- Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480031303
作品紹介・あらすじ
これまで、テーマ主義的にしか語られなかった手塚論を全面否定し、線とコマ割りの面から手塚治虫を捉えなおす画期的な手塚治虫論。戦後約15年間の生命感に溢れていた線は、劇画やアニメとの関わりの中で、矯正を強いられてゆく。数度にわたって描き直された「ジャングル大帝」等をテキストに手塚作品の本当の面白さと表現論的な意味を探る。
感想・レビュー・書評
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かなり理屈ぽい文章なので、著者の他著作に比べて読みにくい。主に60年代頃までの手塚作品を扱っているので、思い入れという点で、著者との乖離を感じた。
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卒論の参考に。目の話とか面白かった。
文章自体が面白いので読みやすくて、非常に助かりました。 -
吉祥寺バサラブックスで購入。
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漫画の神様としてこれからも語り継がれる手塚治虫という人はどういう人なのか、何を成したのか。今日に漫画やアニメが見れるのは、この人のお陰です
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よむよむ第61回
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夏目房之介さんのマンガに対するメスってのいうのはとても現実的であり、また的を得ており、とても優れていると思う。ましてや、この本は天下の手塚治虫に挑んだものであり、肩の荷は重かったであろうが、非常に頷くことのできるものであったし、そのおかげで手塚治虫を神様ではなく、より身近な人間として感じることができた。
評論というのは本来こうあるべきだろうということが感じられる。触らなく神に祟りなしなんて言葉があるけれど、やっぱり人を神格化してしまった時点である種のイマジネーションの希薄さというものは生まれるように思える。 -
手塚治虫とはどんな存在であったのか。そして手塚治虫が切り開いたもの、代わっていったのはなぜか、といったことを夏目さんの実際に感じたことなんかをもとに論じた評論集。多分俺らの世代からすれば劇画も手塚漫画も等しく「昔の漫画」なので、あまりこだわって読んだことなんかもちろんなかったんだけど、これを読むといろいろと考えることが出てくる。いちいち感心しながら読み進めた。マンガ論ってのは奥が深いし、また手塚治虫という存在も広すぎる。
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手塚治虫への著者の思い入れがわかる。軽い読み物と思ったのが間違いか。