スロー・ラーナー (ちくま文庫 ひ 7-1)

  • 筑摩書房
3.27
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480029300

作品紹介・あらすじ

『重力の虹』など、現代アメリカ文学史上に聳える3つの傑作長編を発表後、十余年の沈黙の後に、天才作家自身がまとめた初期短篇集。「謎の巨匠」と呼ばれてきたピンチョンが自らの作家生活を回顧する序文を付した話題作。ポップ・カルチャーと熱力学、情報理論とスパイ小説が交錯する、楽しく驚異にみちた世界。

感想・レビュー・書評

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  • "Slow Learner",Thomas Pynchon
    「スロー・ラーナー(のろまな子)」
    「少量の雨」
    「低地」
    「エントロピー」
    「秘密裏に」
    「秘密のインテグレーション」

  • ひとつの作品を通じて描き出される世界風景感情が端的に美しい。
    「少量の雨」のおぞましさを経た日常への帰還。
    「低地」は凄まじい。より下に下に流れ、やがてジプシーの少女が。
    「エントロピー」はさすが。これは映画にしてほしい。
    「秘密のインテグレーション」はノスタルジック。

  • 短編だと気軽に読める

  • ピンチョン3作品目。「やっとあえたね」感強し。短編集だということと、志村正雄さんの訳のグルーヴが肌にあったのか、スラスラ読めた。超面白かった。
    なかでも「少量の雨」と「秘密のインテグレーション」が面白かった。アメリカのレイス問題。
    「秘密のインテグレーション」中に在る-本のほうが彼に向かってきているのだ-の一説、個人的に照らし合わせてみると、「興亡の世界史・大英帝国という経験」を読んだ直後「秘密裡に」に触れたりするわけで、まま在りますね。こういうの。

  • これは・・・古今東西の文化にかなり通暁していないとおもしろさが分からない小説。ストーリーそのものは目新しいものではないけれど、引用の背景や言葉の使い方などをじっくり味わいながら読める人には味わい深いのだろうと思う。私には無理。

  • 「低地」がよかった。

    全体的にざらざらした手触りの小説。


    それがいい。

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