シェイクスピア全集 4 夏の夜の夢 間違いの喜劇

  • 筑摩書房 (1997年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784480033048

みんなの感想まとめ

愛と混乱、そして喜劇が織りなす魅力的な物語が展開されます。妖精たちのいたずらや、恋人たちの心の揺れ動きが描かれた「夏の夜の夢」では、愛の言葉と拒絶の言葉の極端さに思わず引き込まれます。観客として楽しむ...

感想・レビュー・書評

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  • 安野光雅さんの描く、なにかやらかしそうな、にんまり顔の妖精パックがすてきな表紙。

    「夏の夜の夢」は愛の言葉と拒絶の言葉の極端さにくらくら。
    しかも三色菫の惚れ薬のせいで、愛し合っていた相手から急に突き放されたり、ひどい言葉をかけてきた相手が手のひらを返したように愛を囁いてくるのです。
    観客として観ている分にはおもしろいけど、当事者にはなりたくないなぁ…と思ってしまいました。
    皆があるべき相手と結ばれた後も、職人たちのしっちゃかめっちゃかな芝居がたまらなく愉快。
    おしゃべりな石塀や礼儀正しいライオンにいちいちつっこむ公爵たちの会話にも笑ってしまいます。
    観客に語りかけるパックの最後のセリフまで、気持ちよくお酒を飲んだときのようなふわふわ感を味わいました。

    「間違いの喜劇」は、実際の舞台を観てみたくなりました。
    同じ名前の双子の兄弟。
    彼らの召使いも、これまた同じ名前の双子の兄弟。
    幼い頃に生き別れ、それぞれ主人と召使い1人ずつのペアで育った彼らが、知らないうちに同じ街にいたのだからさあ大変。
    舞台の上で展開されるドタバタ劇を想像するだけでわくわくしちゃいます。

  • 切ないロマンスだと思っていたが、混乱と喜劇の物語だった。戯曲ならではの台詞回しの中にはっとさせられる表現がある。ナンセンスの極みだが、恋人たちと妖精が踊る様はおとぎ話そのもの。一度は演劇で観てみたい。

  • テンポがいい。ことば遊びがおもしろい。翻訳はきっと大変だろうなあ。舞台は演出で相当違ってくるのだろうなあ。ストーリー自体はとくにややこしい伏線もなく、ストレートでわかりやすい。人の名前はなかなか覚えられないので、いちいち最初のページを見ないといけないけれど、まあすんなりと頭に入る。「ハムレット」「ロミオとジュリエット」「マクベス」ときて、4冊目になってやっと事前にストーリーをまったく知らない状態で読んだので、わりと気楽に読むことができた。というか喜劇だからか。まあ、こういう感じでシェークスピアを読んでいけばいいのだなあというのがわかった。妖精たちがどんなふうに登場するのかも見ものだなあ。軽やかに、華やかな感じで。(夏の夜の夢)
    離れ離れになった二組の双子。その兄弟を探しに行ってのドタバタ。いやあ、もっともっと初期の段階で気付くでしょう、と思いながら楽しんだ。まさかこんなところですぐに見つかるとは思ってもみなかったということでしょうか。しかし、服装だって髪型だってしゃべり方だって違うだろうに。それは気付くでしょう。ところで舞台の上ではどのような演出なんだろう。いまみたいにテレビで二人の画像を上手に組み合わせてなんてできないわけだから、同時に存在するシーンは最後だけにして、セリフは他の人が裏で代役しているのか。まあ、そういうのを想像するのもまた楽しい。(間違いの喜劇)
    いずれも舞台で上演されるものも観てみたいなあ。きっと豪華な衣装にも注目だなあ。

  • 以外と下世話な話や卑猥な例えもあり、当時の娯楽だったのだなと思う。演者も男ばかりで、女役は少年。
    間違いの喜劇は、古典的な手法なのだと感じた。観客がある種第三の視点から観ているから、可能なプロット。
    松岡さんの仕事には、脱帽。
    読みやすいです。

