冬の夜ひとりの旅人が (ちくま文庫)

制作 : Italo Calvino  脇 功 
  • 筑摩書房
3.72
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本棚登録 : 370
レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480030870

感想・レビュー・書評

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  • 「本を読む私」を意識したことがある本読みならだれでもニヤニヤしてしまうのではないか、と思うメタフィクションだった。まあなんというか、ハッピーエンドなところがカルヴィーノの願望が出ていて微笑ましいです。本読むの楽しいね!

    伊文解釈系の長い長い文章に主語を見失うことも多々あり、読みやすい本ではなかったので星は一つ減りました。

  • 別の板で、作中作が楽しめる本を探している人がいて、調べ物をしているときにひっかかってきました。
    冒頭から、あなた=「男性読者」がイタロ・カルヴィーノの『冬の夜ひとりの旅人が』を読んでいる……
    おまけにその本は乱丁で、取り替えてもらった本は最初の本の続きではない別の物語。
    物語の断片に魅せられ、追い求めては見失う。
    綺麗には終わらないような話ですが、断片がたくさんあるので、なんか、無人島とかに持っていくのはこういう方がいいかもしれないと思った。

    カバーデザイン / 鈴木成一
    原題 / "Se una notte d'inverno un viaggiatore"(1990)

  • 一線を越えている、と思う。ストーリーは途中で何度も中断する。物語の重要登場人物のなかに読者であるあなたも含まれる。唯一確かなことは、この小説でしか味わえない奇妙な感覚を味わえるということだけだ。

  • これが本棚にあるだけで、読み終わらなかった本が無数にあるような錯覚に陥ること請け合い。

著者プロフィール

1923年キューバ生まれ。両親とともにイタリアに戻り、トリノ大学農学部に入学。43年、反ファシズム運動に参加、パルチザンとなる。47年、その体験を元に長篇『くもの巣の小道』を発表、ネオ・リアリズモ文学の傑作と称される。その前後から雑誌・機関誌に短篇を執筆し、49年短篇集『最後に鴉がやってくる』を刊行。エイナウディ社で編集に携わりつつ作品を発表、一作ごとに主題と方法を変えながら現代イタリア文学の最前線に立ち続ける。主な長篇に『まっぷたつの子爵』(52年)『木のぼり男爵』(57年)『不在の騎士』(59年)『見えない都市』(72年)『冬の夜ひとりの旅人が』(79年)などがある。85年没。

「2018年 『最後に鴉がやってくる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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