山頭火句集 (ちくま文庫)

著者 :
制作 : 村上護 
  • 筑摩書房
4.00
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本棚登録 : 317
レビュー : 35
  • Amazon.co.jp ・本 (396ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480029409

作品紹介・あらすじ

家を捨て、妻子とも別れ、俗世の一切から放たれて、「行乞流転の旅」の日々を、一行の俳句に託すしかなかった山頭火。うしろすがたのしぐれる放浪の俳人の全容を伝える一巻選集!自選句集「草木塔」を中心に、作者の境涯を象徴する随筆も精選収録する。

感想・レビュー・書評

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  • 日常に疲れたら、引っ張り出して少し読み、またしまいます。
    まだ何も無い時代にタイムスリップして、鳥のさえずりや虫の声しか聴こえない長閑な風景の中に身を置きたい時にオススメです。

  • 【小池博明先生】
    国語で習った俳句の中で、何か覚えているものがありますか?
      うしろすがたのしぐれてゆくか
    この句が印象的だった、という人もいるのではないでしょうか? なんといっても、俳句なのに五・七・五ではありません。「うしろすがた」は作者の後ろ姿でしょうが、それでは作者はどこにいるのでしょう?そして、そこには冷たい時雨が降っています。「しぐれているか」ではなく、「しぐれてゆくか」というところもビミョウです。しかも、すべてひらがなです。
    この句の作者、種田山頭(たねださんとう)火(か)は、こうした不思議な魅力をもった俳句を作りました。実は、この句には「自嘲」という前書がついています。山頭火は自意識の強い人で、苦労の多い人生を送ったようです。私は、山頭火の句を読むとほっと一息つくことができます。
    少し人生にくたびれたなと思ったら、この句集をひもといてみてはいかがでしょうか。

  • なんてダイレクト。なんてわかりやすい。
    これが自由律俳句なのか。素朴で素直で心に直接響いてくる。ありふれた題材でありながら、それに対する繊細な感情がしみじみと伝わってくる。語順や言葉選びのセンスが正に天才だと感じる。

    挿絵の版画も山頭火の世界をよく表現していてとても良い。中原中也を目当てに山口県の湯田温泉を訪れた際に、この挿絵のポストカードが売っているのを見て初めて山頭火を知り、瞬く間にその魅力にハマってしまった。
    俳句に興味の無い方も山頭火の自由律俳句は味わいやすいと思うのでオススメしたい。

  • 自由さが気持ち良い、ずっと手元に置いておきたい本。

  • 自由律、好き。子どもを詠んだ句があったのには驚いた。

  • [ 内容 ]
    家を捨て、妻子とも別れ、俗世の一切から放たれて、「行乞流転の旅」の日々を、一行の俳句に託すしかなかった山頭火。
    うしろすがたのしぐれる放浪の俳人の全容を伝える一巻選集!
    自選句集「草木塔」を中心に、作者の境涯を象徴する随筆も精選収録する。

    [ 目次 ]


    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 自由律俳句のすばらしさを堪能できる。
    座右に置いて、機会があるごとに舌頭に千転したいと思う。

  • 放哉とは違った魅力がある。

  • 句より随筆がよい。
    「道は前にある、ますっぐに行こう」

  • 流浪の俳人山頭火。母の自殺,弟の自殺,関東大震災。俗世は辛いことばかり。それで俗世から放たれて行乞流転の旅へ。そこで山頭火が読む詩はもの寂しい。独りであることが寂しい。自ら望んでの放浪であるはずなのに寂しい。

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著者プロフィール

種田正一(たねだ しょういち)
1882年12月3日 - 1940年10月11日
山口県出身。旧制山口中学(現・山口県立山口高等学校)から早稲田大学文学部に入学するが、神経衰弱のため中退。10代中頃から俳句に親しみ、28歳ごろから“山頭火”を名乗り始める。家族および自身の悲劇的な出来事の後、禅僧となる。1925年から西日本を中心に托鉢僧として旅する。句作を続け、旅先から俳句誌に投稿した。自由律俳句のもっとも著名な俳人のひとりと称される。

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