東京ミキサー計画:ハイレッド・センター直接行動の記録 (ちくま文庫)
- 筑摩書房 (1994年12月5日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480029355
作品紹介・あらすじ
1963年3月、芸術家たちのパワーが噴出した嵐のような読売アンデパンダン展が終わった。しかし、若い彼らの創作意欲が消えるわけはなく、かくして超前衛芸術家三人は、ハイレッド・センターを結成。三人とは高松次郎、赤瀬川原平、中西夏之である。物にからみつき、どこまでも延びてゆく紐、梱包、手描きの千円札、卵、増殖し続ける洗濯バサミ…芸術であるものとないものの間で活動した三人の行動記録。
感想・レビュー・書評
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大好きすぎて何度も読み返しています
芸術へのエネルギーのうねりと
ふと力の抜けたユーモアのバランスが絶妙
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パピヨン本田さんがおすすめされていたので早速読みました
展覧会でままごと用の食器にカレー盛って販売してたの意味がわからなくて特に好き
芸術は目撃者がいないと成立しないという大学の先生の言葉を思い出した -
一番狂暴だった頃の赤瀬川原平に会える
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芸術について全くの無知で、それを少しでも知ろうと手に取った本。本来は素晴らしい書なのかもしれないが、そう言った観点で手に取ってしまったので、★1コ。
副題通りの本当の行動記録。 -
この本を73人も登録していることが何より驚きです。
赤瀬川源平の「東京ミキサー計画」は、間違いなく現代の奇書の一冊でしょう。副題がハイレッドセンターの行動記録となっていますが、このハイレッドセンター、前衛芸術家集団の芸術展示、かなり昔なのに、ふるっています。
びっくりしたいあなたにおすすめの本です。
詳しくは http://d.hatena.ne.jp/ha3kaijohon/20120327/1332833993 -
赤瀬川原平、またの名を尾辻克彦は、1937年3月27日に横浜市本牧に生まれた今年73歳になる前衛美術家・エッセイスト・小説家。
ただのゲテモノじゃなくてひと味違うモノを発見する路上観察者であったり、三省堂の新明解国語辞典のユニークさを大々的に鳴り物入りで感心してみたり、ヨボヨボでガタガタ(失礼!単なる誇張した表現です)なのを、何を遠慮することがあるもんか、自身の実感からも、居直ってというより逆に自慢していいと高らかに宣言した世間をアッといわせた老人力を誇示したり、この世を彼が生きる限りどこまでも面白がらずにはいれるものかというぐらいですが、またそれがどれもこれも人が言わないたいへん斬新な視点の目からうろこもので、常に目が離せない存在なのです。
でも、むかしのタモリが、今の数十倍も人騒がせなハチャメチャに面白かったのと同じくらいに、実はこの赤瀬川原平もまた、かつてはもっともっと前代未聞で抱腹絶倒の面白さだったのです。・・・それを書くためには、また別の時間が必要です。 -
....不思議な世界観に......
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知る人ぞ知るハイレッド・センターの行動の記録が書かれています。人々を巻き込んだパフォーマンスは今や伝説となっております。勉強させてもらいました。