- Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480024817
作品紹介・あらすじ
物語はどこにでもある。眠っているだけ。目覚めさせるには「ファンタジー」を働かせればよい。でも、どうやって?著者はそのための数々の「技術」を治開する。それは同時に現代の教育に対する不信の表明であり、子どもたちの想像力を培い創造力を育むことこそ、これからの社会を作り出していくための必要条件であることを訴えている。
感想・レビュー・書評
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副題が、「物語創作法入門」。
はじめに期待していた方面では、あんまりおもしろくなかったのですが、子どもが物語を獲得していく過程の話として読むと、それは、それなりに教育書としておもしろかったです。
でも、ちょっとノリが日本人とは外れていて、そのあたりがうまく伝わらない感じ…もしかすると訳の所為かも。
だいたい、この人が作った話がところどころ出てくるが、コレ、おもしろいか?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
持っているのは単行本の方だけど、書誌が見つからないのこちらへ。子供のためのお話づくりの名手ロダーリの創作論。単行本の表紙がジャンニ・ロダーリ着となっている。背はジャンニ・ロダーリ著なので作画ミスだろうか。
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とてもよかった。ひらめきや、ひらめきから始めて物語ることの端緒を示してくれる。
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ファンタジーの二項式
名詞と動詞 <町><飛行する>
主語と述語 <ミラノが><海にとりかこまれる>
修飾語と主語 <ネコ捕りの名人><わにが>
接頭語とありふれた単語 super-man
ファンタジーの二項式においては、ことばは日常の意味で取り上げられるものではなく、日常的に果たしている言葉の鎖から解き放たれるものである。ことばは、互いに<引き離され><流浪させられ>まだ見たこともない異郷の空でぶつけ合わせれるのである。
「たんす」と「犬」
このふたつのことばの間にひとつの関係を作り出すもっとも単純な手続きは、冠詞のついた前置詞でふたつを結びつけてみることである
犬とたんす
たんすを背負った犬
犬のたんす
たんすの上にいる犬
たんすの中にいる犬
シュールレアリストの遊び ブルトン
それはだれですか? 死人がひとり
どこにいましたか? ピサの斜塔の上で
何をしましたか? 編み物をしていた
何と言いましたか? かれらは言った、3かける3はいくつ?
みんなは何と言いましたか? みんなは思いよ馳せよと歌った
終わりはどうなりましたか? 結果は3対0だった
なぞなぞ 異化ー連想ー隠喩
プロップ 民話の31の機能
①留守
②禁止
③違反
④捜索
⑤密告
⑥謀略
⑦黙認
⑧加害
⑨調停
⑩主人公の同意
⑪主人公の出発
⑫魔法の授与者に試される主人公
⑬主人公の反応
⑭魔法の手段の提供
⑮主人公の移動
⑯主人公の敵対者との闘争
⑰狙われる主人公
⑱敵対者に対する勝利
⑲発端の不幸または欠如の解消
⑳主人公の帰還
㉑追跡される主人公
㉒主人公の救出
㉓主人公が身分を隠して家に戻る
㉔にせ主人公の主張
㉕主人公に難題が課される
㉖難題の実行
㉗主人公が再認識される
㉘にせ主人公あるいは敵対者の仮面が剥がれる
㉙主人公の新たな変身
㉚敵対者の処罰
㉛主人公の結婚 -
今までにない視点からみると、
ファンタジーはこう生まれるのかっと
新しい視点をもらった本
文章を書くときに使える
ステキなレッスン集になっている感じです -
読書中…