- Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480028884
感想・レビュー・書評
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なだ/いなだ
1929年東京生まれ。慶応義塾大学医学部卒業。精神科医、作家。フランス留学後、東京武蔵野病院などを経て、国立療養所久里浜病院のアルコール依存治療専門病棟に勤務。1965年、『パパのおくりもの』で作家デビュー詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最初のほうにあった、二つの目で見るほうが一つで見るよりも見えやすくなる、ということでもないよ、と書いているのがいちばんおもしろかった。全体的には、当たり前を疑うってことになるのかね。ありきたりではあるけど。
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2013.9.30市立図書館→絶版につき中古で購入
父親が幼い4人の娘たちにむかって語りかける哲学。
哲学というと難しげだけれど、どういう人であってほしいか、
いかに生きていってほしいか、という願いのこもった文章。
自分の子ども時代をふりかえりつつ、
ユーモラスな実例をあれこれひきつつ、
あたたかく、わかりやすく。
引用して覚えておきたい箇所があまりに多い。
20年近く前に文庫に入って、それもすでに絶版らしい。
もったいない。
追悼復刊してほしい。
それか、なだいなだ全集文庫化してほしい。 -
たんたんとブラックジョークを織り交ぜながら、ユーモアたっぷりに様々なテーマについて哲学を説く。
理想のおっちゃんですな!
「…、寄せる波を満ち潮だと思い、引いて行く波を引き潮だと思って、一喜一憂していたら、果たしてそれは役に立つのか。
それよりも、遠くにあるあの岩を、ぼんやり見る」
とても含蓄のある台詞に感動。
これから社会人になって疲れた時には、癒しに読んでみよう。
素敵な一冊だ〜