太宰治全集 2

  • 筑摩書房 (1988年9月27日発売)
3.76
  • (14)
  • (14)
  • (27)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 246
感想 : 25
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784480022523

みんなの感想まとめ

人の優しさや温もりを感じさせる作品が多く収められており、特に「新樹の言葉」は感動的な描写で涙ぐむほどの魅力があります。主人公の心の動きや人間関係の温かさは、太宰治が生涯にわたって追い求めたテーマの一つ...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ★4「新樹の言葉」
    ★3.5「満願」「女生徒」「懶惰の歌留多」「愛と美について」
    「火の鳥」が未完なのが惜しまれる。

  • 富嶽百景
    黄金風景
    葉桜と魔笛
    新樹の言葉
    愛と美について
    火の鳥

    なかでも新樹の言葉は涙ぐみそうになるほど良かった。人の優しさや温もりに触れる主人公の描写が目立った気がする。そしてそれは太宰治が真に欲していた生涯のエレメントではないのか。うーむ。続けて読んでみよう。

  • 「富嶽百景」混乱から立ち直りつつある安堵感と倦怠感が面白い。月夜の青い富士山が見てみたくなった。この作品以降から、もううんざりの「死んじゃおうか」話もだんだん読める物になってくる。

    「葉桜と魔笛」でも「新樹の言葉」でも、この人が「よいもの」として書く若者って、黒目がちで色が白くてほっぺが赤そう。なにかみずみずしくて良い。

  • ★★★★★
    『火の鳥』

    ★★★★
    『秋風記』『新樹の言葉』『花燭』

    ★★★
    『満願』『富嶽百景』『黄金風景』『女生徒』
    『懶惰の歌留多』『葉桜と魔笛』

    ★★
    『燈籠』『姥捨』『愛と美について』

  • 作者の思考に俺の読解力がまるで追いついていない。

  • [NDC] 918[情報入手先] 書店等[テーマ] 推しの推し本  [1、又吉直樹 2、芸人(推しの紹介)3、番組名は忘れたが、バラエティでの発言。『東京百景』もしくは『第2図書係補佐』]

  • 2023/06/16
    桜桃忌が近いため、以下の作品を読んだ。

    『燈籠』
    冒頭で語られる痛々しい思いと、強く虚しく眩しい終わり方がとても好きだった。
    この作品を読んだときのどうしようもない気持ちは、言葉では言い表すことができない。


    『満願』
    夏の穏やかな日々に、ふと差し込む眩しい光。
    そんな情景がラストで描かれる。
    私はこの作品を読むたびに、爽やかな青と白を思い浮かべる。


    『葉桜と魔笛』
    姉と妹の間で繰り広げられる優しい嘘に、胸が締めつけられる。
    あの口笛はもしかしたら父親なのでは……と私も思ったが、高齢になった姉自身から語られる昔話は、口笛の正体は分からないままでもいいと思わせてくれる。
    心に生まれる「もしかしたら」という思いと、神様のおかげだと思っていたい気持ち。
    そのどちらも穏やかに包み込むような読み心地が好きだった。

    待ち待ちて ことし咲きけり 桃の花
    白と聞きつつ 花は紅なり

    この作品に登場するこちらの短歌は、太宰さんが書を書くときに好んで書いた短歌だそうだ。
    聞いていた色とは違う色だったという意外性と、驚き、喜び、面白みなどが感じられる短歌だなぁと思った。


    『黄金風景』
    のろくさくて、いつも下に見ていた女中・お慶。
    語り手の「私」は幼少期、お慶をいじめていた。
    そんなお慶には今、幸せな家庭があり、「私」のことを「親切に、目をかけて下さった」と言う。
    「私」は落ちぶれてしまったというのに……。

    そんな「私」の惨めで恥ずかしくて情けない感情、そして「彼らはそうでなければならないのだ」という思いが絶妙に描かれていて、読みながらやるせない気持ちが溢れた。


    『I can speak』
    たった文庫4ページで、こんなにも胸が締めつけられるのかと驚いた。
    工場から聞こえてくる女の歌声に救われる。
    そういう瞬間が、日常にはあると思う。

    語り手が見かけた姉と弟。
    その弟が言った「I can speak」という響きは幼いが、純粋で汚れていないもののように感じた。
    姉は歌声の主かどうかは分からないが、「ちがうだろうね」という終わり方が優しく、少し愉快な感じを含んでいるようにも思えた。

  • 2000.01.01

  • 本当の太宰は明るい太宰だという人があるけれど、私は違うと断言するね。絶望でこそ太宰、この真実が一極集中する境に明るさが見えるだけよ。綺麗な名作が多い本書だったが「女生徒」や「姥捨」がやっぱり好きだね。

