本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784480027177
みんなの感想まとめ
競馬に対する深い洞察と独自の視点が交錯する対談本は、1969年の出版以来、今なお多くの読者に刺激を与えています。寺山氏と虫明氏の対話は、競馬の現実と詩的な美しさを巧みに結びつけ、特に寺山氏の独特の表現...
感想・レビュー・書評
-
1969年に出た対談本。例によってモンタサンが好きな寺山氏と、詩的な寺山氏よりは現実的なものの見方をする虫明氏が小難しく語っておられる。
「実際には金は動いているにもかかわらず、命と同じくらいの大事な金を人から奪っているにもかかわらず、相手はだれか分からない」という虫明氏に対し、「単に想像力が欠けているだけ」とする寺山氏はちょっと面白い(57~58頁)。
「タカライジンが競馬に敗けたんじゃなくて、タカライジンは、やはりフジノオーが勝たなければいけないと思っていたと思う」(74頁)「タマクインとか、ハマテッソ、カブトシローという馬は、いわば人生に出遅れる人たちへの一発の祝砲ですよ」(144頁)というあたりの寺山節は健在。天皇賞で競走中止したベロナについての逃げ馬論も面白い。
加賀武見騎手がミワヒカリを実家に引き取ったこと、メイズイの菊花賞で、メイズイの強さに各馬が回避した結果関東の遠征馬が減り森安騎手の話し相手がいなかったことが敗因の1つであることなども興味深い。
令和の今、太古の昔の話を読んで楽しめるかは分からないが、私のような老害には読み応えある本だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
どこで買うのかも大事。読んでいる間、ずっと名物かまどの歌がリフレインしてました。お店はそのまん前にあります。
http://www.ne.jp/asahi/behere/now/newpage171.htm -
この文庫本を買ったのは、いわき平駅の駅ビルの中にあった本屋であった。明日はオールスター競輪の決勝という前夜で、平の街で飲んだくれた後、ホテルに帰って明け方近くまで読んだことを覚えている。本論の狭間に挟み込まれる寺山、虫明両氏がスポーツ新聞紙上に寄稿していたコラムが掲載されているのだが、これが実に素晴らしい。「ウイステリアは私の恋人だった。…彼女と僕の関係は純潔で、それ故に微かな痛みがあった。」なんて表現が出てくる。命を懸けていたんだなあと、自分のギャンブルに対する姿勢の甘さを痛感させられた。ちなみに翌日の決勝は、出口−高木の法政二校コンビで決着し、もう競輪なんかやめたと、所詮甘ちゃんは甘ちゃんでしかないのでありました。
(Feb 15, 2000)
この本が好きな人におすすめの本
著者プロフィール
寺山修司の作品
本棚登録 :
感想 :
