大菩薩峠 8 (ちくま文庫 な 21-8)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (438ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480032287

感想・レビュー・書評

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  • 「長い」、ずっとこの感想を書いている気がしますが事実なんだから仕方ない。まぁ作中にも書かれているけれども、交通・通信網が発達していない時代だから、この本の設定は当時の人々にとっては壮大に感じたのかな、少なくとも当方よりはそうなんでしょう。
    そしてもう一つ、徳川と薩摩の関係の捉え方が面白かった。こういう感じをベースにしてストーリーを組み立てる作家は今はあんまりいない感じがする、この見方は新鮮でしたな。

  • そして大菩薩峠も8巻目。人生の中で起こる波も最初の波には自分も揺られてしまうけれど、だんだんわかってくると誰と会っても自分は揺らがなくなってくる。登場人物にしても、そんな印象を抱きました。そしてそれは自分の人間関係においてもそうなんだろなと。大事なのは、周りがどうしてるかではなくて自分がどうしたいか、なんでしょうね。徳川と、江戸での薩摩の関係も意図してつくられてったものなんだなと、教科書を読んでも考えなかったことを考えるようになってきました。

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著者プロフィール

明治18(1885)年‐昭和19(1944)年。神奈川県西多摩郡羽村(現、東京都羽村市)生まれ。12歳で上京、電話交換手・小学校教員を経て社会主義運動に加わる。明治39(1906)年、都新聞社に入社。大正2(1913)年、28歳で『大菩薩峠』連載を開始。都新聞連載終了後は、毎日新聞・国民新聞・読売新聞などに昭和16 (1941) 年まで書き継がれた。

「2016年 『日本武術神妙記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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