大菩薩峠 11 (ちくま文庫 な 21-11)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (460ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480032317

感想・レビュー・書評

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  • いつ頃世に発表されたのかよく分かりませんが、幕末前後の人物の、とりわけ勝に対する酷評と小栗の高評価は多分何か意味あるんでしょうな。それに加えて尾張(愛知あるいは年魚市)のくだり、時代を行ったり来たりで更にのらりくらり感が増しとります。
    まぁ小栗の扱いなど、何か斜に構える人物の典型って感じである意味無邪気な作家だなと思わなくもなく。

  • ちびちび読み進めている大菩薩峠の、ようやく11巻。時代かな、路銀の都合で寄道せざるを得なくなったり、元気だったはずの人に何かがとりついたかのように変わってしまったり。でもそれが普通の時代で自分の財布だけでなんとかできる人は少なかったり、だからこそできる縁があったり、今よりこの時代に生きてた人の方が人に頼るのもうまかったし、頼りやすくもあったんじゃないかな、とか思いました。もちつもたれつって、もっと今の時代でもうまくやれる気がしてきました。

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著者プロフィール

明治18(1885)年‐昭和19(1944)年。神奈川県西多摩郡羽村(現、東京都羽村市)生まれ。12歳で上京、電話交換手・小学校教員を経て社会主義運動に加わる。明治39(1906)年、都新聞社に入社。大正2(1913)年、28歳で『大菩薩峠』連載を開始。都新聞連載終了後は、毎日新聞・国民新聞・読売新聞などに昭和16 (1941) 年まで書き継がれた。

「2016年 『日本武術神妙記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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