  • 創生記、喝采、二十世紀旗手、あさましきもの、HUMAN LOST、燈籠、満願、姥捨、I can speak、富嶽百景、黄金風景、女生徒、懶惰の歌留多、葉桜と魔笛、愛と美について(5篇)

  • だから難しいのだ、太宰治orz

    生きづらさの中にもがく感じ、何なんだろうか…。

  • BSフジ「原宿ブックカフェ」のコーナー“文壇レシピ”で登場。

    http://nestle.jp/entertain/cafe/

    本の中に登場するあの美味しそうな一品を
    実際に再現してみよう!という
    このコーナー。

    第6回目に紹介されたのは、太宰治の「女生徒」に登場するロココ料理。

    ―お皿ひとつひとつに、それぞれ、ハムや、卵や、パセリや、キャベツ、
    ほうれんそう
    お台所に残って在るもの一切合切、いろとりどりに、
    美しく配合させて、手際よく並べて出すのであって、

    たいへん贅沢な
    ご馳走のように見えるのだ。

    卵のかげに、パセリの青草、その傍に、ハムの赤い珊瑚礁がちらと顔を
    出していて、
    キャベツの黄色い葉は、牡丹の花弁のように、鳥の羽の
    扇子のようにお皿に敷かれて、
    緑したたる菠薐草は、牧場か湖水か。

    料理は見かけが第一である。―

    原宿ブックカフェ公式サイト

    http://www.bsfuji.tv/hjbookcafe/index.html

    http://nestle.jp/entertain/bookcafe/teaser.php

  • 『HUMAN LOST』が読みたくて購入。……が、序盤が兎に角読みづらくて苦悩したのでよっぽど諦めようと思ったけど、途中から突然読みやすくなってビビった(笑)。『富嶽百景』は地元なので要所要所でニヤニヤさせてもらった。女学生目線で書かれた『女生徒』は「この人こんなのも書けるんだ!」と驚いた。『愛と美について』の5兄弟はめんどくさそうだなぁ…と思いながら読んでいたら最後のお母様の大オチに爆笑。『火の鳥』が未完なのが惜しい。そんな感じで、結構楽しんでたみたい、私。

  • あさましきものー
    立ち話から得たエピソーソ3つ。タバコ屋の娘とシネマ俳優/禁酒すると宣言し、その3日後に飲酒して娘に謝りに行くが娘は「約束したんだからwそんなお芝居やめてwww」と。彼女のピュアさに俳優はちょっと悪い思いをする。
    結婚詐欺で懲役五年/肺を病んでいる彼の罪を軽くしてやろうかと検事が思ってるときにリアル咳を3回、その後に嘘の咳を2回。その時の検事の苦笑が忘れられないと。これはいごこちがわるいに違いないwww

  • 青空文庫にて「火の鳥」読了。未完が惜しい。さちよの考え方や仕草は太宰の理想だったのかな。

  • 昭和11年10月〜昭和14年6月の作品。

    「満願」、「黄金百景」、「女生徒」等好きな作品目白押しで、
    読んでいて「あ、これ面白かった!あー次のも面白いぃぃ」って興奮w

    「富嶽百景」は太宰にはまったきっかけの作品でもあるので、
    個人的に思い入れが強い。
    太宰ってこんなに明るいんだ!ってびっくりしたのです。
    「放屁なされた」というようなユーモアあふれる表現もあるし、
    作品自体が明るいほうへと向かうような希望のあるもので好きです。

    短編で読みやすいので、太宰あまり読んだことない人にはここらへんの作品もおすすめだと思います。

  • 1巻よりすらすら読めた。
    創世記、喝采、二十世紀旗手、あさましきもの、燈籠、満願、HUMAN LOST、黄金風景、姥捨、富嶽百景、I can speak、女生徒、懶惰の歌留多、葉桜と魔笛、愛と美について(秋風記、新樹の言葉、花燭、愛と美について、火の鳥)収録。
    ベタやけど、女生徒、葉桜と魔笛、愛と美についてが好きです。

  • HUMAN LOST
    そして、生へ。

全19件中 1 - 19件を表示

この本が好きな人におすすめの本

著者プロフィール

太宰 治(だざい・おさむ):1909年、青森県北津軽郡金木村生まれ。中学の頃より同人誌に習作を発表。旧制弘前高校から東京帝国大学仏文科へ進学、中退。1933年、太宰治の筆名で「列車」を発表。「二十世紀旗手」「女生徒」「富嶽百景」「お伽草子」「ヴィヨンの妻」「斜陽」ほか代表作多数。1948年、筑摩書房の雑誌「展望」にて「人間失格」連載。同年6月、同作最終回の掲載をみることなく、玉川上水に投身。

「2025年 『人間失格』 で使われていた紹介文から引用しています。」

太宰治の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×