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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784480031884
みんなの感想まとめ
音楽の真髄と人間性を探求するこの書は、チェリスト・パブロ・カザルスの素顔を多面的に描き出しています。彼自身の言葉や同時代の証言を基に、音楽への情熱や人格の高潔さが浮き彫りになり、読者は「魂の音楽家」と...
感想・レビュー・書評
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チェリスト、パブロ・カザルス本人の言葉や、同時代の人々による証言・カザルス評の引用を集めて18項目のテーマごとに並べることでカザルスの肖像を描き出そうという本。順番を気にせず興味のある箇所を気の向くままに読んで楽しめる愛蔵書。
原書は1985年、1989年に日本語訳単行本。ちくま文庫版は1996年初版。
カバー装画安野光雅、巻末の訳者あとがきに「すばらしい絵と装丁でご自身のカザルスへの並なみならぬ傾倒を表現なさった」と言及されている。NHKの番組でカザルスの足跡をたどった記録をもとにまとめられた「カタロニア カザルスの海へ」が刊行されたのもちょうど1996年のカザルス忌(10月22日)だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
文学
音楽 -
音楽が好きな全ての人に読んで欲しい。
「たった一つの音、たった一つの素晴らしいフレーズに、私は感謝することができる。君もそうしなさい」。泣ける。 -
本書を読んでから、カザルスが弾くドヴォルザークの協奏曲のCDを聴いてみた。テンポを大胆に揺らす、規格外の熱演。これが人間味のある音楽かーと漠然と納得。
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Casals について Julian Lloyd Webber がまとめた本。
断片的に読み聞きしてきたことが、一冊の本になっていることを知らなかった。
特に、「政治」「人として」「教師として」の章がよかった。 -
たまには 秋の夜更けなんかに、クラッシックを聴きながら、
こういう本をめくるのは、どう?
p.230 毎日わたしは新しく生まれる。毎日わたしはゼロから始める
p.232 人の仕事は人生への表敬なのだろう -
偉大なチェリスト、カザルスの人柄が伝わる一冊。偉人としてよりも人間カザルスの良きも悪きも描き出している。読みやすいです。
2011/4/17 -
334夜
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チェロのソロというのは本当に素敵。カサルスさんの演奏はきいたことがないし、バッハの無伴奏でどこまで自分が感動できるのか自信はないけれど。政治と音楽。なんかこう、体制に音楽で立ち向かうって美しくも難しいと思う。ただの天才というか音楽好きでいられない悲しさ。
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購入済み
気になってネットで購入しておいたものを読了。
あらすじ
(BOOKデーターベースより)
カタロニアが生んだ不世出のチェリスト、カザルス!彼自身の言葉と同時代の人々の証言から、音楽性はもとより、人格の高潔さによっても世界のファンを魅了した「魂の音楽家」の素顔がよみがえる―バッハ、若かりし頃、直感と解釈、母など全18項目にわたる興味尽きない言葉の数々。
ほんとうに数行ずつくぎられていて読みやすかったのでものの2日で呼んでしまった。
素敵な演奏をする人は、素敵なひとだったのだと。
そして音楽に対する真摯な態度がなければあれだけの演奏はできなかったのだと思いました。
そして知らなかったのですがカザルスはストラディヴァリを使ったことがなかったんですね。
ちょっとびっくりしました。
びっくりついでに
カザルスは90代になっても演奏前は緊張したと言っています。
そうか緊張して当たり前なんだね。
メンデルスゾーンが再評価されるという言葉にも驚きました。
90歳を過ぎても日々練習するカザルスだからこそ歴史に名を残す音楽家なのだと思います。
ひとつ心にのこったカザルスの言葉です。
「音楽を心からうやまいなさい。それが音楽の第一の掟だ。」
でも一番驚いたのは
81才で20歳のマルタと結婚したということ!
すごいわぁ。 -
チェロの神様といわれたパブロ・カザルス自身の言葉やエピソード、ほかの音楽家のカザルス評をまとめた本。安野光雅さんの装丁もシンプルで素敵です。
編者は同じくチェリストの、ジュリアン・ロイド・ウェッバー。あのミュージカルで有名な、アンドリュー・ロイド・ウェッバー(日本ではウェバーの表記が多いですね)の弟さんだということは最近まで知りませんでした。
「コンサート」「演奏と緊張」「ピカソ」などのテーマについて、カザルス自身が語った言葉やエピソード、共演した音楽家たちのカザルス評がぽんぽんっと並べられただけの本で、時系列などもそんなに気にしていないように思います。でも、彼らの考えたことや感性が数行ずつの文章やコメントに表れていて、シンプルで新鮮です。章の長短にもウィットが利いていて(とくに短い章)、リズミカルに読めます。
音楽家を語る本といえば、生い立ちや活躍を正確に書き込み、周辺知識も織り込んだ評伝が主になるのですが、これが意外と専門知識を必要としたりして、広く読まれてほしい本でも、かえって読者の間口が狭くなってしまいがちのように思います。それならいっそ、こういうシンプルなエピソード+コメント集のほうが気楽に「カザルスってどんな人」に近づけるような気もします。
カザルスは20世紀の初頭にはすでに演奏活動を行っていたので、ドビュッシーやR.シュトラウスなどが生の表情で彼の生涯に登場するのが面白いです。それに、演奏家にはつきものの、演奏を酷評したのちにほめそやす批評家たちもなんだか…100%流行り商売じゃん、と(笑)。
いろいろな断片から、ある事件や人についての実像を探るというスタイルは結構私のツボで(笑)、楽しく読むことができました。それに、「つまらん能書きを間にはさんでも、間のびするだけ」ということも実によくわからせてくれる(笑)、しゃれたつくりの本です。 -
世界的に有名なチェリスト、パブロ・カザルスの名言集……といえばいいのかな?
カザルスがこんなことを言った、あんなことを口にした。それを並べている本なんですが、読んでいるうちに「それだけ」とは言えなくなるんだなこれが。
故郷・カタロニアを愛して愛して愛しぬいたカザルスの深い眼差しがそこかしこに感じ取れる一冊です。 -
スペイン内戦時の音楽家の心境が知りたくて買った本。内容はなんのことはない、世紀の大チェリスト・カザルスの名言集なんだけども、「え、あのじーちゃんがこんなこと言ってたんかー!」ってな台詞もちょこちょこあって、かえって親しみが湧きました。
著者プロフィール
池田香代子の作品
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