  • シェイクスピア全集 (4) 夏の夜の夢・間違いの喜劇
    (和書)2009年04月09日 20:41
    1997 筑摩書房 シェイクスピア, 松岡 和子


    「夏の夜の夢」に関しては福田恒存翻訳より松岡和子翻訳の方が設定などが分かり易い印象を受けました。

    「間違いの喜劇」に関しては初めて読んだのですが、世界市民という意味での諸関係を描いていて、その諸関係が普遍性を醸し出すシェイクスピアらしい作品だろうと思いました。

    シェイクスピアの作品はいろいろあり、まず福田恒存翻訳から始めましたが新潮文庫にあるもの以外にも翻訳がある。なぜ文庫化しないのか分からない。それで手に入れやすい松岡和子翻訳作品を読んでいこうと思っています。

    シェイクスピアは原文を読めれば良いのだろうと思うが翻訳を一通り読んでしまおうと思っています。

  • 『真夏の夜の夢』久々に新訳で読み返してみた。何だかヘレナがすごくいい。第二幕で、片思いの相手ディミートリアスに「お前なんか見ているだけでむかむかする」と言われれば「私はあなたを見てないとむかむかする」と返し、「お前なんか野獣に食われてしまえ」とののしられてメゲるけれど、もあきらめようとしない。恋敵で親友のハーミアと比べて自分は「熊みたいに醜い」と自虐する彼女には、現代のラブコメでも主役をはれる素質を感じる。オーベロンが、彼女にスポットライトを当ててみたくなった?気持ちがわかる。

  • メンデルスゾーンの劇音楽が極めて有名ですが原作は読んでなかったので…
    どちらの作品も相手を取り違えることから起こるてんやわんやの大騒ぎです。
    特に「間違いの喜劇」はエラーにエラーを重ねて、読んでいるこちらもこんがらがってきます。でも最後は1本の糸が解けて解決する手順は見事。

    原書名:A Midsummer Night's Dream / The Comedy of Errors

    夏の夜の夢
    間違いの喜劇

    著者:ウィリアム・シェイクスピア(Shakespeare, William, 1564-1616、イングランド、劇作家)
    訳者:松岡和子(1942-、中国長春市、翻訳家)
    解説:河合祥一郎(1960-、福井県、英文学)、前沢浩子(1961-、英文学)

  • 何か面白い古典文学はないかなーと探していた折、ふと思い立ってシェイクスピア全集に挑戦。表題の2作とも、コミカルな展開に引き込まれ、楽しくするっと読み通せた。本編の訳注や巻末の解説でシェイクスピアの奥深さを知る。道はまだまだ遠いけど、他の作品も読んでみたくなった。

  • 面白!人違い、取り違えはシェイクスピアの十八番なのですね。松岡訳のテンポが素晴らしく一気に読めました。『夏の夜の夢』は恋の激情、空騒ぎ感がコミカルに、でも真に迫って描かれておりましたし、『間違いの喜劇』では、現代にも通じる、思わず引用したくなる文句がたくさんでした(笑)不名誉は次々に子を生み墓の中まで居座る、というような趣旨のことなど。。見事です、シェイクスピア。。

  • シェイクスピア初読。
    面白かった!ぜひこの劇観たい!!と思わせてくれる素晴らしい、全く遜色ないストーリーに台詞まわし。訳者さんも素晴らしいです。

  • 思わず口に出してみたくなる訳。リズム感の美しさ、言葉選びの巧みさ。

  • おもしろかったー!
    シェイクスピアは悲劇よりも喜劇のほうが好きかもしれない。
    夏の夜の夢は、芝居のなかでやる芝居がシーシアスたちに、この劇そのものが私たち観客に見られていて、さらに私たちの人生は劇として神様や天使たちに見られているかもしれないっていうマトリョーシカみたいな三段構造の考え方がおもしろい

