- Amazon.co.jp ・本 (494ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480026804
感想・レビュー・書評
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おどろおどろしい文章の中に見え隠れする人間の狡さと怖さと情けなさのようなもの。独特の言い回しが好きだ。
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解説にも書いてあるが、全体的に話の「荒さ」が目立つ短編集。でも文章はしっかり夢野久作。
S岬西洋婦女絞殺事件
人間レコード
の二つが面白かった。
やっぱり異国と絡んだ話が面白い。 -
夢野久作といえば探偵小説の大家であり、最も有名なのが「ドグラマグラ」。
今まで何度も読みかけては頓挫し、を繰り返していたが、昨年暮れにとうとう完読。
読んでみれば、意外におもしろくてどんどん読み進んでしまった。
今の時代に妙に当てはまるところがあるような気がした心理小説。
そしてその勢いで読んだのが、この全集の10巻。
短編小説ばかりを集めてあり、「ドグラマグラ」の後だったせいか、今一つ読みごたえがなかったように思う。
学生時代、夢野久作は一種の「通過点」みたいなところがあった。
いつだったか書店で高校生の女の子が「夢野久作はありますか?」と書店員に尋ねていた。
「いえ、うちには置いておりません」という書店員の返事を聞いて愕然としたのを覚えているが、今も夢野久作に夢中になる若い人たちはいるんだろうか。 -
ちくま文庫から刊行されている夢野久作全集の第10巻。「ドグラ・マグラ」以降、晩年までの作品12篇を収録。「夢野久作」からイメージするような作品は収録されていませんが、こういう作品も残しているのかと、ちょっと驚きます。「ドグラ・マグラ」で全部出し切ってしまったんだろうか。裏を返せば、ある意味読みやすいというのだろうか。
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家の何処かにあるからまた読み返したい。この全集絶版だから、ちまちま集めるのも大変である。
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2009/
2009/