性悪猫(文庫版) (ちくま文庫)

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  • 筑摩書房 (1990年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784480023872

感想・レビュー・書評

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  • 「わたしわね、子を産むとき「母親のわたし」も一緒に産んだよ/子を育てつ「母親のわたし」も育てるよ/これがなまなかなことでないから/子が愛しいかどうなんだか見極めてるひまがない/あれを産んで最初の冬/最初の雪が‪⋯‬舞い散る土埃を掴まえて、やけみたいにバラバラと‪⋯‬/空気(あたり)が急にしんとして、胸の内もしんとして/これらが産れて初めて見る雪だーーそう思ったら、急に熱い思いがこみあげて/うれしいと 泣き、悲しいと 泣き、とうとう‪⋯‬‪⋯‬‪⋯‬雪が降ったと 泣くのです」

    積ん読していたのを軽い気持ちで読み始めたらとてもよかった。猫に仮託された日常生活の柄。女性の、または母親の淋しさと、したたかな強さが掌編に込められている。

    佐野洋子さん(『100万回生きたねこ』の作者!)の解説もすばらしい。「嘘っぽいところがないという事は、とても生きていくのに大変なのだからもう少し不真面目にちゃらちゃらしなよと言っても、女は生活する事にくそ真面目になってしまうのだ。そして何よりも母親というものがくそ真面目なのだ」

  • 猫的生活のすすめ

  • 各方面に絶大なファンをもつ、やまだ紫の代表作。
    なるほど、少し超越したものを感じました。また読みたくなる味が、あり、余韻も深い作品です。

  • 女の話。母の話。でも、あくまで猫の話。
    心地いい作品集だった。

  • シュールでもあり哲学的な感じ。どんな捉え方も出来るんじゃないか。それこそ読み手にゆだねられた作品

  • 図書館の処理本をGET。猫が可愛い。

  • 女の人が読むといいと思う。

  • キモチの絶妙のところをこうして掬い上げることができるのはそうしてなのだろう。
    私もこんな風になりたいと切に思う。
    すごいなあ。すごいよお。

    暮らしの中で出会う、悲しみや喜びや。

    そう。

    暮らしの中で出会う。

    そこなんだな。

  • 2008年6月10日(火)、読了。

  • やば・・・(;;)何このひと天才?orz

  • 母の気持ち。ちょっと切なくなる。

  • 言葉、絵ともに素晴らしいです。
    完璧に上手な絵、とは言えないのかもしれませんが、時々、とても美しい(ルドンの版画のような)絵が現れて、ハッとさせられます。

  • 小さな子供を持った女性の気持ちを猫にのせて叙事詩的に描いた作品を中心に短編が集められています。猫の仕草や動きを使って女性の気持ちを巧みに表現しています。

  • この本を読んでいると、自分が母さんになったみたいな。誰かの母さんになったみたいな。誰かに昔無条件に頼られて愛されて、愛していたような、ありもしない記憶が蘇ってきて。やっぱり自分をぎゅーっと抱きしめてあげたくなる。

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著者プロフィール

漫画家・エッセイスト・詩人。
東京都世田谷区に生まれる。1969年『COM』5月号にてデビュー。
『com』廃刊後は『ガロ』にその後は発表の場を移す。
結婚育児による休筆ののち1978年に復帰。作品の数々は、女性漫画と称され、その後の女性たちに大きな影響を与えた。
漫画、詩、エッセイの多方面で活躍。『しんきらり』『性悪猫』『ゆらりうす色』『空に落ちる』『しあわせつぶて』
『樹のうえで猫が見ている』『愛のかたち』ほか作品多数。2009年5月没。

「2021年 『ねこのふしぎ話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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