柳田國男全集18

  • 筑摩書房 (1990年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784480024183

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  • 人間の自然状態と民俗学の可能性

    人間は反省することにより帰納法で世界を認識する。それによって改善される。正しい認識があるとすればそれは帰納法により世界を認識することである。反省しながら世界を認識する。そういった反省に依る自然状態をルソーは社会主義と言った。それに対しホッブスは人間の自然状態を狼とリヴァイアサンであるといった。それは反省を欠いた自然状態である。これは非常に対照的である。一方は反省に依り一方はその欠落に依り自然状態を認識している。

    柳田国男の民俗学は帰納法の学問である。帰納法は反省に依っている。だからルソーの自然状態の視点がある。かれはこの学問に依り改善を目指した。柳田の経世済民とはそういった社会主義であると言える。それが民俗学の可能性である。

    反省しながら世界を認識することは生物の根幹であるともいえる。ヘレンケラーの奇跡は認識の反省に依り又は反省しながら認識することで帰納法の認識を得たことによると考える。

    人間の可能性である。生物の可能性でもある。

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著者プロフィール

柳田國男(やなぎたくにお)
1875年(明治8年) − 1962年(昭和37年)。兵庫県生まれ。日本民俗学の開拓者である。代表作に『遠野物語』、『蝸牛考』、『桃太郎の誕生』『海上の道』などがある。

「2026年 『大活字本シリーズ 柳田國男 全巻セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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