中島敦全集〈1〉 (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 287
レビュー : 26
  • Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480027511

作品紹介・あらすじ

一条の光芒…。「光と風と夢」「古譚」「斗南先生」「虎狩」他、習作・歌稿・漢詩・訳詩を収載。

感想・レビュー・書評

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  • 初刷り所有。天才だと思う。長く生きてほしかった

  • 中国もののイメージが強いが、それだけではない。
    「光と風と夢」をやっと読めた。
    南洋庁に勤務する前からスティーブンソンには興味があったのか。

  • 寒いので南の物語でも読もうと思って積ん読を手に取ったけど何かが違った……。
    「光と風と夢」に作者自身をそのまま重ねるのは短絡的かなと思いつつ、しかし何も思うところなくいろいろな心情を吐かせるわけもなく。
    ということを考えながら読んでみると、教科書で山月記を読んだ当初のとっつきにくさもほとんど感じることなく「おもしろく」読めた。
    それと、単語は難しいけど文章自体は簡潔ですごく読みやすいのに驚いた。
    ページごとの脚注やルビの仕事も大きい。

    「狐憑」
    定義がなくても価値を認められたり、やっぱり無理だったり。
    食われて終わりっていうのが初めて読んだときは衝撃的だったなあ。救いは……?ってかんじ。

    「木乃伊」
    前々々世。
    SFのショートショート的なとこがある。

    「山月記」
    やっぱ名作。これが連綿と高校の教科書に載っているのもすごい。

    「斗南先生」
    納棺のシーンたまらない。
    この自意識や自尊心と皮肉家的な思考、「かめれおん日記」と比べると三造が若いからまだ穏やかに読める感じ。

  • 「古譚(狐憑・木乃伊・山月記・文字禍)」の冒頭が相変わらず面白いのだけど、初めて読んだ「斗南先生」が一番印象に残った。

    主人公・三造に似た(悪い意味の)気質を備える伯父。
    三造は一緒にされるのが嫌で、伯父を知識があるように見せかけて何もしない、傲岸不遜な人物として憎々しく見ている。
    伯父が衰弱する際も、なるべく客観的になろうと伯父の悪癖を書き出し、冷淡にその死を迎えるつもりでいる。
    けれど、伯父は三造をその性格の範疇で可愛がっているのがよく分かるし、そんな伯父を描写する三造の目も、どこか憎みきれない部分がある。
    その死に対して、三造が涙をこぼす時、自分も思わず共感してしまった。
    それから後、伯父の著作物に一目置くことになる三造もあって、良い読後感の話だった。

  • 東大京大教授が薦めるリスト100選抜

    No.19

  • 面白いです。

  • 斗南先生・虎狩・ある生活・D市七月叙景・チビの歌 初めて読んだ。よかった。ただなんか基本伝記っぽい文が苦手かも。目が滑る

  • 大事なひとが好きだからと、それだけで読んだのだけれど、驚いた。
    こんな文を、こんな新鮮に綴ることが出来る方が居たなんて。

  • 「光と風と夢」の、特に南国の美しい風景や人の生き方が描かれていたのが印象的だった。
    改めて読んでみると、山月記の完成度にびっくりする。

  • 私の大事な本です。
    職業柄、毎年読み返します。

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著者プロフィール

中島敦

一九〇九年(明治四二)、東京・四谷に生まれる。三〇年、東京大学国文学科入学。三三年に卒業し、横浜高等女学校に国語科教師として就職。職の傍ら執筆活動に取り組み、「中央公論」の公募に応じた『虎狩』(一九三四)で作家としての地位を確立。四一年七月、パラオ南洋庁国語編修書記として赴任。持病の喘息と闘いつつ『山月記』『文字禍』『光と風と夢』等の傑作を書き上げる。四二年(昭和十七)、職を辞して作家生活に入ろうとしたが、喘息が重篤となり、同年十二月に夭折。

「2019年 『南洋通信 増補新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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