』『エズミ』など44篇収録。

感想・レビュー・書評

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  • 残酷さとユーモア、とぼけた語り口、簡潔な文体で、心の暗部を描き出すサキ。新訳4篇を含む86篇を発表順に編集して2冊で贈るサキの決定版。本巻には、人間の醜聞を次々と暴く、言葉をしゃべる描の話『トバモリー』をはじめ、『ハツカネズミ』『エズミ』など44篇収録。
    — 目次 —
    アン夫人の寡黙/ある死刑囚の告白/女性は買物をするか/
    ガブリエル-アーネスト/猟の獲物/ハツカネズミ/エズミ/結婚媒介人/
    トバモリー/ミセス・パクルタイドの撃ったトラ/バスタブル夫人の遁走/
    名画の背景/ハーマン癇癪王/反安静療法/スレドニ・ヴァシュター/
    名曲『花かずら』/ラティスラヴ/イースターの卵/聖ヴェスパルース伝/
    乳しぼり場へ行く道/やすらぎの里モーズル・バートン/クローヴィスの弁舌/
    運命の猟犬/讃歌/セプティマス・ブロープの秘密な罪悪/
    グロウビー・リングトンの変貌/メス・オオカミ/ローラ/マレット家のウマ/
    メンドリ/あけたままの窓/沈没船伝奇/クモの巣/ひと休み/最も冷酷な打撃/
    ロマンス売ります/シャルツ・メテルクルーメ式教授法/7番目のニワトリ/
    盲点/宵やみ/リアリズム的傾向/ヤーカンド方式/ビザンチン風オムレツ/
    ネメシスの祝祭

  • イギリスの作家「サキ」の短編を作品発表順にまとめた一冊。
    一巻、二巻とあってこちらにはサキの代表作であり傑作でもある「スレドニ・ヴァシュター」や「開いた窓」などが収録されています。

    非常に読みやすいため、70余年ほど昔の作家なのに古くささは一切感じませんでした。一編がとても短いので(作品によって大体5枚〜7枚くらい)通学、通勤電車で読むのがおすすめです。

    クローヴィス・サングレールやヴィアラが上流階級の人々をやり込めるのがなんとも痛快でした。
    素直に面白いと思える贅沢な一冊です。

  • サキの短編集はOヘンリーと違って毒がいっぱいあります。毒入り注意!さわるな危険!という感じです。でも、その毒がマンガの意地悪ばあさんっぽくってやめられない・・・
    「ザ・ベスト・オブ・サキ I」の読みどころは、名前付けの匠※を堪能できる『ガブリエル・アーネスト』と『スレドニ・ヴァシュター』、そして、サキとしての毒の入り方の典型『エズミ』だと思います。

    ※名付けの匠についてネタバレ http://d.hatena.ne.jp/ha3kaijohon/20120517/1337224024

  • 岩波のサキ短編集を宝物のようにして持っていたら、こんな本があるのを知って求めようと思った。そしたら、売り切ればかりで大ショックでした。読みたい!のもあるけれど、サキは手元に置きたいので、引き続き探す予定です。

  • 2010年3月20日(土)に読んだ。

  • ハツカネズミ
    トバモリー
    ハーマン癇癪王
    反安静療法
    スレドニ・ヴァシュター
    イースターの卵
    聖ヴェスパール伝
    クローヴィスの弁舌
    ローラ
    あけたままの窓

    などを収録。

  • 短編集。全44話。

    以前、『サキ短篇集』を読んで以来、すっかりはまってしまって、ベスト1・2を買っちゃいました。んで、読んじゃいました(笑)

    前に読んだ作品もあったけど、ほとんどおもしろかったな〜。奇妙な味って言うの?阿刀田高さんと似た作風。エスプリに富んでて、ブラックジョークが効いてて・・・。

    なんでこんな少ないページ数でキリッとまとまった文章ができるの!?さすが短編の妙手です。感心です。


  • サキを理解できない人とは友人になれない。だが、サキを好きな友人は友人といえども油断できない。

  •  残酷生を伴ったユーモア。こういう切り口で闇を描いた作品は好きです。

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著者プロフィール

Saki.
1870 - 1916.
作家・ジャーナリスト。
本名はヘクター・ヒュー・マンロー(Hector Hugh Munro)。
インド帝国警察に勤務したのち、ジャーナリストとして活躍。
そのかたわら数多くの短篇小説を執筆し、
短篇の名手と称される。第一次世界大戦時に軍に志願し、
フランスにおいて絶命。
近年の邦訳に
『サキの思い出 評伝と短篇』
(エセル・M・マンロー、ロセイ・レイノルズ、サキ 著、
花輪涼子 訳、彩流社、2017年)、
『四角い卵  白水Uブックス』(和爾桃子訳、白水社、2017年)、
『平和の玩具  白水Uブックス』
(和爾桃子訳、白水社、2017年)、
『けだものと超けだもの 白水Uブックス』
(和爾桃子訳、白水社、2016年)、
『クローヴィス物語 白水Uブックス』
(和爾桃子訳、白水社、2015年)、
『ウィリアムが来た時』(深町悟訳、国書刊行会、2019年6月)、
『サキ短編 『スキャンダルの行方』 Kindle』
(サキ全訳プロジェクト訳、Amazon Services International,
Inc.、2019年)、
『サキ短編 『ビザンチン風オムレツ』』
(サキ全訳プロジェクト訳、Amazon Services
International,Inc.、2017年)、
『サキ短編 『ラプロシュカの魂』『困った雄牛』』
(サキ全訳プロジェクト訳、Amazon Services
International,Inc.、2017年)ほか。



「2019年 『鼻持ちならぬバシントン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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