バベットの晩餐会 (ちくま文庫)

制作 : Isak Dienesen  桝田 啓介 
  • 筑摩書房
3.80
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本棚登録 : 339
レビュー : 35
  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480026019

作品紹介・あらすじ

女中バベットは富くじで当てた1万フランをはたいて、祝宴に海亀のスープやブリニのデミドフ風など本格的なフランス料理を準備する。その料理はまさに芸術だった…。寓話的な語り口で、"美"こそ最高とする芸術観・人生観を表現し、不思議な雰囲気の「バベットの晩餐会」(1987年度アカデミー賞外国語映画賞受賞の原作)。中年の画家が美しい娘を指一本ふれないで誘惑する、遺作の「エーレンガート」を併録。

感想・レビュー・書評

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  • ‪歴史の勉強になるかと思って読みだしたけど。話のつくり方がうますぎ。こんなゆったりしたムードのわかりやすい話なのに教養の厚みと技巧の凝らし方がハンパない。特に『エーレンガート』は完全ノックアウトされた。ふわふわした話だからまさか最後KOされるなんて思ってなかった。顔が赤くなった。よかった。

  • 『バベットの晩餐会』
    バベットに対し拒否ともとれるような疑いの眼差しを向ける姉妹に苛立つ。そういった料理がないからって田舎の者すぎないか。
    バベットの芸術への気持ちはどれほどたっても褪せることはない。はっとさせられた。

    映画の食事シーンが人物の心情とかもよく出ていてよかったけど、冒頭部分がいかんせん退屈だった。小説は全体に軽く書かれているから一長一短。


    『エーレンガート』
    秘めた想いが最後にはっきりと表れる。エーレンガートがカゾッテへの思いと赤子を守ろうとする母性と、女としてと母としてとの魅力によってかクルトは彼女を求めるが、あの嘘に関してはどうでもいいのか。嫉妬を通り越したの?
    カゾッテもしてやられたような。エーレンガートはまっすぐだ。
    前半の幸せな情景がとてもいい。

  • ディーネセンの中編「バベットの晩餐会」と「エーレンガート」の二編.どちらも非常に緻密で重層的,非常によく練られた小説.二編ともちょっと現実離れした設定や,偶然に頼った展開があるのだが,読んでいるとそれほど気にならず,すっかり小説の世界に入り込んでしまう.そして,読み終わるとその精緻な構成に感心する.すぐれた小説の一つの典型.

  • 「バベットの晩餐会」「エーレンガート」二篇。作家の技量と余裕を感じさせられる。豊かな読書体験。

  • 映画のレビューを読んでいたら、原作があることを知りました。

  • 『運命綺譚』のときと同じように、物語に没入しつつ今回も動揺させられる読み心地。ディーネセン/ブリクセンは内臓にくる。

    本書に収録の二篇はどちらも芸術家の凄まじい我欲を描いている。一方は魔法の一夜をつくりだし、もう一方は無心の力によって頓挫させられるのだけれど、いや、芸術家ってほんと「頭おかしい」の一歩手前というか向こう側っていうか、遠くから拝んでいたいひとたちだなあと思った。お話でよかった。

    カゾッテ氏は川端康成系のド変態なので康成好きな人はテンションあがるかも。わたしは苦手なので「この悪人が!」と逆の意味で力が入りました。

  • だいぶ前にみた映画は厳かな印象だったが、小説の姉妹は笑えた。持てる技術とお金をすべて使って提供した料理が理解されないうえに、意味不明な同情をかけられたバベット、気の毒すぎ!
    で、執拗にでてくる<亀>!誤読かもしらんが、亀の頭にビビり、<亀>とはしらずスープ飲む、神に仕えし姉妹。清き無神経さを<亀>でからかわれているように見えて。姉妹ザマーw(言い過ぎです)と読んで楽しかったです。

  • 4/29 読了。

  • 2編収録。
    表題作より同時収録の『エーレンガート』の方が好みではあった。
    それにしてもディーネセンは『上手い』作家だ。

  • 前に『冬物語』を読んだときにも思ったけど、うまいのにどうも嫌なところがあるんだよな。特に『バベットの晩餐会』なんて露骨すぎて好きになれそうにない。『エーレンガート』は薄い幕があってちょうどよく楽しめる感じなんだけれども。

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