    間違いの喜劇・・・双子の取り換えっていうオーソドックスなトリックを軸に展開しますが、双子と双子の取り換えってことでややこしさが倍増です笑

  • 一番好きな戯曲を松岡訳で。言葉の選び方が素晴らしい。

  • 図書館で借りて読了。

    父に許されず駆け落ちする恋人たち、彼らが足を踏み入れた森で喧嘩する妖精の王とその后。その命令で妖精パックが惚れ薬を誤用したことから恋人たちは思いもかけない食い違いを起こしてしまう。人間と妖精の騒ぎの物語「夏の夜の夢」。

    生き別れた二組の双子の主従が偶然同じ街で取り違えられることから生じる喜劇と再会の物語「間違いの喜劇」。

    どちらも喜劇で面白かった。
    「夏の夜の夢」、一番笑ったところはシーシアスの台詞「この男、句読点は無視しているな。」冷静なツッコミ過ぎる。
    「間違いの喜劇」は喜劇なんだけど、お父さんとお母さんが再会するとことはじんときた。
    個人的には「間違いの喜劇」はちょっとくどく感じてしまった。劇で見たらもっと分かりやすいのかな。
    「夏の夜の夢」は文句なく面白い。今度は劇で見てみたい!

  • 読みました

  • シェイクスピア面白い
    夏の夜の夢めあてだったけど、間違いの喜劇が笑えた。
    ギリシャ神話のこともっと知りたくなった

    ちょっと訳者の人格が出過ぎでは?と思った

  • 夏の夜の夢 2.5
    間違いの喜劇 3.3

  • 妖精の仕業でヘレナが好きだと記憶したまま目覚めたディミートリアスはあの顛末後、どうなったんだろ

  • 夏の夜の夢
    アテネ公爵シーシアスとアマゾンの女王ヒポリタの婚礼の前日、イジーアスは娘のハーミアをディミトリアスと結婚させようとするが、ハーミアはライサンダーと愛し合っている。そしてディミトリアスを慕う娘ヘレナが現れる。

    妖精の王オベロンは妖精パックを使って4人の男女を媚薬で心変わりさせようと試みるがパックが盛る相手を間違えてしまう。一方でオベロンは妖精の女王ティターニアにも媚薬を盛り、ロバの皮を被った職人を惚れさせてしまう。
    ーーーーーーーーーーーーーーー
    この作品は白水UBookの小田島雄志訳を読んでいたはずなのに…まっっっったく覚えていない!
    もしかして読んでないのか!?家にUBooksがあったのは確かなんだけど…。

    シェークスピアの喜劇はごちゃごちゃ目まぐるしいのだけど、ところどころ粋なセリフに出会える。ここではヘレナの↓のセリフ
    「恋の神様には判断力もない。
    翼があっても目がないのは、無分別でせっかちなしるし。
    恋の神様が子どもだと思われてるのも無理もない。」

    間違いの喜劇
    双子の兄弟アンティフォラスは幼い頃に離れ離れになっていた。双子なので顔もそっくりだけど名前も一緒。それぞれ双子の召使いドローミオを連れて(こちらも兄弟で同じ名前)いる。弟アンティフォラスと弟ドローミオが兄アンティフォラスと兄ドローミオのいる街にやってくる。

    ところがそれぞれの家来を取り違えて面倒な事になり、兄の妻とその妹も絡まり、しまいには気が狂ったことにされてしまう…。
    ーーーーーーーーーーーーーーー
    シェークスピアの喜劇では変装したり夜の闇に紛れて別の人物だと勘違いされる話が実に多い。これは双子を利用した文字通り間違いの物語。これまで読んだシェークスピア喜劇の中で、
    これが一番面白かった。

  • 配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。
    https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=10277382

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著者プロフィール

松岡 和子(まつおか・かずこ):1942年、旧満州生まれ。東京女子大学英文科卒業。東京大学大学院修士課程修了。翻訳家、演劇評論家として活躍する傍ら、東京医科歯科大学教養学部の英語教授を務める(1997年、シェイクスピアの翻訳に専念するため退任)。シェイクスピア戯曲の新訳のほか、『クラウド9』など訳書多数。著書に『深読みシェイクスピア』などがある。

「2026年 『シェイクスピア 私はこう訳してきた 悲劇篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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