- Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480023025
作品紹介・あらすじ
高度成長以後、まぎれもない「経済大国」になった日本経済の現実と、それに対する既成の経済学者たちの分析・評価がなぜ食い違うのかを、鋭くついた現代経済学批判。ダイナミックな理論で現実を見透すという本来の長所を見失ってしまったマルクス経済学、「完全競争」という虚構から一歩も抜け出せない近代経済学双方の在り方を根本から問い直す。
感想・レビュー・書評
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(1)塩沢氏は、近代経済学的思考の発想の中で、
大学時代は余り関心がなかったが、
最近のいろいろな発言を見て、
実に参考になる部分が多く、
もう少し詳しく勉強する必要があると考えている。
どう時代を正確に捉えるかという作業を
きちんとやることが大切である。
現在の経済学のもつ「危機」そして
「予測できないこと」と言うことは、
経済学の「限界」なのかそれとも「破産」なのか?
(2)現在の時点で、
主要な日本的経済学のテ-マは、
「日米関係の地位の変化」にある。
日本の経済力が、世界の中でも明らかに
重要な位置を占めるようになった。
その事によって何をもたらしたかをつかむこと。
(3)ドルの金本位制からの移行
-いわゆるニクソンショック。*石油危機
(4)円高そしてその中で2度にわたる株式の暴落
(5)アメリカを対外責務国におとしいれた
レ-ガノミックス
貿易の不均衡-アメリカの輸入超加
--それを減少させる要因があるのか?
そのために、内需拡大-
総需要政策の積極的な運営
→いわゆるマクロ経済学
市場解放-自由競争のメカニズムを活かす。
→ミクロ経済学。
(6)<円高はなぜ起こったか?>
1)その事によって、
アメリカの輸入超過という現象は変化したのか?
2)逆の面で、アメリカの土地、会社などを
購入するという側面が生まれた。
現在の日本の問題については、
「人材の質」そして「エリ-ト再生機構」
と言うことになる。詳細をみるコメント0件をすべて表示