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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784480027399
みんなの感想まとめ
詩の本質や表現のあり方を深く掘り下げた作品であり、著者の寺山修司が戦後詩を鋭く批評しています。彼は詩を「在る」ものではなく「成る」ものと捉え、読者に語りかける姿勢を強調。特に、歴史ではなく地理を重視し...
感想・レビュー・書評
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荒川洋治が、『現代詩手帖(12月号)』の蜂飼耳との対談の中で、「クリアな表現、シャープな言葉で話の場をつくっている」と評価している。その荒川洋治が解説を書いているちくま文庫の中古本をネットで購入して読む。寺山修司が29歳の時に著した詩論集。
副題は、「ユリシーズの不在」。「詩人たちはみな、<偉大な小人物>として君臨しており、ユリシーズのような魂の探険家ではなかった」から。(ちなみに、寺山は、競馬好きで、ユリシーズという馬の馬主にもなっている)
『書を捨てよ、町へ出よう』とアジった寺山らしく、戦後詩(俳句、短歌を含む)に対して、歯に衣着せぬストレートな批評を展開している。「詩は<在る>ものではなく、<成る>ものである」「われわれはもっと<話しかける>べきだ」「書くことによって飛べ」といったメッセージからは60年代後半の空気も伝わってくる。
一方で、「幻滅的な現代の風景を愛撫する」(鮎川信夫)という姿勢が、現代詩を弱者の文学に追いやってしまった、という冷静な分析もしている。「歴史ではなく、地理を」「<帰る>思想ではなく<行く>思想を」「<おやすみ>ではなく<おはよう>を」という提言からは、他者への愛を希求する強烈な意志が伝わってくる。
本書の末尾には、「1965年に紀伊国屋書店より刊行された」とある。今から50年近く前、しかも戦後20年という早い時点で戦後詩を俯瞰しえている寺山の透徹した眼差しに感服させられる。詩への愛、他者への愛、自分への愛がそれを可能にしたのだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2009/1/23購入?
おもしろすぎる、の一言です。寺山さんの本はどれも好きなんです。
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