シェイクスピア全集21 アントニーとクレオパトラ (ちくま文庫 し 10-21)
- 筑摩書房 (2011年8月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480033215
作品紹介・あらすじ
ローマの将軍アントニーは、エジプト女王クレオパトラとの恋に溺れ、ローマと敵対、対オクテヴィアス・シーザー軍との戦いに敗北する。アントニーは、その原因が女王の裏切りにあると誤解。クレオパトラはアントニーの怒りをおさめようと、自害したと嘘の知らせを伝えさせるが-。帝国の命運をかけた恋は劇的な結末を迎える。
感想・レビュー・書評
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「ジュリアス・シーザー」に続いてシェイクスピア2作目。
この作品ではクレオパトラがすごく感情的な女性で、ちょっと面倒くさい女だな~と思ってしまうくらい。全体的に、アントニーとクレオパトラ、ふたりの男女の愛とすれ違いというメロドラマっぽい雰囲気がある。脚注を見ると、性的な意味を含んだ言葉遊び的な台詞がちょいちょいあるようで、当時の観客はこういう台詞にニヤニヤしたんだろうか……と想像しながら読んだ。メロドラマっぽさも含めて、エンタメ色が強い作品なのかも。
一番気に入った登場人物が、アントニーの部下で、ちょっと毒舌なイノバーバス。あと、出番は少ないけどヴェンティディアスも台詞が印象に残っている。 -
シェイクスピア全集21 アントニーとクレオパトラ (ちくま文庫)
(和書)2011年11月13日 15:21
W. シェイクスピア 筑摩書房 2011年8月9日
久々にシェイクスピアの作品を読んだ。
松岡和子さんの翻訳がでるたびに読むようにしている。
四大悲劇なども読み返してみたいな。 -
訳:松尾和子
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読書日:2017年7月22日-7月25日.
Original title:Antony and Cleopatra.
Author:William Shakespeare.
Gaius Iulius Caesarが暗殺された後のRomaとEygptの物語です。
Queen Cleopatraが非常に気分屋で、全く好感が持てません。
そして彼女の弟妹が全く登場しなかったのが何だか意外です。
丸でEygptが彼女一人で成り立っているかの様な様子でした。
Marcus Antoniusも彼女程ではないけど気分屋です。
ただ彼の場合は軍人らしく気概を感じられるが、
後の初代皇帝となるGaius Octavius Thurinusとの遣り取りが、
特に言動と行動が滅茶苦茶です。
以前に読了した『ローマ人の物語』で語られたQueen Cleopatraの最期と
違っていたので、この終演方法も有りだと感じられました。 -
クレオパトラの時代の知識は身についた。
やはりシェークスピアは悲劇がよく似合う。 -
ローマ帝国成立前夜。ジュリアス・シーザーから引続く古代ローマの話。シェイクスピア一流のストーリーテリングで話はドンドン進む。それにしてもクレオパトラの影響力はとてつもなく大きく時代を翻弄している。古代ローマ史にも詳しくなる。
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クレオパトラも アントニーも、 シーザーも 人間臭いというか・・・ちょっとバカなんじゃないかと感じてしまう。舞台で上演されたものを見れば 受ける印象が変わるのだろうか・・