JAMJAM日記 (ちくま文庫 と 10-3)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 78
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480031556

作品紹介・あらすじ

天衣無縫な文章で死後いっそう読者を鼓舞する俳優が、ジャズとミステリと映画に溺れる日々を活写する。撮影の合い間にダシール・ハメット、チャールズ・ミンガスの演奏に「サンキュー」と叫び、『ロッキー・ホラー・ショー』を見て、日本じゃできねえ映画だとうなる。役者としては宮下順子の上で腹上死し、『愛のコリーダ』で乞食役。70年代が猥雑さと活力に満ちてよみがえる。

感想・レビュー・書評

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  • 時折り思い出しかのように
    怪人・殿山氏の語り口が恋しくなる

    飄々とした足取りが聞こえてきそうな文体

    このリズム感 乾いた猥雑な音
    日本では極めて稀有な
    "打ちのめされる”日記

    ビートニクといったら著者は嫌がるのかな

  • 読者家の親父が人生でNo.1って言ってたな~

  • とにかく洒落てる、かっこいい。

  • イッヒッヒーたまらんでこの本は、客観的に見ている自分を自虐しながらJAZZ、ミステリー、映画(といっても殿山さんの出演している映画だが)おもしろおかしく、実はシリアスに書いている。本当は、真面目で不器用で人情味のあふれる人だと云うことが、文脈からにじみでている。

  • 「プレイヤー文体」という言葉を確か山下洋輔が彼の文章を評して語っていたのですが、確かに。女性と音楽と読書が大好きな著者の本はどれを読んでも楽しいですが、なかでもこれが1番好きだ。

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著者プロフィール

1915年10月17日、東京の銀座生まれ。’36年新築地劇団入団、初舞台。’42年松竹太秦撮影所入所。同年徴兵されて中国へ。戦後は’47年頃から新藤兼人脚本=吉村公三郎監督コンビ作品で売れっ子となる。’50年近代映画協会創立に参加。以後今村昌平、大島渚監督作品など数多くの作品に出演。ジャズとミステリを愛する。’89年73歳で死去。著書に『三文役者あなあきい伝』『JAMJAM日記』ほか多数。

「2018年 『殿山泰司ベスト・エッセイ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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