意味の変容 (ちくま文庫 も 5-2)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (161ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480025180

作品紹介・あらすじ

光学工場、ダム工事現場、印刷所、およそ「哲学」とは程遠い場所で積み重ねられた人生経験。本書は、著者がその経験の中から紡ぎ出した論理を軸に展開した、特異な小説的作品である。幽冥の論理やリアリズム1.25倍論など独自の世界観・文学観から宗教論・数学論まで、著者の創作活動のエッセンスが凝縮された奇蹟的な作品。

感想・レビュー・書評

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  • きっかけは木皿泉のエッセイで取り上げられていたのをだいぶ前にみかけて。そして森敦「月山」を楽しく読めたのでこのタイミングならいけるかと思ったけれど、自分には難解すぎてぜんぜん読み砕けなかった。「内部といい、外部というも、無限に孕まれるか、無限を孕むかの違いにすぎない。」(p.26)「いかに精妙な音色をもってする吹奏も、ただ群集にむなしい問いを問うにすぎないことに絶望したのである。」(p.108)

  • 数読目。
    何度読んでもよくわからん

  • 楽しめました。恩師、三浦先生の思い出の一冊。

  • おもしろいから読んだらいいと思う。ひどいと思う。「と思ってた」ことを無理矢理わかりやすく説明してもらってるけどしてもらえばしてもらうほどちんぷんかんぷんな説になってそれでも真顔で神妙にしてるへんたいのおっさんを興味深いな〜と思って眺め続けてる暇な快楽だけど妙に言ってることがふとわかったりしてエクスタシー! 感じたと思ったらまださらに話と転換が続いてて「お、おっ」てコケて(リアクション)また聞いてる、って感じですか違いますかそうですか。いやもう大好き(で、興味向かない時は話聞かない自由なボケていたらくOKな自分を許せる直球なおっさん。と勝手にしてる。)意味の変容だよね〜、とそのタイトルには勝手にちょっととぼけた感覚も抱いて(真面目だけど)そうそう、そうなのよ、と私は見とったとです。柄谷行人が日本文学史上類例をみない小説と言って敢行を勧めたらしいけど、言う「内面への道が外界への道である」命題のドンそれ!テキストだと思う。その論説じゃなくてど真ん中。
    と言いつつこんな「ようわからん変な本」(愛)、売れはしないと思う。(あ、現在絶版らしい ウヒョ)もしこの本が中心市場にまかり通ってる世界だったら、どんなか知らんけどかなり面白いと思う。

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